中学時代に始めた柔道の魅力に嵌り、格闘技全般が好きになりました。
柔道整復師の資格を取得し、一時期は仕事として取り組んでいました。
柔道、格闘技、トレーニング、治療のことを中心に書いていきます。
よろしくお願いします。

解釈

神奈川県柔道連盟春季審判講習会

GW2日目は、神奈川県立武道館で神奈川県柔道連盟春季審判講習会を受講してきました。



このところ、新型コロナの影響でオンデマンド講習でしたが、久しぶりに対面での講習会となりました。

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久しぶりに顔を見る方も多く、懐かしい感じでした。


今回の講師は神奈川県柔道連盟審判部の武田淳子先生。
新ルールの説明を中心に、質疑応答を交えて講習が進みました。

冒頭にはコンプライアンス講習も行われ、無事にこちらも受講済みとなりました。


私が今回疑問に思っていたのは、指導と技のポイントが同時に発生するケースの対応と、下半身への接触についてです。


指導と技の効果が同時に発生する場合、相手の技を受けて両手(両肘)を同時について防御するというケースがあります。
この場合、通常であれば指導と技の効果が与えられますが、ゴールデンスコアで技ありを取っていて技の効果が技ありだった場合、合わせ技を優先し、指導は与えないということです。
同様に相手が指導2の場合で技の効果が技ありだった場合、3つ目の指導で反則負けとなり、技の効果(技ありによる優勢勝ち)よりも結果が上回る(反則勝ちは一本勝ち相当)ため、反則勝ちが優先されるということです。この場合は、技ありの宣告をしないということです。このケースが、全日本選抜体重別の48キロ級の決勝戦です。



下半身への接触は、技の効果に影響がなければ触ってもOKということです。

ちなみに下半身の定義はAライセンスを持っている先生に確認しましたが、帯より下ということです。


ということは、この試合の判定は覆らなきゃおかしくないですかね?

このあたりははっきりとさせてほしいものです。



これ以外には、逆背負い(いわゆる韓国背負い)についての判断の説明がありました。
同じ側の襟を両手で持って掛ける背負投げということになるそうで、通常の背負い投げや袖釣り込み腰が抜ける場合は、指導の対象にならないということです。

いわゆるめくりについては、取の軸足が浮いて、受けを越えるとノーポイントという解釈だそうです。
めくりながらでも小外等で投げる分にはポイントとなるということです。

ヘッドダイブについては、頸椎を痛める形かどうかが判断基準ということで、頭の側面と肩が同時に着くような、少し横に流れた形では問われないという見解でした。


いずれにしても、お互いが攻撃的に組み合って、投げることを目指すようにコントロールするということのようです。


ルールは今年の終わり辺りに見直しが入る可能性があるということです。
審判としても、選手としてもルールを熟知しておかないと、いらぬミスをすることになりますので、注意しつつ勉強したいと思います。


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国際柔道連盟試合審判規定の解釈について(補足)

2018年1月1日から新しい国際柔道連盟試合審判規定が施行され、適用されていますが、いまひとつ不明瞭だった寝技なのか立ち技なのかの解釈の補足説明がIJFより2019年1月31日付けで発表され、即日適用となりました。


国際柔道連盟試合審判規定(2018年1月1日より適用)


立ち技から一方が膝を着き従来ならば寝技と解釈されていたような状態でも、一方が立ち姿勢ならば立ち技として認められ、技のポイント計上が認められます。
昨年行なわれた世界選手権や国際大会でもこのシーンは良く目にしましたが、やや判定が不明瞭だと感じる場面もありました。

特に相手が両膝を着いている場合、引き込み返しなどで返した場合も技のスコア対象になっており違和感を感じていましたが、今回の補足説明ですっきりしました。


国際柔道連盟試合審判規定2019年1月31日付け(補足)


一方の選手が両肘、両膝が着いた状態は寝技と見なされるということです。
ここでは投げられてもスコアには反映されず、下半身を触っても反則となりません。

一方の選手だけが、片膝もしくは両膝をついた状態の時は立った状態の選手が投げ技で投げるとスコアになります。
この場合、膝を着いている選手が下半身に触れた場合、指導が与えられます。
立った状態の選手が、直ちに攻めない場合は待てとなります。

同じような形として、一方が四つんばいであっても、一方の選手が立っていれば立ち技継続と見なされます。(寝姿勢は、両肘、両膝が着いた状態)
従来は、四つんばい=寝技という解釈だったと思いますが、違うということです。
ここで立ち姿勢の選手が技を施し、投げればスコアになります。
ここは癖が残るところだと思いますので、特に注意が必要ですね。


競技をする選手もルールはしっかりと把握しなければいけませんし、そのルールに対応しなければなりません。
審判もルール変更に対応し、選手を泣かすような審判にならないようにしないといけませんね。


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