
4月5日、6日に福岡県の福岡国際センターにて2025年全日本選抜柔道体重別選手権大会が男女各7階級で開催され、その組み合わせが発表されました。
スケジュール
4月5日 試合開始9:50、試合終了16:00(予定)
男子 60キロ級、66キロ級、73キロ級、81キロ級
女子 48キロ級、52キロ級、57キロ級
女子 48キロ級、52キロ級、57キロ級
4月6日 試合開始10:00、試合終了16:00(予定)
男子 90キロ級、100キロ級、100キロ超級
女子 63キロ級、70キロ級、78キロ級、78キロ超級
女子 63キロ級、70キロ級、78キロ級、78キロ超級
組みせわせ
女子
48キロ級
オリンピックチャンピオンの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)選手が欠場。古賀若菜(JR東日本)選手を、吉岡光(自衛隊体育学校)選手、宮木果乃(日本大学)選手、近藤美月(東海大学)選手が追う展開は昨年同様です。ここに若手の吉野紗千代(帝京大学)選手がどこまで食い込むか?
ポスト角田選手を巡る争いに注目です。
欠場選手→代替選手
近藤美月(東海大学)→小倉葵(岡山県警察)
1回戦
1-1 小倉葵(岡山県警察)△(4:00 優勢勝ち)〇原田瑞希(日本大学)
1-2 吉岡光(自衛隊体育学校)〇(GS8:39 反則勝ち)△ 稲垣若菜(警視庁)
1-3 古賀若菜(JR東日本)〇(GS8:48 反則勝ち)△吉田涼(コマツ)
1-4 宮木果乃(日本大学)△(0:00 不戦勝)〇吉野紗千代(帝京大学)
準決勝
2-1 原田瑞希(日本大学)〇(1:36 内股)△吉岡光(自衛隊体育学校)
2-2 古賀若菜(JR東日本)〇(4:00 優勢勝ち)△吉野紗千代(帝京大学)
決勝
原田瑞希(日本大学)△(4:00 優勢勝ち)〇古賀若菜(JR東日本)
優 勝 古賀若菜(JR東日本)
準優勝 原田瑞希(日本大学)
第三位 吉岡光(自衛隊体育学校)
第三位 吉野紗千代(帝京大学)
原田選手は絶好調で、得意の内股が切れていました。対する古賀選手は今一つで、初戦、準決勝とも負けてもおかしくありませんでしたが、何とか交わし、勝負所を逃しませんでした。原田選手の勢いをしっかりと捌いて封じ込めました。
52キロ級
阿部詩(日本体育大学)選手が復帰し、初戦で大井彩蓮(比叡山高校)選手との対戦が組まれました。大井選手は、先日行われたグランプリアッパーオーストリアでオリンピックメダリストを破って優勝し、乗っています。非常に勢いのある選手ですので、初戦の相手としては嫌ではないでしょうか。注目の一戦です。
阿部選手を追うのは大森生純(JR東日本)選手。藤城心(三井住友海上火災保険)選手と挑戦権を懸けて対戦することが濃厚です。この一戦も楽しみです。
1回戦
1-1 阿部詩(パーク24)〇(4:00 優勢勝ち)△大井彩蓮(比叡山高校)
1-2 坪根菜々子(自衛隊体育学校)△(3:09 合わせ技)〇竹内鈴(パーク24)
1-3 大森生純(JR東日本)〇(GS4:38 優勢勝ち)△吉田優奈(桐蔭横浜大学)
1-4 藤城心(三井住友海上火災保険)△(4:00 優勢勝ち)〇福永葉子(筑波大学)
準決勝
2-1 阿部詩(パーク24)〇(GS5:35 反則勝ち)△竹内鈴(パーク24)
2-2 大森生純(JR東日本)〇(GS6:18 反則勝ち)△福永葉子(筑波大学)
決勝
阿部詩(パーク24)〇(GS5:25 大内刈り)△大森生純(JR東日本)
優 勝 阿部詩(パーク24)
準優勝 大森生純(JR東日本)
第三位 竹内鈴(パーク24)
第三位 福永葉子(筑波大学)
阿部選手も決して本調子ではなく、決勝戦も先手で攻めていましたが、決め手を欠いていました。GSに入り、内股を不用意に掛け、それを大森選手に返されたのは、ポイントがあったと思います。意を決して大内刈りに飛び込み、力勝負で投げ切ったのは見事でしたが、やや安定感に欠ける戦いぶりでした。
57キロ級
舟久保遥香(三井住友海上火災保険)選手不在の中、玉置桃(三井住友海上火災保険)選手、髙野綺海(日本エースサポート)、渕田萌生(自衛隊体育学校)の3人が争いの中心。
ここに大森朱莉(JR東日本)選手、大野萌亜(福岡大学)選手が追う展開。高野選手と大森選手、渕田選手と本田里來(敬愛高校)選手、足達実佳(大阪府警察)選手と大野萌亜(福岡大学)選手の生き残りを掛けた1回戦は目が離せません。
1回戦
1-1 玉置桃(三井住友海上火災保険)〇(4:00 優勢勝ち)△大和久友佳(ヤックス)
1-2 髙野綺海(日本エースサポート)〇(GS4:21 反則勝ち)△大森朱莉(JR東日本)
1-3 渕田萌生(自衛隊体育学校)〇(GS4:53 反則勝ち)△本田里來(東海大学)
1-4 足達実佳(大阪府警察)△(GS5:58 優勢勝ち)〇大野萌亜(福岡大学)
準決勝
2-1 玉置桃(三井住友海上火災保険)〇(GS7:09 優勢勝ち)△髙野綺海(日本エースサポート)
2-2 渕田萌生(自衛隊体育学校)〇(3:55 十字固め)△大野萌亜(福岡大学)
決勝
玉置桃(三井住友海上火災保険)〇(4:00 優勢勝ち)△渕田萌生(自衛隊体育学校)
優 勝 玉置桃(三井住友海上火災保険)
準優勝 渕田萌生(自衛隊体育学校)
第三位 髙野綺海(日本エースサポート)
第三位 大野萌亜(福岡大学)
終わってみれば、ベテラン玉置選手の順当勝ちでした。試合運びが上手い。
男子
男子組み合わせ
60キロ級
先日のグランドスラムバクーで高パフォーマンスを見せつけた永山竜樹(パーク24)選手が本命。これを同大会2位で世界選手権3位の中村太樹(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)選手が追います。中村選手は1回戦でグランプリアッパーオーストリアを圧倒的な内容で制した福田大和(天理大学)選手との対戦があり、この勝者が準決勝で関本賢太(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)選手と近藤隼斗(パーク24)選手の勝者と戦う過酷な組み合わせになっています。永山選手は比較的組み合わせに恵まれていますが、これが吉となるか?
欠場選手→代替選手
足立悠晟(天理大学)→白金宏都(筑波大学)
1回戦
1-1 永山竜樹(パーク24)〇(GS5:40 優勢勝ち)△松永烈(国士舘大学)
1-2 福田大悟(日本エースサポート)△(GS5:33 反則勝ち)〇白金宏都(筑波大学)
1-3 中村太樹(JES)〇(GS5:37 優勢勝ち)△福田大和(天理大学)
1-4 関本賢太(JES)△(4:00 優勢勝ち)〇近藤隼斗(パーク24)
準決勝
2-1 永山竜樹(パーク24)△(4:00 優勢勝ち)〇白金宏都(筑波大学)
2-2 中村太樹(JES)△(4:00 優勢勝ち)〇近藤隼斗(パーク24)
決勝
白金宏都(筑波大学)△(4:00 優勢勝ち)〇近藤隼斗(パーク24)
優 勝 近藤隼斗(パーク24)
準優勝 白金宏都(筑波大学)
第三位 永山竜樹(パーク24)
第三位 中村太樹(JES)
今日の近藤選手は、内股ムーブからの隅返しが効果的でした。
初戦の内股が印象に残り、より技の効果を上げたような気がします。
代替出場の白金選手も検討しました。
代表選考は、永山選手でしょうか?
66キロ級
阿部一二三(パーク24)選手が復帰し、初戦で、中島瑞貴(早稲田大学)選手の挑戦を受けます。続く準決勝は小野日向(日本体育大学)選手と福地駿多朗(筑波大学)選手の若手同士の勝者との対戦が組まれています。
阿部選手不在の中存在感を示していた武岡毅(パーク24)選手と田中龍馬(SBC湘南美容クリニック)選手の2名が阿部選手を追いますが、阿部選手への挑戦権を懸けて、準決勝で直接対決があります。直近のグランドスラムバクーでは武岡選手が勝っていますが、差は僅か。1回戦を如何にクリアするかというところも大切な要素となりそうです。
1回戦
1-1 阿部一二三(パーク24)〇(4:00 優勢勝ち)△中島瑞貴(九州電力)
1-2 小野日向(日本体育大学)〇(4:00 優勢勝ち)△福地駿多朗(筑波大学)
1-3 武岡毅(パーク24)〇(GS5:45 優勢勝ち)△小西誠志郎(自衛隊体育学校)
1-4 田中龍馬(JES)△(GS4:50 優勢勝ち)〇 顕徳海利(天理大学)
準決勝
2-1 阿部一二三(パーク24)△(0:00 不戦勝)〇小野日向(日本体育大学)
2-2 武岡毅(パーク24)△(4:00 優勢勝ち)〇顕徳海利(天理大学)
決勝
小野日向(日本体育大学)△(GS4:40 優勢勝ち)〇顕徳海利(天理大学)
優 勝
準優勝
第三位 阿部一二三(パーク24)
第三位 武岡毅(パーク24)
同級生同士の決勝戦でした。顕徳選手はこの日の台風の目。技の威力は素晴らしく、優勝候補を2人倒しての決勝戦。小野選手も何とかしようと立ち向かいますが、顕徳選手が一枚上手でした。
73キロ級
オリンピック代表の橋本壮市(パーク24)選手が復帰します。初戦は大吉賢(SBC湘南美容クリニック)選手ということで、熱戦が期待されます。世界選手権2位の石原樹(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)選手とこの石原選手にグランドスラム東京で圧勝した田中龍雅(筑波大学)選手が優勝候補の本命。田中選手は手首のケガの状況が気がかりですが、大丈夫であれば一番手といっていいはずです。橋本選手、石原選手、田中選手の3名を大吉選手、内村秀資(自衛隊体育学校)選手が追う展開ですが、石原選手と田中選手の充実度が高い。
将来性で木原慧登(東海大学)選手も期待できますが、まだ力不足の感が否めません。経験を積んで成長の糧として欲しいものです。
欠場選手→代替選手
橋本壮市(パーク24)→竹市裕亮(国士舘大学)
1回戦
1-1 石原樹(JES)〇(GS8:23 反則勝ち)△木原慧登(東海大学)
1-2 内村秀資(自衛隊体育学校)△(0:36 送襟絞め)〇田中裕大(パーク24)
1-3 竹市裕亮(国士舘大学)〇(4:00 優勢勝ち)△大吉賢(SBC湘南美容クリニック)
1-4 田中龍雅(筑波大学)〇(GS5:38 優勢勝ち)△吉田優平(自衛隊体育学校)
準決勝
2-1 石原樹(JES)△(GS4:23 反則勝ち)〇田中裕大(パーク24)
2-2 竹市裕亮(国士舘大学)〇(4:00 優勢勝ち)△田中龍雅(筑波大学)
決勝
田中裕大(パーク24)〇(GS5:11 反則勝ち)△竹市裕亮(国士舘大学)
1-3 武岡毅(パーク24)〇(GS5:45 優勢勝ち)△小西誠志郎(自衛隊体育学校)
1-4 田中龍馬(JES)△(GS4:50 優勢勝ち)〇 顕徳海利(天理大学)
準決勝
2-1 阿部一二三(パーク24)△(0:00 不戦勝)〇小野日向(日本体育大学)
2-2 武岡毅(パーク24)△(4:00 優勢勝ち)〇顕徳海利(天理大学)
決勝
小野日向(日本体育大学)△(GS4:40 優勢勝ち)〇顕徳海利(天理大学)
優 勝
準優勝
第三位 阿部一二三(パーク24)
第三位 武岡毅(パーク24)
同級生同士の決勝戦でした。顕徳選手はこの日の台風の目。技の威力は素晴らしく、優勝候補を2人倒しての決勝戦。小野選手も何とかしようと立ち向かいますが、顕徳選手が一枚上手でした。
73キロ級
オリンピック代表の橋本壮市(パーク24)選手が復帰します。初戦は大吉賢(SBC湘南美容クリニック)選手ということで、熱戦が期待されます。世界選手権2位の石原樹(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)選手とこの石原選手にグランドスラム東京で圧勝した田中龍雅(筑波大学)選手が優勝候補の本命。田中選手は手首のケガの状況が気がかりですが、大丈夫であれば一番手といっていいはずです。橋本選手、石原選手、田中選手の3名を大吉選手、内村秀資(自衛隊体育学校)選手が追う展開ですが、石原選手と田中選手の充実度が高い。
将来性で木原慧登(東海大学)選手も期待できますが、まだ力不足の感が否めません。経験を積んで成長の糧として欲しいものです。
欠場選手→代替選手
橋本壮市(パーク24)→竹市裕亮(国士舘大学)
1回戦
1-1 石原樹(JES)〇(GS8:23 反則勝ち)△木原慧登(東海大学)
1-2 内村秀資(自衛隊体育学校)△(0:36 送襟絞め)〇田中裕大(パーク24)
1-3 竹市裕亮(国士舘大学)〇(4:00 優勢勝ち)△大吉賢(SBC湘南美容クリニック)
1-4 田中龍雅(筑波大学)〇(GS5:38 優勢勝ち)△吉田優平(自衛隊体育学校)
準決勝
2-1 石原樹(JES)△(GS4:23 反則勝ち)〇田中裕大(パーク24)
2-2 竹市裕亮(国士舘大学)〇(4:00 優勢勝ち)△田中龍雅(筑波大学)
決勝
田中裕大(パーク24)〇(GS5:11 反則勝ち)△竹市裕亮(国士舘大学)
優 勝 田中裕大(パーク24)
準優勝 竹市裕亮(国士舘大学)
第三位 石原樹(JES)
第三位 田中龍雅(筑波大学)
本命選手が敗れ、高校、大学の先輩後輩対決となった決勝戦。先輩田中選手が先手攻撃で技を積み、先輩の意地を見せ押し切りました。
どちらも優勝候補を破っての決勝戦ですから評価できますが、世界選手権の選考は悩まされると思います。
81キロ級
オリンピック2連覇の永瀬貴規(旭化成)選手の復帰戦です。初戦は竹市大祐(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)選手の挑戦を受けます。準決勝では北條嘉人(パーク24)選手と天野開斗(東海大学)選手の勝者と対戦ですが、永瀬選手の組手の牙城を崩せるかに注目です。
反対側からは藤原崇太郎(旭化成)選手の勝ち上がりが有力ですが、先日のグランドスラムタシケントの内容があまり良くなかっただけに他の選手にもチャンスがあるはず。老野祐平(旭化成)選手は東郷丈児(東海大学)選手との対戦が初戦で組まれましたが、しっかりと勝ち上がり、永瀬選手への挑戦権を得て欲しいものです。永瀬選手と老野選手は、長崎日大高校の先輩後輩の間柄。ぜひ、この二人の決勝戦を見たいと思います。
1回戦
1-1 永瀬貴規(旭化成)△(GS7:07 送襟絞め)〇竹市大祐(JES)
1-2 北條嘉人(パーク24)△(GS6:20 優勢勝ち)〇天野開斗(東海大学)
1-3 藤原崇太郎(旭化成)△(GS8:12 優勢勝ち)〇賀持喜道(日本中央競馬会)
1-4 老野祐平(旭化成)〇(4:00 反則勝ち)△東郷丈児(東海大学)
準決勝
2-1 竹市大祐(JES)△(1:14 小外掛け)〇天野開斗(東海大学)
2-2 賀持喜道(日本中央競馬会)△(2:50 袖釣込腰)〇老野祐平(旭化成)
決勝
天野開斗(東海大学)〇(GS5:57 優勢勝ち)△老野祐平(旭化成)
優 勝 老野祐平(旭化成)
準優勝 天野開斗(東海大学)
第三位 竹市大祐(JES)
第三位 賀持喜道(日本中央競馬会)
永瀬選手、藤原選手が初戦で敗れ、両者の後輩老野選手が勝ち上がりました。決勝は柔道の上手い天野選手を封印し、最後は得意の足技で投げて優勢勝ち。海外勢には地力の弱さを突かれて負けていますが、国内では柔道の上手さで抜きんでています。組手と足技のつなぎが抜群に上手い。
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準決勝
2-1 竹市大祐(JES)△(1:14 小外掛け)〇天野開斗(東海大学)
2-2 賀持喜道(日本中央競馬会)△(2:50 袖釣込腰)〇老野祐平(旭化成)
決勝
天野開斗(東海大学)〇(GS5:57 優勢勝ち)△老野祐平(旭化成)
優 勝 老野祐平(旭化成)
準優勝 天野開斗(東海大学)
第三位 竹市大祐(JES)
第三位 賀持喜道(日本中央競馬会)
永瀬選手、藤原選手が初戦で敗れ、両者の後輩老野選手が勝ち上がりました。決勝は柔道の上手い天野選手を封印し、最後は得意の足技で投げて優勢勝ち。海外勢には地力の弱さを突かれて負けていますが、国内では柔道の上手さで抜きんでています。組手と足技のつなぎが抜群に上手い。
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