11月7日ににさいたまスーパーアリーナでWBA・IBF世界バンタム王者の井上尚弥選手と5階級制覇のノニト・ドネア選手のWBSSバンタム級決勝戦が行なわれます。
同時に弟の拓真選手が、WBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ選手との統一戦に挑みます。



パウンドフォーパウンドに名を連ねる井上尚弥選手が、5階級制覇のノニト・ドネア選手と対戦するという、非常に興味深いマッチメークとなりました。


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profile_Nonito-Donaire-left
PHOT BY WBSS


ドネア選手は36歳ということで、ピークを過ぎた感は拭えませんが、それでもここまでの経験は井上選手にとっても脅威です。
対する井上選手のスピードもドネア選手にとっては脅威です。
スポーツ選手にとって技術は年を重ねても衰えません。パワーについてもトレーニングで補えますが、スピードに対する反射や瞬発力はどうしても衰えてしまいます。
これは自分自身でも感じるところですが、あのイチロー選手でさえも晩年はスピードについていけなくなり、三振の数が増えていました。

そう考えると、井上選手がアウトボクシングすればドネア選手はついてこれず、ポイントを奪い安全に勝つことが出来ると思います。
しかし、井上選手はその策には出ないのではないでしょうか。

序盤からドネア選手が井上選手のスピードについていけない場合、前半でのKOもありえると思います。
もちろんドネア選手も、ベテランならではの罠をあちこちに仕掛けてあると思いますが、それをも塗りつぶすような予感がします。
ドネア選手といえば左フックが代名詞ですが、そこにカウンターを取りにいくような気がします。
右ストレートか、はたまた左フックか。
想像するだけでもワクワクしますが、どうなりますか。


弟の拓真選手の相手のノルディーヌ・ウバーリ選手(16勝(12KO)無敗)は2度のオリンピック参加経験のある、アマチュアボクシングからプロに転向したサウスポーです。
身長は163センチと低いですが、体のパワーが強そうな選手です。アマチュア出身ですから、技術は高く、好戦的でタフです。手数が多く、リズムも早いです。
拓真選手が上手く相手をいなすイメージは余り持てませんので、最低でもダウンは欲しいですね。
体格差を生かし、距離をしっかりと取りつつ、先手で、スピードを生かし、直線的な相手の動きを見切りたいところです。ディフェンスはそこまで良くないので、ある程度パンチは当たると思います。まっすぐ下がると、このような選手は調子に乗るので、そこは避けたいところではないでしょうか。
ある程度距離を取りたい拓真選手と、接近したいウバーリ選手の戦いとなるのでは。
普通に判定になると、ウバーリ選手の上手さ、手数が上回りそうです。
しかし、拓真選手もまだ成長段階ですから、どんな戦いになるか楽しみですね。


勝者は、次の防衛戦で11月23日にラスベガスで行われる同級1位のネリ(メキシコ)選手と同級5位のロドリゲス(プエルトリコ)選手の挑戦者決定戦の勝者と戦うことになります。
見逃せない戦いが続くバンタム級。
楽しみです。


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