9月20日から27日の日程で、アゼルバイジャンの首都バクーで2018年世界柔道選手権大会が開催されます。

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(Photo by 全日本柔道連盟

会場は、National Gymnastics Arena

アゼルバイジャンと日本の時差は5時間です。(日本時間が5時間早い)

19日に個人戦と団体戦の組み合わせが行われ、20日に男子60キロ級、女子48キロ級が行われ、以下1日に人階級づつ行われます。

最終日の27日に、男女混合の団体戦が行われます。

個人戦の試合は10時から始まり、準決勝以上は16時(いずれも現地時間)から行われるようです。
(日本時間15時ころから、ファイナルブロックは21時ころから開始)
団体戦は9時から始まるようです。


日程
19日 組み合わせ抽選
20日 男子60キロ級(高藤直寿選手、永山竜樹選手)、女子48キロ級(渡名喜風南選手)
21日 男子66キロ級(阿部一二三選手)、女子52キロ級(志々目愛選手、阿部詩選手)
22日 男子73キロ級(橋本壮市選手)、女子57キロ級(芳田司選手)
23日 男子81キロ級(藤原崇太郎選手)、女子63キロ級(田代未来選手)
24日 男子90キロ級(長澤憲大選手)、女子70キロ級(大野陽子選手、新井千鶴選手)
25日 男子100キロ級(ウルフ・アロン選手)、女子78キロ級(濱田尚里選手)
26日 男子100キロ超級(原沢久喜選手、小川雄勢選手)、女子78キロ超級(朝比奈沙羅選手)
27日 男女混合団体戦(73キロ級 立川新選手、90キロ級 向翔一郎選手、57キロ級 玉置桃選手、70キロ超級 素根輝選手)

組み合わせ
男子73キロ級 橋本壮市選手
世界チャンピオンで世界ランキング1位の橋本選手が第1シード。
第2シードはORUJOV, Rustam選手(AZE)、第3シードはMACIAS, Tommy選手(SWE)、第4シードがGANBAATAR, Odbayar選手(MGL)となっています。
グランプリフフホトで橋本選手と激闘を繰り広げたAN, Changrim選手(KOR)は第7シードで、プールBに配され、準決勝で橋本選手と再戦する組み合わせです。
橋本選手は、プールAの2回戦でLEKOKO, Tirelo選手(BOT)と対戦します。同じプールには第8シードのGJAKOVA, Akil選手(KOS)がいます。
準決勝では、AN, Changrim選手(KOR)と第4シードのGANBAATAR, Odbayar選手(MGL)の勝者と対戦になりそうです。

初戦は、LEKOKO, Tirelo選手(BOT)と対戦し、小外刈りで技ありを奪い、そのまま上四方固めに抑え込んで一本勝ち。
3回戦は、DELPOPOLO,Nicholas選手 (USA)と対戦し、組手でプレッシャーを掛け、背負い、体落としで攻め、相手に指導2が与えられゴールデンスコアへ。同様の展開が続き、最後は大内刈りで押し込んで技あり、優勢勝ち。
4回戦は、CHAINE,Guillaume選手 (FRA)と対戦し、場外指導、掛け逃げ指導と2枚の指導を奪い、ゴールデンスコアに突入。GS23秒、最後は伝家の宝刀袖釣り込み腰が炸裂し一本勝ち。
準々決勝は、 SMAGULOV,Zhansay選手 (KAZ)と対戦し、指導2対1でゴールデンスコアに突入し、最後は相手に指導が与えられ反則勝ち。
橋本選手は、怪我の影響か技が余り出ません。組手で圧倒しているものの、決め手を欠き苦しい展開です。


準決勝
橋本壮市選手対HEYDAROV,Hidayat選手 (AZE)
指導を先に2つもらった橋本選手。押し気味に地元HEYDAROV,Hidayat選手が進めますが、最後の最後に隙を突いた橋本選手が袖釣り込み腰で一本勝ち。 

AN, Changrim選手(KOR)対MOHAMMADI,Mohammad選手 (IRI)
2分15秒、AN, Changrim選手が背負投げで技ありを先制し、3分34秒に十字固めで一本勝ち。

3位決定戦
GANBAATAR,Odbayar選手(MGL)対MOHAMMADI,Mohammad選手(IRI)
ゴールデンスコアに入りMOHAMMADI,Mohammad選手がGANBAATAR,Odbayar選手の払い腰を返し、一本勝ち。

TSEND-OCHIR,Tsogtbaatar選手(MGL)対HEYDAROV,Hidayat選手(AZE)
2分4秒、HEYDAROV,Hidayat選手が引き込み返しで技ありを奪い、そのまま優勢勝ち。地元での世界選手権でメダル獲得。

決勝
橋本荘市対AN, Changrim選手(KOR)
AN,Changrim選手が、内股から小外掛けに変化し一本勝ち。
橋本選手、二連覇ならず。



HEYDAROV,Hidayat選手 (AZE)の4回戦、背負い投げから小内刈りに変化すると相手がそれを跨ぎ、手内股のような形になりました。そのままHEYDAROV,Hidayat選手が投げて技ありを奪ったのですが、明らかに下半身に手が当たっている状態。
待てを掛けるべきだと思いましたが、皆さんはどう感じましたか?


優 勝    AN, Changrim(KOR)
準優勝    橋本荘市
第3位    HEYDAROV,Hidayat選手 (AZE)
第3位    MOHAMMADI,Mohammad選手 (IRI)



女子57キロ級 芳田司選手
世界ランキング2位の芳田選手は第2シード。
第1シードはDORJSUREN, Sumiya選手(MGL)、第3シードはGJAKOVA, Nora選手(KOS)、第4シードがSTOLL, Theresa選手(GER)となっています。
カナダ国籍となった出口クリスタ選手(CAN)は第6シード、オリンピックチャンピオンのSILVA Rafaela選手(BRA)はシード外となり、プールAに配され3回戦で第1シードのDORJSUREN, Sumiya選手(MGL)と対戦する組み合わせになっています。
芳田選手は、プールCの2回戦でSTOLL, Amelie選手(GER)とMUNKHTSEDEV, Ichinkhorloo選手(AZE)の勝者と対戦です。同じプールには第7シードのNELSON LEVY, Timna選手(ISR)がいます。
準決勝では、第3シードのGJAKOVA, Nora選手(KOS)と第6シードの出口クリスタ選手(CAN)の勝者と対戦になりそうです。出口選手との対戦になる可能性が高いのではないでしょうか。

初戦は、STOLL,Amelie選手 (GER)と対戦し、内股で技ありを奪い、そのまま後ろ袈裟固めに抑え込んで合わせ技で一本勝ち。
3回戦は、MONTEIRO,Telma選手 (POR)と対戦し、立ち技から寝技に縺れたところをしつこく攻めて、最後は横四方固めにしっかりと抑えて一本勝ち。
準々決勝は、 KWON,Youjeong選手 (KOR)と対戦し、寝技の攻防で帯取り返しから横四方に抑え込み、技あり。再開後、最後は大外刈りから巻き込んで技ありを奪い、合わせ技で一本勝ち。


準決勝
DORJSUREN, Sumiya選手(MGL)対SMYTHE-DAVIS,Nekoda選手 (GBR)
世界チャンピオンのDORJSUREN, Sumiya選手が送り襟絞めでまさかの一本負け。

芳田司選手対出口クリスタ選手(CAN)
一進一退の攻防が続き、ゴールデンスコアに突入。攻める姿勢を続けた芳田選手が最後は内股で技ありを奪い優勢勝ち。

3位決定戦
出口クリスタ(CAN)対STOOLL,Amelie選手(GER)
大外刈りで技ありを先に奪われた出口選手ですが、残り5秒で大内刈り技ありで追い付く。
最後は横四方固めに抑え込んで一本勝ち。

DORJSUREN, Sumiya選手(MGL)対KWON,Youjeong選手(KOR)
DORJSUREN, Sumiya選手が裏投げで技ありを奪い優勢勝ち。

決勝
SMYTHE-DAVIS,Nekoda選手 (GBR)対芳田司選手
1分3秒に払い腰で技ありを先制。直後の1分19秒最後は小外刈りで技ありを奪い、合わせ技で一本勝ち。
悲願の世界一!

優 勝    芳田司
準優勝    SMYTHE-DAVIS,Nekoda(GBR)
第3位    出口クリスタ(CAN)
第3位    DORJSUREN, Sumiya(MGL)

DORJSUREN, Sumiya選手(MGL)の準々決勝
背負投げで投げたようにも見えますし、RECEVEAUX,Helene選手が (FRA)十字固めを取りにいっているようにも見えました。微妙な判定でしたね。