2025年日本ベテランズ国際柔道大会が6月14日、15日に鹿児島県の西原商会アリーナで開催されます。

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私はM6 66キロ級にエントリーしました。
事前のエントリー情報では、日本人のみ7名です。

事前エントリー

組み合わせは下記の通り。
組み合わせ

1回戦で、日本マスターズ3階級チャンピオンの今嶋禄郎五段と対戦です。

羽田空港6時40分発のANA619で鹿児島入り。
レンタカーを借り、一路西原商会アリーナを目指します。

会場に到着後、形の試合を観戦。
フェイスブックで知り合った先生にご挨拶。

その後、調整練習を鎌倉の仲間たちと行い、柔道着を洗濯し、温泉でリフレッシュして計量に備えます。
計量は15時からということでしたが、前倒しで始まっており、無事にパス。
この時、ラスベガスでお会いした永廣先生もおりご挨拶できました。

計量終了後、リカバリーの食事を摂り、白くまアイスを食べ、ホテルにチェックイン。
夕食はアメリカから参加している選手(ラスベガスで知り合った選手)を交えて懇親会を開催。
鹿児島の古くからの釣り関係の知人の方に紹介してもらった和総さんで食事。
色々とお気遣いいただき、大変楽しく、美味しく過ごせました。
鹿児島に来たらお勧めです。

試合当日、6時に起き、温泉で朝風呂をいただき、朝食をたっぷり取り、西原商会アリーナに向かいます。
まずは、アメリカから来た友人の応援。
初戦は一本勝ちし、2回戦は無理に勝負に行ったのが災いし一本負け。
一生懸命にやっている姿は刺激になりました。

練習会場でウォーミングアップを行います。
直前にアクシデントで痛めた右肩鎖関節と右ハムストリングス、そして世界ベテランズ以降全く調子が上がらなかった右腰の状態をチェック。

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右肩鎖関節は、引手を引く動作が痛い。体の前で動かす分には影響なし。
右ハムストリングスは、状態が悪くなっており、巴投げ、内股系の技は回数制限となりそうです。

不安を感じながらウォーミングアップを終了し、試合会場に向かいます。


1回戦
対今嶋禄郎五段




左の相四つということで無理しないように慎重に試合を進めることを意識してスタート。
引手を抑え、釣り手を差し入れるタイミングを計りつつ、足を飛ばす展開。
試合の流れを掴みつつも、無理をしないで進めていますが、指導が入らない。
そのままの流れで試合時間が終了し、旗判定3-0で優勢勝ち。
まずは、1回戦突破です。
今嶋先生とは、試合前後で少しお話させていただきましたが、私の試合にも注目してくれていたそうです。試合後も応援のコメントを下さり、嬉しい限りです。


準決勝
対渡邉耕二郎参段



初戦に続き左の相四つ。同じように引手から抑えに卯行きますが、なかなか取らせてくれません。
主審は両者に取り組まない指導を与えます。
両者組み合い、一瞬の間のあと横巴投げに入ると、虚を突かれたか大きく飛びます。勢いは一本でしたが、半身で設置し有効。(動画で見ると技あり相当に見えます)
再開後、組み止めて前に出ながらプレッシャーを掛け、足を飛ばしますが、相手が嫌がり組手を切ります。
私は組みに行くも、相手が嫌がるような展開ですが、主審は合議の末両者に取り組まない指導を与えます。これは少し以外。
両者指導2になり、ミスが許されない展開です。
引手襟、脇、片襟と体幹を捕まえに掛かるも、なかなか組み合えません。ようやく組み合い、互いに左変形に噛み殺す体勢になりますが、前に引き出しつつ左小内刈りが決まり、極めもよく効かせられ一本。
渡邉参段も私の動画をよく見てくれて、巴投げは警戒していたんですがと仰っていました。そんな風に言ってくれて嬉しいですね。


決勝
対岡村忠彦七段






決勝は念願の岡村先生。
私が初めて日本ベテランズに出場した佐賀、嬉野大会の優勝者です。
この時、私は準決勝で負け、対戦が叶いませんでした。
その後も、なかなか対戦する機会がなく、ようやく対戦が叶いました。
岡村先生はとにかく足技が切れる。
そこに注意した試合展開を考えていました。特に今回は、肩、足のケガがあり、コンディション的に不安がありましたので、小さな積み重ねを怠らないように意識しました。




開始早々、両ふくらはぎが攣りそうな間隔が出ます。
注意しながら組み付き、引手を抑えることに成功。小内払いを入れ、真捨て身の巴投げに入りますが、引手が切れてしまいます。この際、岡村先生が足を痛そうにしたので気になります。
再開後、岡村先生は引手襟、私は引手を絞りに行きますが、岡村先生が不十分な組手ながらも左横巴投げで展開を切ります。ここでも立ち上がるのに時間が掛かり、足を引きづっています。
再開後、組み合い、引手を絞った形になり、そこから真捨て身の巴投げに入りますが受け切られ、投げ切れないと判断したところで引手を離し、足を取りにいきますが果たせず待て。
岡村先生に消極的な指導が与えられ、再開するもジュリーが止めます。
協議の後、岡村先生の指導は取り消され、私に足取りの指導。流れ的にそういう判断だろうと思っていましたが、かなり厳しい判定感じます。これも地方大会では良くあることです。
今大会のルールでは、指導1差で決着がつきますので、少なくとも指導1は挽回しないとなりません。
挽回するためにスクランブルです。
体幹を捕まえ、組み止めて左内股。これは引手が切れますが、前に出てくるところに右一本背負い。しかし潰れる。
再開後、岡村先生が左横巴に入るのを透かして潰すもノーポイント。そのまま抑え込みの体勢になりましたが、抑えきれませんでした。ここが最大のチャンスでした。
時間もなく、逆転を狙った左内股は透かされ有効。これにて終了です。

結果は残念でしたが、お互いに痛いところを抱えながら、意地で戦いました。
ゴールデンスコアのない試合形式で、最初の指導は計画が狂いました。
まあ、仕方ないです。

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優勝した岡村先生、おめでとうございます。
また、対戦した先生、顔見知りの先生ありがとうございました。

ラスベガスで知り合った尾下先生は、顔を見るなりハグしてくれました。
他の先生もおめでとうと声をかけてくださり、非常にうれしかった。

そして、私の動画やブログを見ているよと声をかけてくださり、これも嬉しかったです。
来年に向けて、課題が出来ましたので、ひとつひとつクリアしたいと思います。




さて、問題の指導のシーン。
2018年~2020年国際柔道連盟試合審判規定2025-2028国際柔道連盟試合審判規程変更点で見直されましたが、立ち技から寝技の移行についての変更点はありませんでした。
唯一、「10 帯から下への攻撃・防御」において「内股上部より下に腕(肘)や手で脚を引っ掛けたり、脚を抱えたり、下履きを掴んだり、触れる行為は禁止され、「指導」が与えられる」とありますが、これは小内巻き込みなどを想定したもので、捨て身技や立ち技から寝技への移行についてのものではありません。
2018年~2020年国際柔道連盟試合審判規定の17ページに「第10条 立技から寝技への移行/寝技から立技への移行」という項目があり、記載されています。

寝技ポジションは以下の通り。
 両選手の両膝が畳についている場合(写真①)、(立技から動きの流れが止まった場合や、寝技で攻める意志がなく)相手と一切接触がない場合(写真②)、腹ばいになった場合、青の選手は寝姿勢とみなされる(写真③)
これは寝技か立ち技かの見極めの説明ですから、立ち技から寝技への移行とは少し違います。
但し、上記のような状況であれば、取の選手が寝技で攻めることが出来ます。

A2  立技から寝技への移行が認められる状況
 a)一方の試合者が投技を施し、引き続き寝技に転じて攻める場合。
   例外 取(青)は捨身技をかけた後、以下の様な体勢のときに寝技へ移行できる。

この以下のような体勢の時に、巴投げの状況が写真で掲載されています。
ということは、ここから寝技に移行できるということになり、下半身への攻撃、防御という概念が無くなるはずです。
この記載を見る限り、私の攻撃が下半身への攻撃という指摘は当てはまらないように感じます。
今後の対応にも影響しますので、このあたりははっきりと見解を聞きたいところですね。

審判員資格をお持ちの方には、どのように見えるのでしょうか?
ご意見お待ちしています。





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