新型コロナウイルス感染症の影響で、過去の情報を振り返る記事が多く見受けられます。

先日は野瀬清喜先生が取り上げられ、今回は斎藤仁先生です。




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ロサンゼルス、ソウルのオリンピック2大会金メダルという実績が有名です。
特に、ソウルオリンピックの時は、柔道で金メダルなしで迎え、文字通り鬼気迫る戦いで相手を圧倒しました。
準決勝の韓国の趙容徹選手との試合では、世界選手権で脇固めを受け棄権負けとなった雪辱を見事に果たしました。斎藤先生の気迫に押され、何も趙容徹選手が出来なかった印象の試合でした。
決勝もヘンリー・ストール選手を警告で破り、2連覇を達成したのですが、技で勝ったというよりも気力で勝ち切った試合ぶりの印象でした。

そして忘れられない全日本選手権決勝での山下泰裕先生との最後の対戦。
この試合、私は日本武道館で見ていました。
両者オリンピックチャンピオンという立場での対戦。
試合前半は斎藤先生が守りつつもプレッシャーを掛ける展開で、山下先生が支えつり込み足を仕掛けると、そのタイミングに合わせて体を浴びせ山下先生の背中を畳に着けます。

今のルールならば隅落としで明確なポイントです。
見ていた私も、当時有効だったであろうと感じました。
しかし、主審の手は動かず、副審も異論なし。
印象的には動けなかったように感じました。

明確なポイントを得た斎藤先生は守りを固め、山下先生は逆転を狙い攻撃を続ける展開。
後半は明らかに山下先生の攻勢が上回りました。

判定は後半の攻勢を取り、山下先生の僅差の優勢勝ちでした。
明確なポイントとは言え、有効はなかった技。
その後の攻勢は明らかに山下先生が上回る。しかも、試合後半の攻勢は印象的。
惜しい試合でしたが、判定は微妙ではあるものの妥当なものではなかったでしょうか。


そんな斎藤先生を記した「柔の道 斉藤仁さんのこと」(山下泰裕編/講談社刊)が発売されました。
非常に興味深い本ですね。

ライバルと言われた二人ですが、勝ち続けた山下先生から見た斎藤先生という話なのでしょうか?
私も読んでみたいと思います。




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