5人制の団体戦、抜き試合で行われます。
出場選手も、桜庭和志、中村大介、所英男、石井慧、小見川道大、出花崇太郎、宇野薫、ジョシュ・バーネット、マルコス・ソウザ、ユン・ドンシク、テオドラス・オークストリスなどなどの面々が4つのチーム(レスリング、柔道、柔術、サンボ)に別れトーナメント戦で対戦します。
1チーム430キロの体重制限があります。
試合場は12m四方のレスリングマットですが、場内外とのエリアは設けないそうです。
引き分け場合、次の選手と交代となります。
勝敗は、サブミッション(関節技)、絞め技、失格(指導3の累積)の3種類で決まるそうです。
つまり、1本勝ちというやつですね。
大将同士のみ指導差での決着があり、指導差がない場合旗判定となります。
試合時間は基本8分ですが、体重差が20キロ以上ある場合は4分間となります。
基本的に打撃はなしのグラップリングのみですが、下記の行為が禁止行為となります。
指導となる反則は下記の通りです。
違反行為(指導の対象)
- 膠着を誘発するクローズドガード
- ポジションをキープするだけで攻撃の意図が見られない場合
- スタンドでテイクダウンを狙わずディフェンシブに動き回る行為
- 故意に対戦相手を試合場から転落させようとする行為
- 故意に試合場から逃避する行為
- 噛み付き、歯を押しつける
- 頭髪、体毛、鼻、耳を掴む
- 性器または目への攻撃または圧迫
- 一度に3本以下の指を掴む
- 意図的なあらゆる種類の外傷的打撃(パンチ、肘、膝、頭突き、キックなど)
- 対戦相手を掴んでいない状態で座る行為
- 主審及び2名の副審全員が消極的と判断した場合
- 審判の指示に従わなかった場合
指導を受けた選手は、試合場中央で四つんばいになった状態から再開となります。(レスリングのパーテルポジションと同じ)
両者指導の場合、立ち技からの再開となります。
反則によりダメージが大きい場合、1回でも反則負けとなる場合があります。
また、シューズの着用、ファウルカップの着用、体にクリームやオイル等と塗布すること、貴金属類の着用は禁止されています。
オーダーは1回戦は発表されている通りで、決勝は試合に出場していない選手を優先的に組まなければならないということなので、事実上1回戦のオーダーをグルグル回すイメージとなりそうです。
審判委員長は中井祐樹氏。
ルール詳細
この最初の大会が本日両国国技館で行われました。
1回戦
HALEO Dream Team
先鋒:中村大介
次鋒:桜庭和志
中堅:所英男
副将:マルコス・ソウザ
大将:ジョシュ・バーネット
vs
JUDO Dream Team
先鋒:小見川道大
次鋒:出花崇太郎
中堅:キム・ヒョンジュ
副将:ユン・ドンシク
大将:石井慧
中村大介対小見川道大
終始中村選手が上から攻め、小見川選手がガードポジションで守りながら隙を伺う展開。
ラスト15秒位から、サイドポジションを取った中村選手が十字固めを狙いに行き、クラッチをを切るもタイムアップ。
桜庭和志対出花崇太郎
出花選手が下から攻め、足、腕と関節を狙いに行きますが、桜庭選手も守りが堅い。
中盤出花選手が一瞬の隙から十字固めを狙いますが、不十分。
終盤サイドポジションを取った出花選手が何とか決めようとするも時間。
所英男対キム・ヒョンジュ
開始早々所選手が足を取りに行くと見せかけながらキム選手の左腕を取り、回転しながら十字固めで極め一本勝ち。
所英男対ユン・ドンシク
テイクダウンしたユン選手がガードポジションながらも体格を生かし、変形の袖車絞めを極め一本勝ち。
マルコス・ソウザ対ユン・ドンシク
マルコス選手が開始早々からサイドポジションを取り、腕狙いで攻めます。
何とか凌いだユン選手ですが、マウントポジションを取られ、肩固めから電光石火の十字固めでタップ。
マルコス選手の勝利。
マルコス・ソウザ対石井慧
体重差があるため4分間の試合時間。
石井選手が強引に大外刈りでテイクダウン。
そこからサイドポジションを取りにいきますが、マルコス選手もガードが堅い。
ここは逃げられ、立ち技から再開し、マルコス選手がタックル。
そのまま寝技の攻防となり、石井選手がサイドポジションを奪うも時間切れ。
引き分け
HALEO Dream Teamが大将のジョシュ・バーネット選手を残して勝利。
1回戦
POLARIS Dream Team
先鋒:クレイグ・ジョーンズ
次鋒:マーチン・ヘルド
中堅:グレゴー・グレイシー
副将:宇野薫
大将:ダン・ストラウス
vs
SAMBO Dream Team
先鋒:ミンダウガス・ベルツビカス
次鋒:セルゲイ・グレチコ
中堅:ビクトル・トマセビッチ
副将:テオドラス・オークストリス
大将:マリウス・ザロムスキー
クレイグ・ジョーンズ対ミンダウガス・ベルツビカス
クレイグ選手が引き込み、足狙い。
そのまましつこく狙い、徐々にに体勢を作り膝十字で一本勝ち。
クレイグ・ジョーンズ対セルゲイ・グレチコ
グレイグ選手が下から、上からと積極的に攻めますが、セルゲイ選手の守りも堅く、引き分け。
マーチン・ヘルド対ビクトル・トマセビッチ
マーチン選手が下から攻める展開が続き、最後は一瞬の隙を逃さず膝十字で一本勝ち。
マーチン・ヘルド対テオドラス・オークストリス
体格に勝るテオドラ選手が上から攻めるも、マーチン選手が下から返しつつ膝を足で極めて一本勝ち。
良く分からない極まり方でした。
マーチン・ヘルド対マリウス・ザロムスキー
後ろに上手く回りこんだマーチン選手が十字固めを狙い、クラッチが切れるもののマリウス選手は上手く逃れます。その後は下から攻めるマーチン選手のガードポジションをマリウス選手が崩せずタイムアップ。
引き分け。
POLARIS Dream Teamがグレゴー・グレイシー選手、宇野薫選手、ダン・ストラウス選手を残して勝利。
決勝
HALEO Dream Team
先鋒:ジョシュ・バーネット
次鋒:中村大介
中堅:所英男
副将:桜庭和志
大将:マルコス・ソウザ
vs
POLARIS Dream Team
先鋒:グレゴー・グレイシー
次鋒:ダン・ストラウス
中堅:宇野薫
副将:クレイグ・ジョーンズ
大将:マーチン・ヘルド
ジョシュ・バーネット対グレゴー・グレイシー
体重差があるため試合時間は4分。前半はお互いに牽制しあい、やや膠着状態。
グレゴー選手に指導が入り、パーテルポジションがら再開した時の攻防は見応えありました。しかし、お互いに決め手を欠き引き分けに終わる。
ジョシュには痛い引き分けです。
中村大介対ダン・ストラウス
中村選手が上から攻めるも、攻め方を間違えバックを取られます。
場外で一旦待てが掛かり、中央に移動しての再開後スリーパーを極められダン選手の一本勝ち。
所英男対ダン・ストラウス
体重差があるため4分の試合時間。
中盤まで様子見の展開が続き、両者に指導。
その後、ダン選手が一気に間合いを詰め、フロントチョークで所選手を捕らえ、一旦は逃げたかと思いましたが、再度極め直し一本勝ち。
桜庭和志対ダン・ストラウス
お互いに下から、上からの見応えのある攻防が続くが、決め手を欠き引き分け。
マルコス・ソウザ対宇野薫
開始早々、マルコス選手がタックルに行ったところで宇野選手の指が目に入るアクシデント。
再開後、マルコス選手が足を取ってテイクダウンし、そのまま十字固めで一本勝ち。
マルコス・ソウザ対クレイグ・ジョーンズ
マルコス選手に対しても自分の型を崩さないクレイグ選手は引き込んで下から攻めます。
一旦場外で待てが掛かるも、再開後足に絡みつきそのまま膝十字を極め一本勝ち。
POLARIS Dream Teamがクレイグ・ジョーンズ選手、マーチン・ヘルド選手を残して優勝。
グラップリングの試合ということで、ダレるのかと思いましたが、非常に見応えのある、目の離せない試合が続きました。
やっている選手も非常に楽しそうでしたね。
特に桜庭選手は、本当に楽しそうでした。
優勝したPOLARIS Dream Teamは、グラップリングの技術が非常に高かったのが印象的です。
柔道やサンボの選手は、普段道着を着て稽古をやりますから、ない状態でのグラップリングの技術では専門にやっている選手に一日の長があったように感じました。
特に足関節の取り方は、凄かったですね。
先日、柔術の稽古をやったこともあり、非常に興味深く見てしまいました。
また、この試合は見てみたいと思います。
AmevaTVは気軽に見られて、ビデオでも見られるのでいいですね。
いや~面白かった!