柔道は良くも悪くも古い体質を持っています。


目上の方に対する礼儀などは、他の競技に比べても厳しいと思います。
これなどは、とても良いことだと思いますが、中にはこれを間違えて理解する方も出現します。


全日本柔道連盟のHPに一般社団法人愛知県柔道連盟 副会長の高濱久和(たかはま ひさかず)氏(66歳)の平成29年5月23日から平成30年5月22日まで「会員登録停止」処分、併せて指導活動の禁止、同期間「指導者資格停止」処分が掲載されていました。


内容を見ると、酷い内容です。
自身の立場を利用し、様々な暴言を吐いたり、周囲に吹聴したり、圧力を掛けたりしたそうです。


柔道の世界は前述の通り、目上の人に従う考えを持っています。
もちろん、先人の考えを尊重するのは良いことです。それが間違っていないならば。


悪い面では、絶対服従の傾向に陥りやすいことです。
今回の場合、県の柔道連盟の副会長ということから、発言力は大きかったのではないかと思われます。
当然、自身より立場の弱い方は、何を言われても「はい」としか言い難い状態だったと思います。


その関係をいいことに、こんなことをやってしまったのでは、今までの功績も色あせてしまいますね。


私自身、この高濱氏とは一切関係ありませんので、どのような人物かも知りません。
周囲の複数の方の証言もあったようですから、事実なんだと思います。


過去はこのようなことがまかり通った時代もありましたが、今はダメです。
相手を敬う気持ちを持ち、接することが大切ですよね。


柔道人口の減少という問題がある中で、競技としてだけでなく、柔道という武道のイメージダウンに繋がる案件でした。
さすがに、全日本柔道連盟も隠蔽しなかったですね。
こういうことの積み重ねが大切だと思います。


先生と呼ばれる立場の方たちですから、先生に相応しい立ち居振る舞いが必要だと思います。
現状に胡坐をかいていては、成長できませんからね。
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明日は、日本工学院八王子専門学校で炎の乱取祭りです。
ちょっと残念なニュースで、気が滅入ってますが、気を取り直して多くの方と稽古し、経験を積みたいと思います。