8月26日、埼玉県川口市の埼玉県川口市体育武道センターにて平成30年関東高段者大会(主催:関東柔道連合会)が開催されます。


出場資格は五段以上で、東京都を除く関東7県(埼玉県、茨城県、千葉県、栃木県、群馬県、山梨県、神奈川県)の柔道連盟に所属していて、平成30年度の全日本柔道連盟の登録者である選手が対象となります。


試合は、段別の個人戦となり、年齢、身長、体重を考慮して組み合わせが決定されます。
試合時間は3分、審判規定は講道館柔道試合審判規定で行われ、判定の基準は有効または注意以上となり、ゴールデンスコアはありません。

このあたりは、全国高段者大会と同じ規定になっています。
注意しなければいけないのは、審判規定が講道館柔道試合審判規定だということ。

講道館柔道試合審判規定(講道館ルール)と国際柔道連盟(IJF)試合審判規定(IJFルール)はすいぶん違っています。(リンクの内容はやや古い情報となりますので、参考程度にしてください)
正式には全日本柔道連盟ルールをご参照ください。

大きな違いをいくつか挙げると、

①指導の累積
②技の効果
③禁止技
④試合場


などが違ってきます。

①指導の累積
講道館ルール
指導2回で注意(有効相当)、3回目の指導で警告(技あり相当)、4回目の指導で反則負けとなります。
反則の累積パターン詳細

IJFルール
指導3回で反則負けですが、2回まではポイントとして扱われません。


②技の効果
講道館ルール
立ち技で投げた場合、技の効果によって、有効、技あり、一本の3つあります。有効はいくつ取っても有効のままですが、技ありは2回で合わせて一本となります。
寝技では、抑え込み20秒で一本、25秒で技あり、20秒で有効となります。

IJFルール
立ち技で投げた場合、技の効果によって、技あり、一本の2つあります。技ありは2回で合わせて一本となります。ブリッチで技を受けた場合、全て一本となります。
寝技では、抑え込み20秒で一本、10秒で技ありとなります。


③禁止技
講道館ルール
下半身への攻撃が認められます。立ち姿勢からの関節技、絞め技が認められます。
掬い投げ、肩車、踵返しなどの投げ技、腕固め、飛び十字などの関節技が認められます。

IJFルール
下半身への攻撃、防御が認められません。
立ち姿勢からの関節技は禁止です。


④試合場
講道館ルール

試合場は50畳で、場外と場内の境界線には赤い畳が半畳分引かれます。
立ち技では、試合をしている選手の足が赤畳を超えれば場外となります。場内で技を施しても、場外に流れで出れば待てとなります。
寝技では、抑え込んでいても両者の体が完全に場外に出れば待てとなります。

IJFルール
場内と場外は2色の畳で色分けされ、IJF公式試合では10m×10mで行われます。
国内では試合場の広さの関係から32畳で行うことが多いです。
立ち技では、一時的に場外に出ても、すぐに戻れば試合は継続されます。また、技を掛けたのが場内であれば、場外に出ても継続され、投げた後の抑え込みも継続されます。


ざっとみてもこれだけの違いがあります。
特に、技の禁止や組手の禁止に違いがあり、古くから柔道をやっている人はIJFルールへの対応に苦労していたと思います。
いきなり講道館ルールに戻るのも、頭では理解していても、体が動かないものです。
上手く対応できるように、稽古したいと思います。


この大会は、6段以上への昇段のポイントとして加算対象となります。

6段に昇段するには私の場合、今年の1月に五段に昇段しましたので、最短で六段に昇段するには最低5年の修行期間が必要で、2023年まで必要です。この場合、全日本柔道選手権大会、世界柔道選手権大会又はオリンピック競技大会柔道競技で3位以上の成績が必要ですので、現実的ではありません。
次いで、7年以上の修行期間の場合(2025年)、① 選抜された大会で10点以上、② 高段者大会で16点以上、③ 選抜された大会と高段者大会の合計点数が16点以上 となります。

高段者大会は、全国、関東などの地区大会、神奈川県などの都道府県規模の大会が対象となります。しかも、年間3試合が上限となります。

選抜された大会は、神奈川県の場合All神奈川スポーツゲームスの段別の試合が該当します。
これ以外に年間で1試合全国規模の高段者大会の記録を入れられます。

今年は、4月の全国高段者大会、5月の神奈川県高段者大会に出場し、2点を獲得しており、高段者大会としては最後にポイント加算が出来る大会です。
当日、別の予定があったのですが、何とか無理を言って抜け出して試合に出場できそうです。
お手伝いしていただく方に感謝ですね。