ボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチにおいて、挑戦者の選手が2.9キロオーバーで計量をパス出来ず、試合が中止となりました。
時を同じくして、パリオリンピックの体操の代表選手が、喫煙と飲酒が発覚し、代表を辞退すると発表されました。
これについて、様々な意見が見られ、私個人としても思うところがあって、個人的な意見として書きたいと思います。

私も計量失敗しないように注意します。
まず、ボクシングの計量失敗の件。
契約体重があるのですから、これをクリア出来ずに試合が中止となるのは致し方ありません。
今回は、流行りの水抜きの失敗によるものではないと言うことですが、何れにしても調整ミスは明らか。
過去には、新たにキャッチウェイトを設定し、試合を行ったケースもありましたが、今回は中止。
その背景には、チャンピオンは試合に負けたらタイトルを奪われることが大きいと思います。
試合の契約体重をクリアできていない時点で、タイトルマッチではないので、このルールがそもそもおかしい。
少なくとも試合をした場合、結果の如何に寄らずタイトルは防衛という形でないとダメですよね。
さらに、試合をした結果、チャンピオンが負けた場合は無効試合で公式記録としては扱わないようにしないとダメだと思います。(勝った場合は防衛として公式記録に残して良いと思います)
これであるならば、試合をしてもチャンピオンのリスクは減ります。
体重差の問題があると言いますが、双方ともかなりの減量をして挑んでいますので、試合当日の体重はかなり上がります。
ボクシングの経験はありませんので、その辺りがどの程度影響するかは不明ですが、両者とも当日の上限を決めれば良いのでは思います。
そして、ファイトマネーの扱いもペナルティを多くしないとダメですよね。
試合の中止は、極力避けたいものだと思います。このような条件であれば、仮に危ない状況になれば、棄権したとしても記録上の問題は残りません。(観客が満足できるかというと、そこは微妙ですが)
今回と逆でチャンピオンが契約体重をクリア出来なかったら、その時点で不戦敗なので公式記録は負け、さらにタイトルは挑戦者に移動でいいのではないかと思います。
ちょっと、この体重問題が最近目立ちますので、思うところを書いてみました。
柔道の場合は、規定体重をクリア出来なければ、基本的に失格です。
特別な規定(ベテランズ大会)がある試合もありましたが、今年の規定では失格になっていました。
これ、当たり前だと思います。
興行という側面からは、試合の中止を避けたいでしょうから、このような条件が最大の妥協点に思います。
どうなんでしょうね。
続いて体操の代表問題です。
この選手は19歳ということですから、成人しています。
しかし、喫煙と飲酒については、20歳からと規定されています。(未成年者喫煙禁止法、未成年者飲酒禁止法)
なので、今回の喫煙、飲酒はこの法に触れる行為です。しかし、いずれも喫煙、飲酒した者に対する罰則規定はありません。
次に日本体操協会の行動規範の違反についてです。
日本体操協会行動規範
この行動規範は、日本代表選手、役員の行動の目安となるものだと思います。
つまり、これを守れなければ日本代表選手や役員から外されるというものです。
この行動規範には色々なことが書かれていますので、一部を抜粋します。
今回の喫煙、飲酒については、上記の4項目に明らかに抵触しています。
喫煙の場所はプライベートな場所だと言うことで、日本代表チームとしての活動の場所ではありませんのでグレーゾーンですが、そもそも喫煙は20歳以上からなので、違反となります。
飲酒は味の素NTCでということです。記事を見る限り、打ち上げ等で監督の許可を得たものではありませんし、そもそも20歳になっていませんのでアウトです。
日本体操協会倫理規程
違反した選手に対しての処分は日本体操協会の倫理規定によって決まるようです。
日本代表選手は、行動規範を遵守しなければならないものです。
今回の喫煙、飲酒については、これが出来ていません。
行動規範が守られていない=日本代表から外れる
これは至極当然な判断だと思います。
確かに、19歳の方が、喫煙、飲酒しているケースも多いと思います。
これ自体はダメなことですが、様々な方が言うように、そこまで目くじらを立てることではないのかも知れません。
しかし、スポーツの日本代表選手や試合のルール違反は、出場資格が失われるのも当たり前です。
ボクシングの件も同じですが、契約体重がクリア出来ずに試合が中止になるのも、今回の喫煙、飲酒で出場資格が取り消されるのも同じルールを守らなかった結果に感じます。
スポーツに限らず競技は一定のルールがあって初めて成立するものです。
これが破られた(守られていなかった)時点で、資格は無くなるものです。
今回は、自ら辞退したということのようですので、取り消されたのとは意味が多少違いますが、それでも自身が行った過ちを反省しているのは感じ取れます。
日本体操協会の方々、監督、コーチなどの関係者も、苦渋の決断だったと思います。
チームのエースを出場させないという判断をしなければならないのですから。
しかし、純粋に規程に従った判断だと思いますし、この判断をしなければ他の代表選手に顔向けが出来ません。
「強ければ何をしてもいいのか」
と言われたら、返答のしようがありませんからね。
今回の飲酒、喫煙について、一般的にそれ自体は大きな問題ではないのかも知れませんが、こと体操の日本代表選手という観点では、とても大きな問題だったのだと思います。
この日本体操協会の行動規範の内容が問題ないのかという論点は残るものの、これに当てはめれば今回の結論は致し方ないものなのでしょう。
ボクシングの計量失敗をすれば、試合が出来なくなるのも同じですが、ルールあっての競技ですから、守るべきところを守らなければいけないのではないかと思います。
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時を同じくして、パリオリンピックの体操の代表選手が、喫煙と飲酒が発覚し、代表を辞退すると発表されました。
これについて、様々な意見が見られ、私個人としても思うところがあって、個人的な意見として書きたいと思います。

私も計量失敗しないように注意します。
まず、ボクシングの計量失敗の件。
契約体重があるのですから、これをクリア出来ずに試合が中止となるのは致し方ありません。
今回は、流行りの水抜きの失敗によるものではないと言うことですが、何れにしても調整ミスは明らか。
過去には、新たにキャッチウェイトを設定し、試合を行ったケースもありましたが、今回は中止。
その背景には、チャンピオンは試合に負けたらタイトルを奪われることが大きいと思います。
試合の契約体重をクリアできていない時点で、タイトルマッチではないので、このルールがそもそもおかしい。
少なくとも試合をした場合、結果の如何に寄らずタイトルは防衛という形でないとダメですよね。
さらに、試合をした結果、チャンピオンが負けた場合は無効試合で公式記録としては扱わないようにしないとダメだと思います。(勝った場合は防衛として公式記録に残して良いと思います)
これであるならば、試合をしてもチャンピオンのリスクは減ります。
体重差の問題があると言いますが、双方ともかなりの減量をして挑んでいますので、試合当日の体重はかなり上がります。
ボクシングの経験はありませんので、その辺りがどの程度影響するかは不明ですが、両者とも当日の上限を決めれば良いのでは思います。
そして、ファイトマネーの扱いもペナルティを多くしないとダメですよね。
試合の中止は、極力避けたいものだと思います。このような条件であれば、仮に危ない状況になれば、棄権したとしても記録上の問題は残りません。(観客が満足できるかというと、そこは微妙ですが)
今回と逆でチャンピオンが契約体重をクリア出来なかったら、その時点で不戦敗なので公式記録は負け、さらにタイトルは挑戦者に移動でいいのではないかと思います。
ちょっと、この体重問題が最近目立ちますので、思うところを書いてみました。
柔道の場合は、規定体重をクリア出来なければ、基本的に失格です。
特別な規定(ベテランズ大会)がある試合もありましたが、今年の規定では失格になっていました。
これ、当たり前だと思います。
興行という側面からは、試合の中止を避けたいでしょうから、このような条件が最大の妥協点に思います。
どうなんでしょうね。
続いて体操の代表問題です。
この選手は19歳ということですから、成人しています。
しかし、喫煙と飲酒については、20歳からと規定されています。(未成年者喫煙禁止法、未成年者飲酒禁止法)
なので、今回の喫煙、飲酒はこの法に触れる行為です。しかし、いずれも喫煙、飲酒した者に対する罰則規定はありません。
次に日本体操協会の行動規範の違反についてです。
日本体操協会行動規範
【趣旨】「体操ニッポン」という称号は長い栄光の歴史の中で、先人たちの競技成績だけでなく行動により培われたものである。一部の選手や役員の行動により、先人たちが築き上げた栄光の歴史を汚す行為は決して許されない。そして、日本代表選手・役員はスポーツにおける公正の精神とマナーを尊ばなければならない。この規範は、前述のことを達成するため、あるべき日本代表選手・役員としての行動を明確にすることを目的として示すものである。
この行動規範は、日本代表選手、役員の行動の目安となるものだと思います。
つまり、これを守れなければ日本代表選手や役員から外されるというものです。
この行動規範には色々なことが書かれていますので、一部を抜粋します。
【行動規範】1、違法行為は行わない2、日本代表選手・役員としての名誉と信用を損なうような行動、発言をしない8、日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する※2016 年度から数年かけて段階的に全面禁止とする9、日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても飲酒は禁止とするただし、合宿の打ち上げ、大会のフェアウェルパーティー等の場合は監督の許可を得て可能とする
今回の喫煙、飲酒については、上記の4項目に明らかに抵触しています。
喫煙の場所はプライベートな場所だと言うことで、日本代表チームとしての活動の場所ではありませんのでグレーゾーンですが、そもそも喫煙は20歳以上からなので、違反となります。
飲酒は味の素NTCでということです。記事を見る限り、打ち上げ等で監督の許可を得たものではありませんし、そもそも20歳になっていませんのでアウトです。
【違反選手・役員に対する処分】日本代表選手・役員が、前記の行動規範に違反した場合は、本会「倫理規程」の適用があるものとし、「倫理規程」予定の手続きによって処分を科する
日本体操協会倫理規程
違反した選手に対しての処分は日本体操協会の倫理規定によって決まるようです。
日本代表選手は、行動規範を遵守しなければならないものです。
今回の喫煙、飲酒については、これが出来ていません。
行動規範が守られていない=日本代表から外れる
これは至極当然な判断だと思います。
確かに、19歳の方が、喫煙、飲酒しているケースも多いと思います。
これ自体はダメなことですが、様々な方が言うように、そこまで目くじらを立てることではないのかも知れません。
しかし、スポーツの日本代表選手や試合のルール違反は、出場資格が失われるのも当たり前です。
ボクシングの件も同じですが、契約体重がクリア出来ずに試合が中止になるのも、今回の喫煙、飲酒で出場資格が取り消されるのも同じルールを守らなかった結果に感じます。
スポーツに限らず競技は一定のルールがあって初めて成立するものです。
これが破られた(守られていなかった)時点で、資格は無くなるものです。
今回は、自ら辞退したということのようですので、取り消されたのとは意味が多少違いますが、それでも自身が行った過ちを反省しているのは感じ取れます。
日本体操協会の方々、監督、コーチなどの関係者も、苦渋の決断だったと思います。
チームのエースを出場させないという判断をしなければならないのですから。
しかし、純粋に規程に従った判断だと思いますし、この判断をしなければ他の代表選手に顔向けが出来ません。
「強ければ何をしてもいいのか」
と言われたら、返答のしようがありませんからね。
今回の飲酒、喫煙について、一般的にそれ自体は大きな問題ではないのかも知れませんが、こと体操の日本代表選手という観点では、とても大きな問題だったのだと思います。
この日本体操協会の行動規範の内容が問題ないのかという論点は残るものの、これに当てはめれば今回の結論は致し方ないものなのでしょう。
ボクシングの計量失敗をすれば、試合が出来なくなるのも同じですが、ルールあっての競技ですから、守るべきところを守らなければいけないのではないかと思います。
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