IJFルール(国際柔道試合審判規定)の下記のように変更が行われ、全日本柔道連盟でも解説の動画が公開されました。


投げ技のスコア、ノースコアの変更①
投げ技を施した際に、投げられた選手が着地後一旦止まった場合、そこからさらに押し込まれてもノースコア。(従来はスコア)
技の継続がない場合は、スコアにならないということのようです。これは良い改正だと思います。

投げ技のスコア、ノースコアの変更②
投げられた選手の体側が着地すればスコア(技あり)。体側が着かなければノースコア。
従来はうつ伏せ気味でもスコアとなるケースがありましたので、その点が厳格になったという感じです。体側が畳に対して90度以上であればスコア、90度以下であればノースコアということです。
肘が背中側に抜けていればノースコアのようです。

投げ技のスコア、ノースコアの変更③
投げられた選手の肩が体の前に入ってしまうとスコア(技あり)。

・投げ技のスコア、ノースコアの変更④
投げられた選手が肘、手を衝いた場合(例えば大内刈り等で後ろに投げられ、手や肘で背中が衝くのを防いだ場合)、技ありと指導が与えられるようです。
技ありは良いと思いますが、流れの中で意図的ではない形もあると思いますので、指導まで与えるのは厳しい判定です。

投げ技のスコア、ノースコアの変更⑤
内股、払い腰等を隅落とし(いわゆる捲り)で返す場合、ノースコアになるということです。
全ての返し方がノースコアとなるのかは不明ですが、少なくとも一旦止まった形ではノースコアです。
映像では、一連の流れで返したケースもノースコアのものがありましたので、投げ技として認めない方針なのではないでしょうか。
投げたと言えないケースでスコアになった場合も多く、この変更には賛成です。

投げ技のスコア、ノースコアの変更⑥
いわゆる韓国背負いがノースコアとなり、指導も与えられるということです。
変更点④同様に指導を与えるのは行き過ぎの気がしますが、韓国背負いのノースコアには賛成です。
そもそも投げ技は、相手をコントロールしているということが前提ですので、反対側に抜け落ちる韓国背負いは、この前提を満たしていないケースが多いと思います。(もちろん上手くコントロールしているケースもありますが)
映像を見る限り、仕掛けた時点で指導のようです。偶然抜けてしまった場合の扱いが気になります。
また、反対側に落ちなくても同様の判定になるようですので、釣り手側の襟を両手で握って掛ける背負投げは全て対象なのだと思います。

投げ技のスコア、ノースコアの変更⑦
従来は下半身へのいかなる攻撃も認められていませんでしたが、今回の改正で投げる途中にフォローする程度は認められるようです。
映像では右払い巻き込みを取り上げていましたが、相手の足を左手で払いあげていますが、スコアということです。ただし、投げ技が一旦止まれば寝技となるということですから、ノースコアとなります。
同様のケースとして、袖釣り込み腰(いわゆる丸山スペシャル)の場合がありますが、投げ技の手助けをするの場合は除外ということですので、認められないようです。

組手①(両襟)
両襟での組手(奥襟と首横を持つような場合)が紹介されていましたが、攻撃していればブロッキングではないということのようです。

組手②(異例)
通常の襟と袖を持つ組手以外のバリエーションを紹介していました。
この場合は、すぐに攻撃しないと指導が与えられます。

組手③(組手切り)
組手を切った場合、すぐに組みに行かなければ指導が与えられるということです。

柔道着を直す、髪を直す
審判の指示なく帯を解いて服装を直す行為、髪の毛の結い直しは1試合1度までで、2度目から指導。

ヘッドダイビング
内股等で頭を畳に衝きつつ投げる反則が厳密に取られるようになり、一発反則負けとなります。
従来は、額や頭頂部、側頭部辺りであれば見逃されていましたが、今後は全て反則負けとなるようです。大野選手の内股も反則負けとなるケースがありそうです。













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