2022年タシケント世界柔道選手権大会が10月6日~13日に、ウズベキスタンの首都タシケントで開催されます。








トップスライドバナー






日本からは、男子が個人戦9名、団体戦3名、女子が個人戦9名、団体戦2名の合計23名が派遣されています。

男子
60キロ級 髙藤直寿(パーク24)
66キロ級 阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)
73キロ級 橋本壮市(パーク24)
81キロ級 永瀬貴規(旭化成)、藤原崇太郎(旭化成)
90キロ級 増山香補(パーク24)
100キロ級 飯田健太郎(旭化成)
100キロ超級 斉藤立(国士舘大)
団体戦 
73キロ級 原田健士(AKSOK)
90キロ級 田嶋剛希(パーク24)
90キロ超級 太田彪雅(旭化成)

女子
48キロ級 渡名喜風南(パーク24)、角田夏実(了徳寺大学職)
52キロ級 阿部詩(日本体育大学)
57キロ級 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)
63キロ級 堀川恵(パーク24)
70キロ級 田中志歩(JR東日本)、新添左季(自衛隊体育学校)
78キロ級 濵田尚里(自衛隊体育学校)
78キロ超級 冨田若春(コマツ)
団体戦 
57キロ級 玉置桃(三井住友海上火災保険)
70キロ超級 髙橋瑠璃(山梨学院大)

大会初日は男子60キロ級、女子48キロ級が開催です。

組み合わせ


男子
60キロ級

第1シード YANG,Yung Wei(TPE)
第2シード VERSTRAETEN,Jorre(BEL)
第3シード CHKHVIMIANI,Lukhumi(GEO)
第4シード GARRIGOS,Francisco(ESP)
第5シード 髙藤直寿(パーク24)
第6シード LESIUK,Artem(UKR)
第7シード TSJAKADOEA,Tornike(NED)
第8シード HUSEYNOV,Karamat(AZE)

髙藤直寿(パーク24)選手はプールに配され、2回戦でPLAFKY,Moritz(GER)選手と対戦です。
プール決勝では第4シードのGARRIGOS,Francisco(ESP)選手との対戦が濃厚です。

SMETOV,Yeldos(KAZ)選手はプールAでいきなり第8シード HUSEYNOV,Karamat(AZE)選手と対戦です。
この勝者が第1シードのYANG,Yung Wei(TPE)選手と戦い、勝者が髙藤直寿(パーク24)選手と戦うのがベースです。
髙藤直寿(パーク24)選手にとって比較的やりやすい組み合わせではないでしょうか。
反対側からは第3シードのCHKHVIMIANI,Lukhumi(GEO)選手が勝ちあがるか。

2回戦
髙藤直寿(パーク24)〇(2:11 反則勝ち)△PLAFKY,Moritz(GER)
両者左の相四つ。髙藤選手が先に引手を抑え、釣り手を狙い積極的に攻める。奥襟を取られると思わず首を抜き指導。続いて組み勝って前に出ると場外に出て指導。最後は組手を切ってしまい3つ目の指導を受け反則負け。

3回戦
髙藤直寿(パーク24)〇(2:00 反則勝ち)△JEON,Seungbeom(KOR)
両者左の相四つ。髙藤選手が引手から抑えると、相手は思わず切ってしまい指導。出血の治療のタイミングで2つ目の指導が与えられ、再開後、引手を切ってそのままだったために3枚目の指導が与えられ反則勝ち。

準々決勝
GARRIGOS,Francisco(ESP)△(0:31 大内刈り)〇髙藤直寿(パーク24)
GARRIGOS,Francisco(ESP)選手右、髙藤選手左のケンカ四つ。相手の組手を思わず切ったGARRIGOS,Francisco(ESP)選手に指導。直後、引手を持って髙藤選手が近寄ると釣り手で背中を抱え、浮き技を狙った態勢になると、タイミングよく大内刈りで飛び込み一本。映像チェックでも判定は覆らず。本領発揮。

準決勝
YANG,Yung Wei(TPE)△(4:00 優勢勝ち)〇髙藤直寿(パーク24)
東京オリンピック決勝の再現となった対戦。YANG,Yung Wei(TPE)選手右、髙藤選手左のケンカ四つ。両者釣り手から持ち、引手を探る展開。釣り手の使い方は髙藤選手が上手く、YANG,Yung Wei(TPE)選手は得意の形になれず技の出が遅い。内股、足技中心に隅返しを混ぜて技を積みペースを握る髙藤選手。終了間際、引手を持ち腰を切り合い、相手の内股を透かすように内股に入り、横倒しに投げる。映像チェックの後技ありが宣せられ、同時に時間。

ENKHTAIVAN,Ariunbold(MGL)〇(GS7:59 反則勝ち)△BARATOV,Dilshodbek(UZB)
内股で頭から突っ込んだためダイレクト反則負け。

決勝
髙藤直寿(パーク24)〇(1:23 小内刈り)△ENKHTAIVAN,Ariunbold(MGL)
両者左の相四つ。開始早々、両袖を持った髙藤選手が左小内刈りで追い込み技あり。しばらくした後、再び同じ体勢からタイミングの良い左小内刈りで投げ切り一本。

この日の髙藤選手は組手、技の切れ、見極め全てが高次元。集中力も抜群で危ないところなく、やりたい放題の王様柔道でした。
4度目の世界選手権制覇。当面敵がいなそうな感じすら漂う圧勝劇でした。

優 勝 髙藤直寿(パーク24)
準優勝 ENKHTAIVAN,Ariunbold(MGL)
第三位 SMETOV,Yeldos(KAZ)
第三位 YANG,Yung Wei(TPE)
第五位 BARATOV,Dilshodbek(UZB)
第五位 WOLCZAK,Yam(ISR)
第七位 GARRIGOS,Francisco(ESP)
第七位 PANTANO,Angelo(ITA)





女子
48キロ級

第1シード BOUKLI,Shirine(FRA)
第2シード COSTA,Catarina(POR)
第3シード 渡名喜風南(パーク24)
第4シード RISHONY,Shira(ISR)
第5シード 角田夏実(了徳寺大学職)
第6シード FIGUEROA,Julia(ESP)
第7シード GANBAATAR,Narantsetseg(MGL)
第8シード NIKOLIC,Milica(SRB)

渡名喜風南(パーク24)選手はプールDに配され、2回戦でLIU,Ting(CHN)選手とSTOJADINOV,Andrea(SRB)選手の勝者と対戦です。
渡名喜風南(パーク24)選手はプール決勝まで比較的対戦相手に恵まれています。プール決勝で第6シードのFIGUEROA,Julia(ESP)選手、準決勝では第2シードのCOSTA,Catarina(POR)選手の勝ち上がりが濃厚です。

角田夏実(了徳寺大学職)選手はプールBに配され、2回戦でMORAND,Priscilla(MRI)選手とLIN,Chen-Hao(TPE)選手の勝者と対戦です。
3回戦はMARTINEZ ABELENDA,Laura(ESP)選手との対戦が濃厚です。
そしてプール決勝は第4シードのRISHONY,Shira(ISR)選手、もしくはSCUTTO,Assunta(ITA)選手。
準決勝は第1シードのBOUKLI,Shirine(FRA)選手に第8シードのNIKOLIC,Milica(SRB)選手とBAVUUDORJ,Baasankhuu(MGL)選手の勝者が対戦し、勝ち上がった選手と角田夏実(了徳寺大学職)選手が対戦する組み合わせですが、角田夏実(了徳寺大学職)選手の実力を持ってすれば十分勝機は見い出せるはずです。


2回戦
角田夏実(了徳寺大学職)〇(1:06 巴投げ)△LIN,Chen-Hao(TPE)
角田選手左、LIN,Chen-Hao(TPE)右のケンカ四つ。開始早々組み合わない両者に指導。お互いに釣り手を持ち、引手を引いた角田選手が得意の巴投げを打つが一瞬受け止められる。しかし、そのまま2段目の足が襲い、大きく飛ぶ。主審はノーポイントの判断だが、映像チェックの結果一本に修正。

渡名喜風南(パーク24)〇(0:35 谷落とし)△LIU,Ting(CHN)
渡名喜選手左、LIU,Ting(CHN)右のケンカ四つ。開始早々組み合わない両者に指導。続いてクロスグリップから奥襟を狙う相手の体が伸びたタイミングで谷落としに入り一本勝ち。

3回戦
角田夏実(了徳寺大学職)〇(1:21 巴投げ)△MARTINEZ ABELENDA,Laura(ESP)
両者左の相四つ。両袖の体勢で得意の巴投げが決まり技あり。奥襟を狙いつつ再び同じ体勢から巴投げが決まり一本。完勝。

渡名喜風南(パーク24)〇(GS5:33 払腰)△BEDER,Tugce(TUR)
両者左の相四つ。組手争いが続き、流れは渡名喜選手あがら決め手を欠き、指導1づつでゴールデンスコアに突入。左肩車で一旦は技ありを宣告されるも取り消し。直後相手の左背負いは辛うじて躱す。前に引き出したタイミングで左払腰が豪快に決まり一本。苦戦。

準々決勝
SCUTTO,Assunta(ITA)△(0:42 十字固め)〇角田夏実(了徳寺大学職)
角田選手左、SCUTTO,Assunta(ITA)右のケンカ四つ。釣り手を両者持ち、角田選手が引手を素早く引き、間髪入れず巴投げで技あり。そのまま逃がさず、十字固めに移り、何とか耐えようとするも角度を変えて極め切り一本。本領発揮。

渡名喜風南(パーク24)△(FS5:34 反則勝ち)〇FIGUEROA,Julia(ESP)
両者左の相四つ。引手を抑え、肩越しに帯にアプローチするFIGUEROA,Julia(ESP)選手。そこから後ろに回り込みながら変形の引き込み返し、組み際の大内刈りでは技ありを宣告されてもおかしくない状況を作る。ゴールデンスコアに入り、やや渡名喜選手が押し返すも流れは変わらず、最後は下がり際に左小外刈りを受け、体を捻ってうつ伏せに落ちるも、FIGUEROA,Julia(ESP)選手が引手を上に上げたため形上脇固めの状態になり、映像チェックの後ダイレクト反則負け。

準決勝
ABUZHAKYNOVA,Abiba(KAZ)△(1:45 十字固め)〇角田夏実(了徳寺大学職)
両者左の相四つ。先に巴投げにABUZHAKYNOVA,Abiba(KAZ)選手が入るが待て。お株を奪われた角田選手、本家はこちらとばかりに巴投げに入るが受けられる。再度得意の形から巴投げに入り、大きく飛ばすも抜群の反射神経でうつ伏せになるABUZHAKYNOVA,Abiba(KAZ)選手。ここでやや気を抜いてしまうミス。すかさず後ろに付いて、左から絞めを狙うふりをしながらヤスケビッチ式の十字固めを狙う。うつ伏せの時点で腕が伸び切り、回転している時点で相手は参った。

MENZ,Katharina(GER)〇(4:00 優勢勝ち)△FIGUEROA,Julia(ESP)

決勝
角田夏実(了徳寺大学職)〇(2:18 合わせ技)△MENZ,Katharina(GER)
両者左の四つ。引手から持ち、素早く2本持って得意の巴投げに入るも相手も心得てうつ伏せになって防ぐ。そこから寝技の展開も待て。もう一度巴投げに入るも防がれる。3度目の巴投げも防がれ、相手の技を立って受け止め持ち上げるように浮技で技あり。そのまま立たせず上四方固めに抑えて一本勝ち。

角田選手は全試合一本勝ちで連覇達成。
この日も得意の巴投げと十字固めが冴えわたりました。そして巴投げ、十字固めを防がれた時の対応も決勝で見せるなど、進化した姿も見れましたね。組手が早く、強いので危ない場面もほとんどありませんでした。

渡名喜選手は調子が今一つだったのか、動きにキレがなかったように感じました。特に3回戦は苦戦するような相手ではなかったと思うのですが。敗れた準々決勝も組手が思うようにならず、後手に回っていましたね。

優 勝 角田夏実(了徳寺大学職)
準優勝 MENZ,Katharina(GER)
第三位 SCUTTO,Assunta(ITA)
第三位 ABUZHAKYNOVA,Abiba(KAZ)
第五位 FIGUEROA,Julia(ESP)
第五位 VARGAS LEY,Mary Dee(CHI)
第七位 NIKOLIC,Milica(SRB)
第七位 渡名喜風南(パーク24)




ブログランキングに参加しました。

柔道ランキング
にほんブログ村 格闘技ブログへ
にほんブログ村