9月は2試合の審判を経験させてもらいました。
2試合ともに3審制での試合でしたので、それを基に考えたいと思います。

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副審は対角線に陣取ります。
開始戦の関係で、1名の副審は主審との距離が近づきます。
その結果、開始当初は、主審と副審の1名は、近い位置から見るため、同じような方向から選手を見る事になります。

反対方向にはもう一人の副審がいますが、左右からは誰も見ていないことになり、死角が増えます。

これを防止するために、主審をした際には選手の動きに合わせて、副審2名と常に三角形を保てる位置に立つように意識していました。
そして、ジャッジをした後は、必ず副審の異議がないかを確認しました。

副審をしている際には、時計の進行や指導、技のポイントが間違っていないか、抑え込みの時計進行が遅れていないかなどを確認するようにも注意していました。実際、逆についていたこともありましたので、確認の重要性を認識しました。

一度、副審をやっている際に主審が勘違いし、勝ち名乗りを逆に上げましたが、すぐに副審2名で異議を唱え、すぐに修正することができました。

難しい部分は、指導を取るタイミングや待てを掛けるタイミングです。
場外指導は、最初の試合でも難しいジャッジを強いられましたので、改めて慎重に注意深く見ていきました。

細かなルール変更があり、また試合当日の申し合わせ事項による判定基準の変更があるので、その点にも注意しなければなりません。
今回は、柔道着を直すことをしないと指導が与えられるルールが採用され、また、ゴールデンスコアを採用しないため通常は指導2差(これも大会によって異なる)で判定基準になることが多いのですが、指導2が片方に与えられると判定の基準になるなどが挙げられます。
これらを正確に把握しておかなければなりませんね。

また、両袖を持った技についての注意も今回はありました。
頭から落ちる可能性が高いため、有段者でも注意するようにという事でしたので、将来的にルール変更に組み込まれるかもしれません。

控えで試合を見ている時は、自分が主審をやっているつもりで見るようにして、主審とのジャッジの差を比較したりもしました。


選手として長く活動してきたので、選手側の気持ちは非常に分かります。
私自身、中学最後の県大会は、ジャッジののミスで負けたので、そのような思いをして欲しくはありません。
正しいジャッジを行えるように、精進していきたいと思います。

今回少し残念だったのは、あまりに勉強不足なのではと感じた方もいらしたことです。
せっかくのお休みの日にお手伝いいただいているので、それはありがたいと思いますが、選手のことを考えると、やはり審判もしっかりと勉強して、正しいジャッジをしなければならないと思います。
ある意味、審判としてのプロ意識(スペシャリスト)を持たないとならないのではないかと思います。
柔道の実力や段位と審判の技術は別物だと私は思いますので、審判としての技術を所作含めさらに磨いていきたいと思います。



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