格闘技は無差別での戦いもありますが、体重別の戦いが多い競技です。
私のやっている柔道、空手、レスリング、ボクシング、キックボクシング、サンボ、相撲、テコンドー、MMAといずれも体重別の競技が存在します。



恐らく、格闘技以外で体重別で争う競技はないのではないかと思います。
陸上、球技等で体重別の競技はないです。



そんな訳で、減量という試合の戦い以前に克服しないとならないものが、上記の体重別の競技では存在します。



このところ、ボクシングの世界タイトル戦で、体重超過でタイトルを剥奪されるケースが増えています。
以前はほとんど見られませんでしたが、このところ多く見られる気がします。
もちろん過去に全く発生していなかった訳ではありませんので、本当のところの発生頻度は不明ですが。



先日の比嘉選手のタイトルマッチでも、チャンピオンのエルナンデス選手が僅か200gを落とせずに計量を失敗し、タイトルを剥奪されました。

たった200gを減らすことが出来ない状態です。
落とせなかったことは非難すべきですが、限界もありますからね。
減量を経験している者としても、理解できる部分があります。



私も過去に大きな減量を行った経験があります。
当時71キロ級をメインに、65キロ級での試合にも挑んだことがありました。
ある程度一線から離れていたこともあり、75キロ程度まで体重が上がっていました。

そこから、60キロ級に落として国体予選、国体本戦に出場したのです。

この時は過酷な減量でした。

特に国体本戦の時は、神奈川県を代表して試合に出るので、万が一にも計量失敗は許されません。
試合の3週間前程度で67キロ程ありました。
本格的な減量を行い、食事はサラダ(温サラダ含む)や鶏肉、こんにゃく、豆腐等を中心に取り、徐々に落としていきました。
もちろん練習をしながらです。
立ちくらみも頻発していましたね。

これで試合会場に向かう時(計量の4日前)には1.5キロオーバー位まで絞りました。
現地での練習初日で、300gオーバーにまで絞り、多少の食事を取りました。

きゅうりと牛タン、日本酒をコップ2杯程度だったと思うのですが、体重を量ったら驚愕の3キロオーバー。
まったく食べた記憶はないのですが、なぜか体重は増えていました。

ここから、ほぼ飲まず食わず。
喉の乾きは氷を舐めて誤魔化すこと3日間。
何とか体重を落とすことに成功しました。

計量は59.85キロ。
150gアンダーでした。

そこから自販機に一目散に駆け寄り、500mlのスポーツドリンクを一気に飲み干し、続いてコーラの500mlをこれまたほぼ一気に飲み干して一息入れました。


さて、そんな減量ですが、年齢を重ね代謝が落ちることで減り難くなってきています。
このところの減量の方法は、コンビニ等で売っているサラダチキンと生野菜をよく利用します。

朝食は、ご飯、味噌汁、おかず1品等で、昼と、夜はサラダチキンを使ったサラダです。
サラダチキンは、100gで約100キロカロリーで、たんぱく質は豊富です。
お腹持ちも良く、食べられないことのストレスを最小限に抑えることができます。

ドレッシングは使わず、ポン酢やサラダチキンの味だけで食べます。
イメージ的には生野菜がご飯代わりですね。


あとは、運動を行いながら、たまにサウナも利用します。

今は60キロまで落とす無茶はしませんが、66キロまではこんなやり方で落としています。


サラダチキンは味のバリエーションも増え、飽きずに食べられますのでお勧めです。