柔道はリオのオリンピックが終わり、ルール改正が行われました。

国際柔道連盟試合審判規定(2017-2020)改正の要点
 
観客の方にも分かりやすい1本と取る柔道を目指し、有効や合わせ技が廃止されたり、組み方についても緩和されました。

有効は廃止されたというよりも、技ありに格上げされたというか、技ありが有効に格下げされたというかという感じですね。
いくつ技ありと取っても試合は時間まで継続ですので、1本取れる選手が逆転するケースも増えそうですね。

また、指導の累積による反則負けが従来の4回から3回に変更になりましたね。
これも大きなルール変更です。
試合運びに大きな影響を与えると思います。

そして、指導の差だけでは勝敗が決まらず、技によるポイントを重視したルールになりました。
指導だけではゴールデンスコアの延長戦に入ります。
指導を多く取られている選手は、自分がもらえば試合終了ですし、相手に指導が入っても自分の貰っている数に追いつくまでは試合が続きます。

衝撃的だったピストルグリップやポケットグリップの解禁でしたが、ヨーロッパのグランプリシリーズが終わって、さらに見直しがされました。
 
ピストルグリップ、ポケットグリップは直ちに技を掛けなければ指導となるそうです。
確かに、この組み方をずっと認めると、柔道の質が大きく変わりますからね。
 
そんな意味では歓迎ですね。



従来の一発反則負けとなった下半身への攻撃(防御も含む)は、1回目は指導、2回目で反則負けということに。
個人的にはこのルール、無差別級の試合では免除して欲しいと思いますが。
同じ階級ではいいと思いますが、無差別級の試合では軽量選手に不利ですからね。


IJFルールは体重別の概念が色濃く反映されるので、仕方ない部分もありますが、柔道の本来の考えでもある柔よく剛を制すのためにも、無差別級の試合を重視してもいいように思うのですが、どうでしょうかね。



ブリッジによる技の回避は厳罰が下され、一発反則負けということですが、背負い投げを受けた際などの頭をついて体を回す(いわゆる回転ブリッジ)回避法は今のところ反則は取られず有効なようです。
ちょっと解釈が難しい部分ですね。


返し技も、自分の体が死に体になっていると、技を掛けた方のポイントとなるそうです。
返す側は、自分の体が畳についていないことが絶対条件となるようです。
これも、従来揉めるポイントでしたから、分かりやすくなりましたね。


今回のルール改正は概ね良い方向に進むのではないかと思います。
1本取る技を持つ選手が有利ですね。

しかし、マスターズの試合では難しいかもしれませんね。
個人的にはスタミナに自信がありますので、技によるポイントがなければゴールデンスコアとうのは歓迎ですが、一般的ではないですよね。
どうなるのか動向が気になります。