本来であれば、本日、明日と開催されるはずだった講道館杯。

新型コロナウイルス感染症の新株であるオミクロン株の猛威を受け、感染者や濃厚接触者が多数発生し、規定に基づき棄権する選手が多くなったことで、本来の目的である代表選考に支障をきたすという理由で中止となりました。







準備してきた選手の心情を思うと、何とも言葉にもなりません。

全柔連が掲げる新型コロナウイルス感染症対策は、広がりを見せた当初に全柔連内でのクラスターが発生したこともあり、厳しめの内容になっています。
通常の濃厚接触者の定義と異なる独自の基準を設け、感染防止に努めていました。

これ自体は何の問題もなく、良い取り組みであったと思いますが、現状のオミクロン株に対しての取り組みとして適切であったかというと、そう思えない部分もあります。

沖縄では1万人の感染者が発生するも重傷者は0という報告もあるように、感染力は高くとも重症化しないのが特徴です。
もちろん感染しないのが一番ですが、仮に感染しても重症化しない疾病にここまで慎重になる必要があるでしょうか。
この点は大いに疑問の残るところです。

独自の基準を設けた濃厚接触者の定義(待期期間含め)で、出場が出来なくなった選手が多かったのを想像するのは難くありません。
感染した選手が出場できないのは致し方ありませんが、このような理由での棄権は果たして如何なものでしょうか。

未知の病ということで、慎重になる気持ちも理解できますが、現状を見ると行き過ぎにも感じるのも事実。
今回はたまたま柔道についてでしたが、職場でも同様のことが起きえます。
従来の濃厚接触の考えで待機を命じられてしまうと、代わりの人がいればまだしも、準備出来なければ営業することすらままならなくなります。


そんなことを考えていると、選手が不憫に思えてしまいました。

このまま講道館杯が開催できないと、2月5日、6日のグランドスラムパリ以降の選手派遣も困難を極め、パリ五輪の準備も押すことになってしまいますね。





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