エルサレムマスターズが終わり、日本代表選手は意外な敗戦が多かったように感じます。
今回の結果を受け、来年5月に行われるドーハ世界柔道選手権大会の代表争いの決着がつくことになります。
明確な差のついた階級は代表を決定するとの言葉もあり、またワンマッチの代表決定戦を避けたい意向もあるので、多くの階級で代表が決定するものと思われます。
代表争いは、
①今年の世界選手権の優勝者がグランドスラム東京で優勝すれば内定
②エルサレムマスターズの結果、明確な差がついたと認められる階級は内定
③②で明確な差のない階級は、ワンマッチの決定戦を行い決定
というのが大筋の流れです。
これに当てはめると、世界柔道の優勝者でグランドスラム東京を優勝した阿部詩選手が内定。
そして、エルサレムマスターズの結果、明確な差がついたと認められる階級は内定という2段階目の選考が行われます。
男子
60キロ級
候補選手 高藤直寿(パーク24)、永山竜樹(了徳寺大学職員)、古賀玄暉(旭化成)
世界選手権 高藤直寿(パーク24) 優勝
グランドスラム東京 永山竜樹(了徳寺大学職員) 5位、古賀玄暉(旭化成) 3位
エルサレムマスターズ 永山竜樹(了徳寺大学職員)2位
試合内容、結果を踏まえてみると、高藤選手の内定が決定しそうです。
追う永山選手、古賀選手は、グランドスラム東京、エルサレムマスターズで結果を残せず、内容ももう一歩でした。
66キロ級
候補選手 阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)、田中龍馬(筑波大)
世界選手権 阿部一二三(パーク24) 優勝、丸山城志郎(ミキハウス) 2位
グランドスラム東京 丸山城志郎(ミキハウス) 優勝、田中龍馬(筑波大) 7位
エルサレムマスターズ 出場なし
オリンピックチャンピオン、世界選手権優勝の阿部選手がリードしています。世界選手権の直接対決でもライバ丸山選手に勝ち、内容も良かったです。阿部選手の内定は間違いないと思いますが、2枠目に丸山選手を選出するかがポイントになりそうです。
73キロ級
候補選手 橋本壮市(パーク24)、大吉賢(了徳寺大学職員)、原田健士(ALSOK)
世界選手権 橋本壮市(パーク24) 2位
グランドスラム東京 橋本壮市(パーク24) 優勝、大吉賢(了徳寺大学職員) 3位、原田健士(ALSOK) 1回戦敗退
エルサレムマスターズ 出場なし
ベテラン橋本選手の内定が濃厚です。追っていた大吉選手、原田選手とも、グランドスラム東京で勝って差を詰めたかったところですが、逆に差が開く結果に。
81キロ級
候補選手 永瀬貴規(旭化成)、藤原崇太郎(旭化成)、佐々木健志(ALSOK)
世界選手権 永瀬貴規(旭化成) 3位
グランドスラム東京 永瀬貴規(旭化成) 2位、藤原崇太郎(旭化成) 3位、佐々木健志(ALSOK) 5位
エルサレムマスターズ 藤原崇太郎(旭化成) 7位
オリンピックチャンピオンの永瀬選手は安定感がありました。群雄割拠の81キロ級において、常に安定した結果を残しています。追う藤原選手は、グランドスラム東京、エルサレムマスターズの取りこぼしが痛い。この結果から、永瀬選手の内定濃厚、2枠目に藤原選手を選出するのは微妙という状況か。
90キロ級
候補選手 村尾三四郎(東海大学)、増山香補(パーク24)、長澤憲大(パーク24)、向翔一郎(ALSOK)
世界選手権 増山香補(パーク24) 2回戦敗退
グランドスラム東京 村尾三四郎(東海大学) 3位、増山香補(パーク24) 優勝、向翔一郎(ALSOK) 5位
エルサレムマスターズ 村尾三四郎(東海大学) 優勝、増山香補(パーク24) 1回戦敗退
増山選手の世界選手権、エルサレムマスターズの結果があまりにも悪く、グランドスラム東京の優勝のアドバンテージを消しています。世界選手権はまだ致し方ありませんが、エルサレムマスターズの結果は何とも。その点、村尾選手の方が良かったように思いますが、どうでしょうか。安定感と言う点で1枚上回ったと思いますので、内定の可能性も十分だと思います。
100キロ級
候補選手 飯田健太郎(旭化成)、ウルフアロン(了徳寺大学職員)
世界選手権 飯田健太郎(旭化成) 2回戦敗退
グランドスラム東京 飯田健太郎(旭化成) 2位、ウルフアロン(了徳寺大学職員) 2回戦敗退
エルサレムマスターズ 飯田健太郎(旭化成) 2回戦敗退、ウルフアロン(了徳寺大学職員) 1回戦敗退
悩ましい階級です。ウルフ選手はオリンピックの時の戦いがまるでできていません。エルサレムマスターズの時も、動きは重く、キレがありませんでした。もう一人の候補飯田選手もピリッとしません。グランドスラム東京こそ2位でしたが、世界選手権、エルサレムマスターズともに2回戦敗退。
この階級は直接対決をやるべきではないでしょうか。
100キロ超級
候補選手 影浦心(日本中央競馬会)、斉藤立(国士舘大)、太田彪雅(旭化成)、原沢久喜(長府工産)
グランドスラム東京を欠場したものの、世界選手権2位、エルサレムマスターズ優勝の結果を残した斉藤選手の内定が濃厚です。影浦選手はグランドスラム東京、エルサレムマスターズと2戦続けて落としたのが痛いです。
女子
48キロ級
候補選手 角田夏実(了徳寺大学職員)、渡名喜風南(パーク24)、古賀若菜(山梨学院大)
角田選手が渡名喜選手を小差でリードしています。角田選手の内定は濃厚と見ますが、2枠目の選出があるか?
52キロ級
代表内定 阿部詩(日本体育大)
候補選手 志々目愛(了徳寺大学職員)
既に阿部選手に内定が出ており、2枠目を使うかというところが焦点。
57キロ級
候補選手 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)、玉置桃(三井住友海上火災保険)、芳田司(コマツ)
グランドスラム東京の直接対決で芳田選手を圧倒した舟久保選手の内定が濃厚。芳田選手は2枠目のチャンスがあるか?
63キロ級
候補選手 堀川恵(パーク24)、鍋倉那美(了徳寺大学職員)、髙市未来(コマツ)
世界チャンピオンの堀川選手はグランドスラム東京で敗れ、世界選手権優勝のアドバンテージを生かせませんでした。髙市選手は講道館杯、グランドスラム東京、エルサレムマスターズと3連勝。過去の実績を踏まえても髙市選手に内定しそうです。堀川選手は2枠目の選出か?
70キロ級
候補選手 新添左季(自衛隊体育学校)、田中志歩(JR東日本)
ライバルの田中選手が負傷しており、新添選手がすんなりと内定すると思います。
78キロ級
候補選手 濵田尚里(自衛隊体育学校)、梅木真美(ALSOK)、髙山莉加(三井住友海上火災保険)
78キロ超級
候補選手 冨田若春(コマツ)、素根輝(パーク24)、朝比奈沙羅(ビッグツリー)
連勝がストップした素根選手ですが、安定感はありました。ライバルの冨田選手が結果を残せず、直接対決でも素根選手が勝利していますので、代表は素根選手が内定すると思います。
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今回の結果を受け、来年5月に行われるドーハ世界柔道選手権大会の代表争いの決着がつくことになります。
明確な差のついた階級は代表を決定するとの言葉もあり、またワンマッチの代表決定戦を避けたい意向もあるので、多くの階級で代表が決定するものと思われます。
代表争いは、
①今年の世界選手権の優勝者がグランドスラム東京で優勝すれば内定
②エルサレムマスターズの結果、明確な差がついたと認められる階級は内定
③②で明確な差のない階級は、ワンマッチの決定戦を行い決定
というのが大筋の流れです。
これに当てはめると、世界柔道の優勝者でグランドスラム東京を優勝した阿部詩選手が内定。
そして、エルサレムマスターズの結果、明確な差がついたと認められる階級は内定という2段階目の選考が行われます。
男子
60キロ級
候補選手 高藤直寿(パーク24)、永山竜樹(了徳寺大学職員)、古賀玄暉(旭化成)
世界選手権 高藤直寿(パーク24) 優勝
グランドスラム東京 永山竜樹(了徳寺大学職員) 5位、古賀玄暉(旭化成) 3位
エルサレムマスターズ 永山竜樹(了徳寺大学職員)2位
試合内容、結果を踏まえてみると、高藤選手の内定が決定しそうです。
追う永山選手、古賀選手は、グランドスラム東京、エルサレムマスターズで結果を残せず、内容ももう一歩でした。
66キロ級
候補選手 阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)、田中龍馬(筑波大)
世界選手権 阿部一二三(パーク24) 優勝、丸山城志郎(ミキハウス) 2位
グランドスラム東京 丸山城志郎(ミキハウス) 優勝、田中龍馬(筑波大) 7位
エルサレムマスターズ 出場なし
オリンピックチャンピオン、世界選手権優勝の阿部選手がリードしています。世界選手権の直接対決でもライバ丸山選手に勝ち、内容も良かったです。阿部選手の内定は間違いないと思いますが、2枠目に丸山選手を選出するかがポイントになりそうです。
73キロ級
候補選手 橋本壮市(パーク24)、大吉賢(了徳寺大学職員)、原田健士(ALSOK)
世界選手権 橋本壮市(パーク24) 2位
グランドスラム東京 橋本壮市(パーク24) 優勝、大吉賢(了徳寺大学職員) 3位、原田健士(ALSOK) 1回戦敗退
エルサレムマスターズ 出場なし
ベテラン橋本選手の内定が濃厚です。追っていた大吉選手、原田選手とも、グランドスラム東京で勝って差を詰めたかったところですが、逆に差が開く結果に。
81キロ級
候補選手 永瀬貴規(旭化成)、藤原崇太郎(旭化成)、佐々木健志(ALSOK)
世界選手権 永瀬貴規(旭化成) 3位
グランドスラム東京 永瀬貴規(旭化成) 2位、藤原崇太郎(旭化成) 3位、佐々木健志(ALSOK) 5位
エルサレムマスターズ 藤原崇太郎(旭化成) 7位
オリンピックチャンピオンの永瀬選手は安定感がありました。群雄割拠の81キロ級において、常に安定した結果を残しています。追う藤原選手は、グランドスラム東京、エルサレムマスターズの取りこぼしが痛い。この結果から、永瀬選手の内定濃厚、2枠目に藤原選手を選出するのは微妙という状況か。
90キロ級
候補選手 村尾三四郎(東海大学)、増山香補(パーク24)、長澤憲大(パーク24)、向翔一郎(ALSOK)
世界選手権 増山香補(パーク24) 2回戦敗退
グランドスラム東京 村尾三四郎(東海大学) 3位、増山香補(パーク24) 優勝、向翔一郎(ALSOK) 5位
エルサレムマスターズ 村尾三四郎(東海大学) 優勝、増山香補(パーク24) 1回戦敗退
増山選手の世界選手権、エルサレムマスターズの結果があまりにも悪く、グランドスラム東京の優勝のアドバンテージを消しています。世界選手権はまだ致し方ありませんが、エルサレムマスターズの結果は何とも。その点、村尾選手の方が良かったように思いますが、どうでしょうか。安定感と言う点で1枚上回ったと思いますので、内定の可能性も十分だと思います。
100キロ級
候補選手 飯田健太郎(旭化成)、ウルフアロン(了徳寺大学職員)
世界選手権 飯田健太郎(旭化成) 2回戦敗退
グランドスラム東京 飯田健太郎(旭化成) 2位、ウルフアロン(了徳寺大学職員) 2回戦敗退
エルサレムマスターズ 飯田健太郎(旭化成) 2回戦敗退、ウルフアロン(了徳寺大学職員) 1回戦敗退
悩ましい階級です。ウルフ選手はオリンピックの時の戦いがまるでできていません。エルサレムマスターズの時も、動きは重く、キレがありませんでした。もう一人の候補飯田選手もピリッとしません。グランドスラム東京こそ2位でしたが、世界選手権、エルサレムマスターズともに2回戦敗退。
この階級は直接対決をやるべきではないでしょうか。
100キロ超級
候補選手 影浦心(日本中央競馬会)、斉藤立(国士舘大)、太田彪雅(旭化成)、原沢久喜(長府工産)
世界選手権 斉藤立(国士舘大) 2位
グランドスラム東京 影浦心(日本中央競馬会) 2位、太田彪雅(旭化成) 優勝、原沢久喜(長府工産) 3位
エルサレムマスターズ 影浦心(日本中央競馬会) 3位、斉藤立(国士舘大) 優勝
グランドスラム東京を欠場したものの、世界選手権2位、エルサレムマスターズ優勝の結果を残した斉藤選手の内定が濃厚です。影浦選手はグランドスラム東京、エルサレムマスターズと2戦続けて落としたのが痛いです。
女子
48キロ級
候補選手 角田夏実(了徳寺大学職員)、渡名喜風南(パーク24)、古賀若菜(山梨学院大)
世界選手権 角田夏実(了徳寺大学職員) 優勝、渡名喜風南(パーク24) 7位
グランドスラム東京 角田夏実(了徳寺大学職員) 3位、古賀若菜(山梨学院大) 3位
エルサレムマスターズ 古賀若菜(山梨学院大) 2位
角田選手が渡名喜選手を小差でリードしています。角田選手の内定は濃厚と見ますが、2枠目の選出があるか?
52キロ級
代表内定 阿部詩(日本体育大)
候補選手 志々目愛(了徳寺大学職員)
世界選手権 阿部詩(日本体育大) 優勝
グランドスラム東京 阿部詩(日本体育大) 優勝、志々目愛(了徳寺大学職員) 2位
エルサレムマスターズ 出場なし
既に阿部選手に内定が出ており、2枠目を使うかというところが焦点。
57キロ級
候補選手 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)、玉置桃(三井住友海上火災保険)、芳田司(コマツ)
世界選手権 舟久保遥香(三井住友海上火災保険) 2位
グランドスラム東京 舟久保遥香(三井住友海上火災保険) 優勝、玉置桃(三井住友海上火災保険) 3位、芳田司(コマツ) 2位
エルサレムマスターズ 芳田司(コマツ) 3位
グランドスラム東京の直接対決で芳田選手を圧倒した舟久保選手の内定が濃厚。芳田選手は2枠目のチャンスがあるか?
63キロ級
候補選手 堀川恵(パーク24)、鍋倉那美(了徳寺大学職員)、髙市未来(コマツ)
世界選手権 堀川恵(パーク24) 優勝
グランドスラム東京 堀川恵(パーク24) 3位、鍋倉那美(了徳寺大学職員) 3位、髙市未来(コマツ) 優勝
エルサレムマスターズ 髙市未来(コマツ) 優勝
世界チャンピオンの堀川選手はグランドスラム東京で敗れ、世界選手権優勝のアドバンテージを生かせませんでした。髙市選手は講道館杯、グランドスラム東京、エルサレムマスターズと3連勝。過去の実績を踏まえても髙市選手に内定しそうです。堀川選手は2枠目の選出か?
70キロ級
候補選手 新添左季(自衛隊体育学校)、田中志歩(JR東日本)
世界選手権 新添左季(自衛隊体育学校) 3位、田中志歩(JR東日本) 5位
グランドスラム東京 新添左季(自衛隊体育学校) 優勝
エルサレムマスターズ 新添左季(自衛隊体育学校) 3位
ライバルの田中選手が負傷しており、新添選手がすんなりと内定すると思います。
78キロ級
候補選手 濵田尚里(自衛隊体育学校)、梅木真美(ALSOK)、髙山莉加(三井住友海上火災保険)
世界選手権 濵田尚里(自衛隊体育学校) 5位
グランドスラム東京 濵田尚里(自衛隊体育学校) 2位、梅木真美(ALSOK) 3位、髙山莉加(三井住友海上火災保険) 優勝
エルサレムマスターズ 髙山莉加(三井住友海上火災保険) 5位
オリンピックチャンピオンの濱田選手がやや安定せず、梅木選手も結果と言う点でもう一歩。髙山選手はエルサレムマスターズも優勝すれば、一気に代表とも思えましたが、後半失速。直接対決で髙山選手は濱田選手に勝利していますが、これをどう判断するか。過去の実績を踏まえれば濱田選手ですが、やや衰えてきたようにも見えますので、見解は割れるのでは?
オリンピックチャンピオンの濱田選手がやや安定せず、梅木選手も結果と言う点でもう一歩。髙山選手はエルサレムマスターズも優勝すれば、一気に代表とも思えましたが、後半失速。直接対決で髙山選手は濱田選手に勝利していますが、これをどう判断するか。過去の実績を踏まえれば濱田選手ですが、やや衰えてきたようにも見えますので、見解は割れるのでは?
78キロ超級
候補選手 冨田若春(コマツ)、素根輝(パーク24)、朝比奈沙羅(ビッグツリー)
世界選手権 冨田若春(コマツ) 3位
グランドスラム東京 冨田若春(コマツ) 5位、素根輝(パーク24) 優勝
エルサレムマスターズ 冨田若春(コマツ) 2回戦敗退、素根輝(パーク24) 3位
連勝がストップした素根選手ですが、安定感はありました。ライバルの冨田選手が結果を残せず、直接対決でも素根選手が勝利していますので、代表は素根選手が内定すると思います。
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