2025年アジア柔道選手権大会が4月25日から27日の3日間、タイの首都バンコクのMCC Hallで開催されます。28日には男女混合団体戦も行われます。
組み合わせ
個人戦
男女混合団体戦
ライブ配信はYouTubeで行うようです。
日本からは、男女15名が参加します。
男子
60キロ級 中村大樹(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)
66キロ級 田中龍馬(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)
73キロ級 田中裕大(パーク24)
81キロ級 老野祐平(旭化成)
90キロ級 川端倖明(国士舘大学)
100キロ級 グリーンカラニ海斗(パーク24)
100キロ超級 中村雄太(旭化成)
女子
48キロ級 吉岡光(自衛隊体育学校)
52キロ級 藤城心(三井住友海上火災保険)
57キロ級 渕田萌生(自衛隊体育学校)
63キロ級 嘉重春樺(ブイ・テクノロジー)
70キロ級 本田万結(東海大学)
78キロ級 池田紅(コマツ)
78キロ超級 新井万央(日本体育大学)
団体戦
70キロ超級 椋木美希(環太平洋大学)
大会初日は男子60キロ級、66キロ級、女子48キロ級、52キロ級が開催され、日本選手が全階級で優勝。
予選ラウンドマット1
予選ラウンドマット2
決勝ラウンド
男子
60キロ級
第1シード YANG,Yung Wei(TPE)
第2シード 中村大樹(JES)
第3シード LEE,Harim(KOR)
第4シード QUVATOV,Muhammadsoleh(TJK)
第5シード DAVLATOV,Sherzod(KAZ)
第6シード CHAE,Kwang Jin(PRK)
第7シード BOTUROV,Bakhrom(UZB)
第8シード CHU,Duc Dat(VIE)
決勝
YANG,Yung Wei(TPE)△(3:56 崩上四方固)〇中村大樹(JES)
両者素早い動きで組手を行い、積極的に攻撃し、崩れれば寝技の攻防に。
立ち技ではYANG,Yung Wei(TPE)選手が先手で攻めるも、要所で中村大樹(JES)選手も反撃する。YANG,Yung Wei(TPE)選手の巴投げを潰し、一瞬抑え込むもすぐに解ける。腕を抱えた中村大樹(JES)選手が、そのまま回転し後ろ袈裟固めに捕えんとすると、YANG,Yung Wei(TPE)選手は得意の横三角に切り返すという目まぐるしい攻防が繰り広げられる。
YANG,Yung Wei(TPE)選手の右袖釣り込み腰を跨いで交わすが、そのまま押し込まれるも寸でのところでうつ伏せで凌ぐ。
両者指導のないまま終盤に入り、YANG,Yung Wei(TPE)選手が右大外刈り、右内股と連続で攻めるも、これを潰しすかさず寝技で攻める。ローリングで回し、うつ伏せに逃げようとする相手を元谷返し様に引き付け胸を合わせ崩れ上四方固めへ。YANG,Yung Wei(TPE)選手動けず。
66キロ級
両者右の相四つ。先じて組んだBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手が巴投げに飛び込むも、難なく捌いて寝技でプレッシャーを掛け待て。
田中龍馬(JES)選手に良いところを持たせまいと、厳しい組手争いが続き、両者に取り組まない指導。印象ではBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手が組ませたくないと見えます。
なかなか組めない田中龍馬(JES)選手は、釣り手を持ったところから左の低い一本背負いに浅く入り、そこから立ち上がって背中に乗せ直して投げに掛かりますが反対側に抜け落ちてしまいます。
久しぶりにこんなところから投げるのという特徴が出た技でした。
組むのが危険と刷り込まれたBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手は、巴投げに滑り込むも、最初と同様に捌かれ、辛うじて足を絡んで耐えて待て。
打つ手が徐々になくなり、じり貧になりつつあるBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手が組手を嫌い、両者に指導。田中龍馬(JES)選手が組み際の左小内刈りを引っ掛けるとバランスを崩しつつも何とか耐え本戦終了。
GSに入り、田中龍馬(JES)選手が釣り手を片襟に差し込み、引手も抑え、引き出しながら右小内刈りを打ち込むと、上体を大きく振られたBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手は耐えられず、ダメ押しの極めも効き一本。
女子
48キロ級
第1シード TYNBAYEVA,Galiya(KAZ)
第2シード GANBAATAR,Narantsetseg(MGL)
第3シード HUI,Xinran(CHN)
第4シード 吉岡光(自衛隊体育学校)
第5シード KURBONOVA,Khalimajon(UZB)
第6シード LIN,Chen-Hao(TPE)
第7シード DEY,Asmita(IND)
第8シード KURBANOVA,Kurbanay(TKM)
吉岡光(自衛隊体育学校)選手左、HUI,Xinran(CHN)選手右のケンカ四つ。
組み際の左一本背負いでHUI,Xinran(CHN)選手が先制攻撃も、潰してすかさず得意のローリングで返しにかかる吉岡光(自衛隊体育学校)選手。上体の極めが甘く、抑え込みには入れなかったものの、プレッシャーとしては十分掛った展開。
吉岡光(自衛隊体育学校)選手の左背負いは浅く、効果なし。
HUI,Xinran(CHN)選手が反時計回りに回りながら、右大内刈り、同じ動きからドロップ式の体落としを二発入れる。吉岡光(自衛隊体育学校)選手も流れを渡さんと、浅いながらも左背負い投げを打ち込みます。
この辺りから、左小外、小内といった足技が出だし、嫌がったHUI,Xinran(CHN)選手が肩車で展開を切りに来たところを、絞めから足のネルソンで抑え込みを狙いますが、足の拘束が外れ待て。
再開後、前に出たタイミングでHUI,Xinran(CHN)選手がタイミングよく肩車に潜り込み、辛うじて堪えると、腕絡み返しを狙われます。腕を相手の足の間に差し込み、自ら相手の下に潜り込んで防ぎます。
技の出なくなった両者に指導が与えられ、本戦終了。
GSに入り、吉岡光(自衛隊体育学校)選手が反時計回りに回しながら、左背負い、小内の連続技で大きく崩すもノーポイント。そのまま寝技で攻めるも状態の拘束が甘く待て。
しかし、この展開に手ごたえを得たのか、釣り手を先に持ち、県政の左小外を引っ掛け、相手の前足が下がるタイミングで左小内刈りに飛び込み、そのまま押し込んで有効を奪取。抜群のタイミングでした。
52キロ級
第1シード BISHRELT,Khorloodoi(UAE)
第2シード 藤城心(三井住友海上火災保険)
第3シード JANG,Seyun(KOR)
第4シード MAHARANI,Maryam March(INA)
第5シード BAYANMUNKH,Uranzaya(MGL)
第6シード ZHANG,Yuanli(CHN)
第7シード MYAGMARSUREN,Nandin-Erdene(MGL)
第8シード CHOPADE,Shraddha Kadubal(IND)
決勝は予想通り第1シードのBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手と第2シードの藤城心(三井住友海上火災保険)選手の対戦。
両者右の相四つ。
釣り手から持ち、相手が上腕を持ったところで引手を持ち、同時に右に振って相手の釣り手を外し、その体勢で圧を掛け、嫌がった相手が戻ったところでやや上体が伸びたタイミングで左袖釣り込み腰に飛び込む。やや強引なタイミングに見えたもののぶら下がろうとする相手を引っこ抜き有効。投げの威力では技あり相当に感じますが、やや厳しい判定。(余談ですが、今大会やヨーロッパ選手権では、有効がかなり甘く判定されているケースが目立ちましたが、この時は厳しかった。敢えて言うならば、着地からローリングしたように見えなくもないですが、着地時点で90度以上傾いていたので、技ありで良いのではと思います。)
ポイントを挽回せんとBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手がクロスグリップから右内股に入りますが、これを透かし後ろに着き、立ち上がろうとした相手の足の間に自分の足を突っ込み、左小内刈り様に引っ掛けて前に潰し、すかさず半時計周りにローリング。足一本を絡ませて上体を極めに行くも拘束が甘く相手との距離ができてしまい、一旦ガードポジションに移行。止まれば待てを掛けるタイミングですが、すぐに相手の左足を抑えつつ自身が下がって距離を取り、左足をパスしようと試みます。相手がそれをさせじと足を戻すと、今度は頭の方向に足を持ち上げながら回り込み、首を捉え横四方固めに捕えます。相手の足が自身の体の下に入り込み、解けるも有効。ここで待て。
息をもつかせぬ見事な寝技の攻めでした。
開始から1分49秒経過しましたが、やりたい放題の試合展開で、有効2つながらも、体力的、精神的に相手を追い込んでいます。
次いで、巴投げから関節を狙うも果たせず待て。
BISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手としては、組み止めて力勝負を挑みたいところ。ようやく訪れた千載一遇のチャンスに、隅落としを仕掛けますが、引付が甘く投げ切れませんでした。
試合場中央で相手を待ち構える藤城心(三井住友海上火災保険)選手。このような状況では守りに入る選手も多い中、気持ちも前に出ています。再び左袖釣り込み腰で持ち上げ掛けますが、これはBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手が後ろから左足を絡ませ防ぎます。残り33秒。
密着し、逆転の一発を狙うBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手が、得意な隅落としを仕掛けますが、うつ伏せに落ちて待て。ここは危なかった。
最後は組手で抑え時間。
ようやく国際大会で初優勝です。
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組み合わせ
個人戦
男女混合団体戦
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日本からは、男女15名が参加します。
男子
60キロ級 中村大樹(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)
66キロ級 田中龍馬(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)
73キロ級 田中裕大(パーク24)
81キロ級 老野祐平(旭化成)
90キロ級 川端倖明(国士舘大学)
100キロ級 グリーンカラニ海斗(パーク24)
100キロ超級 中村雄太(旭化成)
女子
48キロ級 吉岡光(自衛隊体育学校)
52キロ級 藤城心(三井住友海上火災保険)
57キロ級 渕田萌生(自衛隊体育学校)
63キロ級 嘉重春樺(ブイ・テクノロジー)
70キロ級 本田万結(東海大学)
78キロ級 池田紅(コマツ)
78キロ超級 新井万央(日本体育大学)
団体戦
70キロ超級 椋木美希(環太平洋大学)
大会初日は男子60キロ級、66キロ級、女子48キロ級、52キロ級が開催され、日本選手が全階級で優勝。
予選ラウンドマット1
予選ラウンドマット2
決勝ラウンド
男子
60キロ級
第1シード YANG,Yung Wei(TPE)
第2シード 中村大樹(JES)
第3シード LEE,Harim(KOR)
第4シード QUVATOV,Muhammadsoleh(TJK)
第5シード DAVLATOV,Sherzod(KAZ)
第6シード CHAE,Kwang Jin(PRK)
第7シード BOTUROV,Bakhrom(UZB)
第8シード CHU,Duc Dat(VIE)
中村大樹(JES)
決勝
YANG,Yung Wei(TPE)△(3:56 崩上四方固)〇中村大樹(JES)
両者素早い動きで組手を行い、積極的に攻撃し、崩れれば寝技の攻防に。
立ち技ではYANG,Yung Wei(TPE)選手が先手で攻めるも、要所で中村大樹(JES)選手も反撃する。YANG,Yung Wei(TPE)選手の巴投げを潰し、一瞬抑え込むもすぐに解ける。腕を抱えた中村大樹(JES)選手が、そのまま回転し後ろ袈裟固めに捕えんとすると、YANG,Yung Wei(TPE)選手は得意の横三角に切り返すという目まぐるしい攻防が繰り広げられる。
YANG,Yung Wei(TPE)選手の右袖釣り込み腰を跨いで交わすが、そのまま押し込まれるも寸でのところでうつ伏せで凌ぐ。
両者指導のないまま終盤に入り、YANG,Yung Wei(TPE)選手が右大外刈り、右内股と連続で攻めるも、これを潰しすかさず寝技で攻める。ローリングで回し、うつ伏せに逃げようとする相手を元谷返し様に引き付け胸を合わせ崩れ上四方固めへ。YANG,Yung Wei(TPE)選手動けず。
66キロ級
第1シード 田中龍馬(JES)
第2シード DZHEBOV,Obid(TJK)
第3シード EMOMALI,Nurali(TJK)
第4シード BATTOGTOKH,Erkhembayar(MGL)
第5シード RAHIMOV,Serdar(TKM)
第6シード BAYANMUNKH,Narmandakh(UAE)
第7シード BEKMURODOV,Zamohshari(UZB)
第8シード ABASBEKOV,Erbol(KGZ)
田中龍馬(JES)
決勝
田中龍馬(JES)〇(GS4:43 小内刈り)△BEKMURODOV,Zamohshari(UZB)両者右の相四つ。先じて組んだBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手が巴投げに飛び込むも、難なく捌いて寝技でプレッシャーを掛け待て。
田中龍馬(JES)選手に良いところを持たせまいと、厳しい組手争いが続き、両者に取り組まない指導。印象ではBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手が組ませたくないと見えます。
なかなか組めない田中龍馬(JES)選手は、釣り手を持ったところから左の低い一本背負いに浅く入り、そこから立ち上がって背中に乗せ直して投げに掛かりますが反対側に抜け落ちてしまいます。
久しぶりにこんなところから投げるのという特徴が出た技でした。
組むのが危険と刷り込まれたBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手は、巴投げに滑り込むも、最初と同様に捌かれ、辛うじて足を絡んで耐えて待て。
打つ手が徐々になくなり、じり貧になりつつあるBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手が組手を嫌い、両者に指導。田中龍馬(JES)選手が組み際の左小内刈りを引っ掛けるとバランスを崩しつつも何とか耐え本戦終了。
GSに入り、田中龍馬(JES)選手が釣り手を片襟に差し込み、引手も抑え、引き出しながら右小内刈りを打ち込むと、上体を大きく振られたBEKMURODOV,Zamohshari(UZB)選手は耐えられず、ダメ押しの極めも効き一本。
女子
48キロ級
第1シード TYNBAYEVA,Galiya(KAZ)
第2シード GANBAATAR,Narantsetseg(MGL)
第3シード HUI,Xinran(CHN)
第4シード 吉岡光(自衛隊体育学校)
第5シード KURBONOVA,Khalimajon(UZB)
第6シード LIN,Chen-Hao(TPE)
第7シード DEY,Asmita(IND)
第8シード KURBANOVA,Kurbanay(TKM)
吉岡光(自衛隊体育学校)
決勝
吉岡光(自衛隊体育学校)〇(GS5:20 優勢勝ち)△HUI,Xinran(CHN)吉岡光(自衛隊体育学校)選手左、HUI,Xinran(CHN)選手右のケンカ四つ。
組み際の左一本背負いでHUI,Xinran(CHN)選手が先制攻撃も、潰してすかさず得意のローリングで返しにかかる吉岡光(自衛隊体育学校)選手。上体の極めが甘く、抑え込みには入れなかったものの、プレッシャーとしては十分掛った展開。
吉岡光(自衛隊体育学校)選手の左背負いは浅く、効果なし。
HUI,Xinran(CHN)選手が反時計回りに回りながら、右大内刈り、同じ動きからドロップ式の体落としを二発入れる。吉岡光(自衛隊体育学校)選手も流れを渡さんと、浅いながらも左背負い投げを打ち込みます。
この辺りから、左小外、小内といった足技が出だし、嫌がったHUI,Xinran(CHN)選手が肩車で展開を切りに来たところを、絞めから足のネルソンで抑え込みを狙いますが、足の拘束が外れ待て。
再開後、前に出たタイミングでHUI,Xinran(CHN)選手がタイミングよく肩車に潜り込み、辛うじて堪えると、腕絡み返しを狙われます。腕を相手の足の間に差し込み、自ら相手の下に潜り込んで防ぎます。
技の出なくなった両者に指導が与えられ、本戦終了。
GSに入り、吉岡光(自衛隊体育学校)選手が反時計回りに回しながら、左背負い、小内の連続技で大きく崩すもノーポイント。そのまま寝技で攻めるも状態の拘束が甘く待て。
しかし、この展開に手ごたえを得たのか、釣り手を先に持ち、県政の左小外を引っ掛け、相手の前足が下がるタイミングで左小内刈りに飛び込み、そのまま押し込んで有効を奪取。抜群のタイミングでした。
52キロ級
第1シード BISHRELT,Khorloodoi(UAE)
第2シード 藤城心(三井住友海上火災保険)
第3シード JANG,Seyun(KOR)
第4シード MAHARANI,Maryam March(INA)
第5シード BAYANMUNKH,Uranzaya(MGL)
第6シード ZHANG,Yuanli(CHN)
第7シード MYAGMARSUREN,Nandin-Erdene(MGL)
第8シード CHOPADE,Shraddha Kadubal(IND)
藤城心(三井住友海上火災保険)
決勝
BISHRELT,Khorloodoi(UAE)△(4:00 優勢勝ち)〇藤城心(三井住友海上火災保険)決勝は予想通り第1シードのBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手と第2シードの藤城心(三井住友海上火災保険)選手の対戦。
両者右の相四つ。
釣り手から持ち、相手が上腕を持ったところで引手を持ち、同時に右に振って相手の釣り手を外し、その体勢で圧を掛け、嫌がった相手が戻ったところでやや上体が伸びたタイミングで左袖釣り込み腰に飛び込む。やや強引なタイミングに見えたもののぶら下がろうとする相手を引っこ抜き有効。投げの威力では技あり相当に感じますが、やや厳しい判定。(余談ですが、今大会やヨーロッパ選手権では、有効がかなり甘く判定されているケースが目立ちましたが、この時は厳しかった。敢えて言うならば、着地からローリングしたように見えなくもないですが、着地時点で90度以上傾いていたので、技ありで良いのではと思います。)
ポイントを挽回せんとBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手がクロスグリップから右内股に入りますが、これを透かし後ろに着き、立ち上がろうとした相手の足の間に自分の足を突っ込み、左小内刈り様に引っ掛けて前に潰し、すかさず半時計周りにローリング。足一本を絡ませて上体を極めに行くも拘束が甘く相手との距離ができてしまい、一旦ガードポジションに移行。止まれば待てを掛けるタイミングですが、すぐに相手の左足を抑えつつ自身が下がって距離を取り、左足をパスしようと試みます。相手がそれをさせじと足を戻すと、今度は頭の方向に足を持ち上げながら回り込み、首を捉え横四方固めに捕えます。相手の足が自身の体の下に入り込み、解けるも有効。ここで待て。
息をもつかせぬ見事な寝技の攻めでした。
開始から1分49秒経過しましたが、やりたい放題の試合展開で、有効2つながらも、体力的、精神的に相手を追い込んでいます。
次いで、巴投げから関節を狙うも果たせず待て。
BISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手としては、組み止めて力勝負を挑みたいところ。ようやく訪れた千載一遇のチャンスに、隅落としを仕掛けますが、引付が甘く投げ切れませんでした。
試合場中央で相手を待ち構える藤城心(三井住友海上火災保険)選手。このような状況では守りに入る選手も多い中、気持ちも前に出ています。再び左袖釣り込み腰で持ち上げ掛けますが、これはBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手が後ろから左足を絡ませ防ぎます。残り33秒。
密着し、逆転の一発を狙うBISHRELT,Khorloodoi(UAE)選手が、得意な隅落としを仕掛けますが、うつ伏せに落ちて待て。ここは危なかった。
最後は組手で抑え時間。
ようやく国際大会で初優勝です。
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