昨年12月に国際柔道連盟により国際柔道連盟試合審判規程(以下IJF規程)の改正の公表があり、本年4月から国内大会で適用されております。その中で、消極的な相手に対する指導の判断基準の動画を作成いたしましたので、内容を確認いただくと共に、各主催団体におきましては、周知徹底のご協力を、よろしくお願い申し上げます。
昨年IJFルールの改正があり、新たなルールでの試合が始まりました。
先日開催された世界ジュニア柔道選手権では、新ルールが適用されていましたので。対応出来ない場合、反則を取られていました。
5月の審判講習会でも、この内容の解説を聞いていましたが、実際の試合ではあれも反則なの?というのが正直な感想でした。
特に組手の部分でそれは顕著に感じました。
Decision 10:Breaking the grips with one or two hands and immediately taking grips is allowed.Breaking grips with one or two hands and not taking a grip immediately is shido.(相手の)組手を片手、もしくは両手で切り、直ちに組手を持ち直してポジティブな展開であれば、「指導」ではない(相手の)組手を片手、もしくは両手で切り、直ちに組手を持ち直さない場合は指導を与える
標準的な組手ではない場合、技の準備を行う時間を与えると言うことですが、どこまでが準備段階なのかというのに判断が分かれるところです。
しかし、この場合はある程度猶予が与えられますが、上記の引用した部分については、組手を切っただけだと、すぐに指導を与えられていました。
組手を切って持ちに行かない場合は、指導を取られるということですので、注意が必要です。
81キロ級の竹市選手や天野選手が3つ目の指導を失ったのが、正にこの反則でした。
従来は上記のような切り方をしても反則ではありませんでしたので、ついついやってしまいがちです。
切って離れたら反則になりますので、迂闊に組手を切るのが難しくなります。
組に行けば大丈夫ということですが、なかなかできない場合も多いですから、実際問題は難しいでしょう。
この反則は、組手争いに一定の制限を掛け、組み合う柔道を推奨するということです。
昔ながらの切って、切っての柔道はダメということです。
このような組手が得意な選手は、対策を考えなければいけませんね。
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