4月29日に開催される、平成最後の日本一決定戦 全日本柔道選手権大会の組み合わせが発表されました。


2019alljapan01
Photo by 全日本柔道連盟


昨年優勝の原沢久喜選手(推薦・百五銀行)が第1シード、準優勝の王子谷剛志選手(推薦・旭化成)が第2シード、3位の小川雄勢選手(東京・明治大学)が第3シード、同じく3位の加藤博剛選手(関東・千葉県警)が第4シードとなっています。

大会ホームページ

出場選手
北海道地区
優 勝 瀧田真太郎(北海道・北海道警)
準優勝 加藤大志(北海道・北海道警)

東北地区
優 勝 本間稔永(東北・山形県警)
準優勝 藤本英謙(東北・青森県警)

関東地区
優 勝 佐藤正大(関東・自衛隊体育学校)
準優勝 加藤博剛(関東・千葉県警)
第三位 前田宗哉(関東・自衛隊体育学校)
第四位 ウルフアロン(関東・了徳寺学園職)
第五位 下和田翔平(関東・京葉ガス)
第六位 春山友紀(関東・自衛隊体育学校)

東京地区
優 勝 佐藤和哉(東京・新日鉄住金)
準優勝 北野裕一(東京・パーク24)
第三位 上田轄麻(東京・新日鉄住金)
第三位 飯田健太郎(東京・国士舘大)
第五位 小川雄勢(東京・明治大)
第五位 太田彪雅(東京・東海大)
第五位 斉藤立(東京・国士舘高)
第五位 一色勇輝(東京・日本大)
推薦  熊代佑輔(ALSOK)

北信越地区
優 勝 北山彰(北信越・石川県警)
準優勝 澤建志郎(北信越・石川県警)

東海地区
優 勝 村上拓(東海・愛知県警)
準優勝 古居頌悟(東海・愛知県警)

近畿地区
優 勝 黒岩貴信(近畿・新日鐵住金)
準優勝 中村剛教(近畿・大阪府警)
第三位 中野寛太(近畿・天理高)
第三位 辻本拓記(近畿・兵庫県警)
第五位 新添悠司(近畿・大阪府警)
第五位 大辻康太(近畿・日本エースサポート)

中国地区
優 勝 上川大樹(中国・広島刑務所)
準優勝 大町隆雄(中国・山口県警)

四国地区
男子
優 勝 影野裕和(四国・愛媛県警察)
準優勝 河坂有希(四国・愛媛県警察)

九州地区
優 勝 尾原琢仁(九州・旭化成)
準優勝 垣田恭兵(九州・旭化成)
第三位 七戸龍(九州・九州電力)
第三位 石内裕貴(九州・旭化成)
第五位 郡司拳佑(九州・旭化成)
第五位 上林山裕馬(九州・福岡県警察)

推薦
原沢久喜(推薦・百五銀行)
王子谷剛志(推薦・旭化成)
影浦心(推薦・日本中央競馬会)

組み合わせ

プールA
1回戦

①前田宗哉(関東・自衛隊体育学校)対村上拓(東海・愛知県警)
②石内裕貴(九州・旭化成)対上川大樹(中国・広島刑務所)

2回戦
③原沢久喜(推薦・百五銀行)対澤建志郎(北信越・石川県警)
④中村剛教(近畿・大阪府警)対①の勝者
⑤飯田健太郎(東京・国士舘大)対大辻康太(近畿・日本エースサポート)
⑥太田彪雅(東京・東海大)対②の勝者

3回戦
⑦③の勝者対④の勝者
⑧⑤の勝者対⑥の勝者

準々決勝
⑨⑦の勝者対⑧の勝者

原沢選手は、比較的組み合わせに恵まれた感があります。
3回戦では、飯田選手と太田選手の対戦も予想されますが、2回戦で太田選手は上川選手という関門が控えており、予断が許せません。
原沢選手への挑戦を懸けて、飯田選手、太田選手、上川選手の争いが見所です。


プールB
1回戦

①加藤大志(北海道・北海道警)対斉藤立(東京・国士舘高)
②影野裕和(四国・愛媛県警察)対本間稔永(東北・山形県警)
③下和田翔平(関東・京葉ガス)対北野裕一(東京・パーク24)

2回戦
④加藤博剛(関東・千葉県警)対上林山裕馬(九州・福岡県警察)
⑤黒岩貴信(近畿・新日鐵住金)対①の勝者
⑥影浦心(推薦・日本中央競馬会)対②の勝者
⑦垣田恭兵(九州・旭化成)対③の勝者

3回戦
⑧④の勝者対⑤の勝者
⑨⑥の勝者対⑦の勝者

準々決勝
⑩⑧の勝者対⑨の勝者

まずは1回戦で斉藤選手の戦いぶりに注目です。ケガの回復がどうなのか気になるところです。勝ち上がって加藤選手との対戦を見てみたいのですが、1回戦は体格差があるものの、2回戦には近畿地区優勝の黒岩選手(192センチ 130キロ)が控え、勝ち上がるのはなかなか大変です。
加藤選手は初戦で上林山選手ですが、比較的得意としている右組です。加藤選手は斉藤選手が勝ち上がって来る方が嫌だと思いますが、どうなるでしょうか。
3回戦では影浦選手と垣田選手という似た柔道をする選手の対戦が予想されます。全日本選手権で強さを発揮する垣田選手は、影浦選手にとってもやり難い相手ではないでしょうか。


プールC
1回戦
①藤本英謙(東北・青森県警)対佐藤正大(関東・自衛隊体育学校)
②郡司拳佑(九州・旭化成)対河坂有希(四国・愛媛県警察)

2回戦
③王子谷剛志(推薦・旭化成)対中野寛太(近畿・天理高)
④一色勇輝(東京・日本大)対①の勝者
⑤ウルフアロン(関東・了徳寺学園職)対新添悠司(近畿・大阪府警)
⑥上田轄麻(東京・新日鉄住金)対②の勝者

3回戦
⑦③の勝者対④の勝者
⑧⑤の勝者対⑥の勝者

準々決勝
⑨⑦の勝者対⑧の勝者

注目は王子谷選手と中野選手の2回戦です。王子谷選手苦手な左組ですから、一波乱あるかもしれません。王子谷選手としては、しっかりと勝って次に進みたいところだと思います。3回戦では一色選手との対戦が濃厚ですが、これは得意の右組です。
もうひとつの3回戦はウルフ選手と上田選手の対戦が濃厚です。左の相四つで体格では上回る上田選手ですから、ウルフ選手も苦労すると思います。


プールD
1回戦
①瀧田真太郎(北海道・北海道警)対春山友紀(関東・自衛隊体育学校)
②七戸龍(九州・九州電力)対大町隆雄(中国・山口県警)
③北山彰(北信越・石川県警)対辻本拓記(近畿・兵庫県警)

2回戦
④小川雄勢(東京・明治大)対古居頌悟(東海・愛知県警)
⑤尾原琢仁(九州・旭化成)対①の勝者
⑥佐藤和哉(東京・新日鉄住金)対②の勝者
⑦熊代佑輔(ALSOK)対③の勝者

3回戦
⑧④の勝者対⑤の勝者
⑨⑥の勝者対⑦の勝者

準々決勝
⑩⑧の勝者対⑨の勝者

小川選手は初戦の2回戦で古居選手と対戦ですが、比較的やりやすいのではないでしょうか。3回戦では尾原選手との対戦が濃厚です。両者とも大型選手ですので、全日本らしい迫力ある攻防が見られるのではないでしょうか。
反対の山では、2回戦で佐藤選手と七戸選手の対戦が見られそうです。2回戦屈指の好カードといっていい対戦です。両者右の相四つですが、組手の上手い七戸選手がやや有利でしょうか。上り調子の佐藤選手にも勝算は十分ありますので、面白い試合が見られそうです。3回戦では曲者熊代選手が待ち構えることになりそうです。この試合も目が離せない展開となりそうです。