中学時代に始めた柔道の魅力に嵌り、格闘技全般が好きになりました。
柔道整復師の資格を取得し、一時期は仕事として取り組んでいました。
柔道、格闘技、トレーニング、治療のことを中心に書いていきます。
よろしくお願いします。

世界柔道

2023年ドーハ世界柔道選手権大会 男子81キロ級、女子63キロ級

5月7日から14日の8日間、カタールのドーハのABHA Arenaで世界柔道選手権大会が開催されます。(日本との時差は6時間)
99の国と地域から、男子349名、女子321名の合計670名がエントリーしています。(5月2日現在)
組み合わせ抽選が5月6日14時(日本時間 5月6日20時)から行われ、注目の組み合わせが決定しました。




個人戦


男女混合団体戦





日本からは、男子11名、女子12名の23名が派遣されています。

男子
60キロ級 髙藤直寿(パーク24)
66キロ級 阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)
73キロ級 橋本壮市(パーク24)
81キロ級 永瀬貴規(旭化成)
90キロ級 村尾三四郎(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)
100キロ級 飯田健太郎(旭化成)
100キロ超級 斉藤立(国士舘大)、影浦心(日本中央競馬会)

団体戦
73キロ級 古賀颯人(慶応義塾高教)
90キロ級 田嶋剛希(パーク24)

女子
48キロ級 角田夏実(SBC湘南美容クリニック)、古賀若菜(山梨学院大)
52キロ級 阿部詩(パーク24)
57キロ級 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)
63キロ級 堀川恵(パーク24)、髙市未来(コマツ)
70キロ級 新添左季(自衛隊体育学校)
78キロ級 濵田尚里(自衛隊体育学校)
78キロ超級 素根輝(パーク24)

団体戦
57キロ級 玉置桃(三井住友海上火災保険)
70キロ級 桑形萌花(三井住友海上火災保険)
70キロ超級 瀨川麻優(ALSOK)

予選ラウンドは11時(日本時間17時)から、決勝ラウンドは18時(日本時間0時)開始のようです。

5月7日 男子60キロ級、女子48キロ級
5月7日 男子66キロ級、女子52キロ級
5月7日 男子73キロ級、女子57キロ級
5月7日 男子81キロ級、女子63キロ級
5月7日 男子90キロ級、女子70キロ級
5月7日 男子100キロ級、女子78キロ級
5月7日 男子100キロ超級、女子78キロ超級
5月7日 男女混合団体戦

男子
81キロ級 永瀬貴規(旭化成)
第1シード GRIGALASHVILI,Tato(GEO)
第2シード CASSE,Matthias(BEL)
第3シード MOLLAEI,Saeid(AZE)
第4シード SCHIMIDT,Guilherme(BRA)
第5シード DJALO,Alpha Oumar(FRA)
第6シード BORCHASHVILI,Shamil(AUT)
第7シード UNGVARI,Attila(HUN)
第8シード ALBAYRAK,Vedat(TUR)

永瀬貴規(旭化成)選手はプールBに配され、1回戦でGANDIA,Adrian(PUR)選手と対戦し、ケンカ四つの相手に上から組んでプレッシャーを掛けつつ小外刈りで牽制。中盤に右内股で技あり。挽回せんと前に出てくる相手に、右足車のフェイントからさらに前に出てきたところを足車で合わし、3分35秒合わせ技で一本勝ち。
2回戦はBONFERRONI,Aurelien(SUI)選手と対戦し、じっくりと組手を進め足技中心に攻め、掛け逃げの指導、取り組まない指導の2つを奪い、右大外刈りを3回続け、最後は右支えつり込み足で崩すと3つ目の指導が与えられ、3分31秒指導3による反則勝ち。
3回戦はCAVELIUS,Timo(GER)選手と対戦し、場外と、極端な防御姿勢の指導2を失いゴールデンスコアに突入。それでもペースを変えず、淡々と組手を進め相手が消耗してきます。最後は相手が下がるとことに右大外刈りを引っ掛けて、ゴールデンスコア6分50秒一本勝ち。
プール決勝はLEE,Joonhwan(KOR)選手と対戦し、指導2を先に失うも、相手の中途半端な左背負い投げを引手を引いて隅落としで切り返し技あり。しかし、取り消される。ゴールデンスコアに入り、LEE,Joonhwan(KOR)選手が片襟の右大外刈りに深く入り、下がり際に左谷落としに変化し技あり。ゴールデンスコア4分31秒優勢負け。
敗者復活戦はBORCHASHVILI,Wachid(AUT)手と対戦し、ゴールデンスコア4分45秒右大外刈りで一本勝ち。


準決勝
GRIGALASHVILI,Tato(GEO)〇(0:34 合わせ技)△LEE,Joonhwan(KOR)
CASSE,Matthias(BEL)〇(GS6:31 上四方固)△MUKI,Sagi(ISR)

3位決定戦
永瀬貴規(旭化成)〇(GS4:51 崩袈裟固)△MUKI,Sagi(ISR)

決勝
GRIGALASHVILI,Tato(GEO)〇(4:00 優勢勝ち)△CASSE,Matthias(BEL)

優 勝 GRIGALASHVILI,Tato(GEO)
準優勝 CASSE,Matthias(BEL)
第三位 永瀬貴規(旭化成)
第三位 LEE,Joonhwan(KOR)
第五位 MUKI,Sagi(ISR)
第五位 GAUTHIER DRAPEAU,Francois(CAN)
第七位 BORCHASHVILI,Wachid(AUT)
第七位 UNGVARI,Attila(HUN)






女子
63キロ級 堀川恵(パーク24)、髙市未来(コマツ)
第1シード RENSHALL,Lucy(GBR)
第2シード BEAUCHEMIN-PINARD,Catherine(CAN)
第3シード 堀川恵(パーク24)
第4シード QUADROS,Ketleyn(BRA)
第5シード SZYMANSKA,Angelika(POL)
第6シード HAECKER,Katharina(AUS)
第7シード SHARIR,Gili(ISR)
第8シード BARRIOS,Anriquelis(VEN)

堀川恵(パーク24)選手は第3シードでプールDに配され、2回戦でMUCUNGUI,Diassonema(ANG)選手と対戦し、引手を抑えコントロールし攻めるものの技が芯を食わず決め切れません。指導2を奪うも展開は変わらず終盤に。ようやく片襟の右大外刈りで投げ切り技あり。そのまま崩れ袈裟固めで抑え、3分49秒合わせ技で一本勝ち。不安な立ち上がり。
3回戦はAWITI ALCARAZ,Prisca(MEX)選手と対戦し、本戦では動きが重く、キレがない。指導1づつでゴールデンスコアに突入。開始早々引手で襟を持たれ、膝車を受け、大きく飛んで技あり。ゴールデンスコア4分10秒優勢負け。

髙市未来(コマツ)選手はプールAに配され、2回戦でSHIN,Chaewon(KOR)選手と対戦し、左大外刈りで崩し、うつ伏せになった相手にすかさずSRTを仕掛け、崩れ袈裟固めに抑え込み、横四方固めに変化し、1分3秒電光石火の一本勝ち。
3回戦はVAN LIESHOUT,Joanne(NED)選手と対戦し、良いペースで攻め続けるも決め手を欠き、左内股を股中で透かされ技あり。そのまま挽回できず優勢負け。

準決勝
VAN LIESHOUT,Joanne(NED)△(GS7:27 優勢勝ち)〇LESKI,Andreja(SLO)
AGBEGNENOU,Clarisse(FRA)〇(3:41 支釣込足)△PIOVESANA,Lubjana(AUT)

決勝
LESKI,Andreja(SLO)△(3:43 合わせ技)〇AGBEGNENOU,Clarisse(FRA)

優 勝 AGBEGNENOU,Clarisse(FRA)
準優勝 LESKI,Andreja(SLO)
第三位 OZBAS,Szofi(HUN)
第三位 VAN LIESHOUT,Joanne(NED)
第五位 PIOVESANA,Lubjana(AUT)
第五位 AWITI ALCARAZ,Prisca(MEX)
第七位 FAZLIU,Laura(KOS)
第七位 BEAUCHEMIN-PINARD,Catherine(CAN)





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2023年ドーハ世界柔道選手権大会前半戦を振り返って

5月7日から14日の8日間、カタールのドーハのABHA Arenaで世界柔道選手権大会が開催され、3日目が終了。
毎日、熱戦が繰り広げられ、予想通りの展開、想定外の展開と中身の濃い試合が続きます。
3日目が終了し、軽量級からの3階級が終わりましたのでちょっと振り返って見たいと思います。




個人戦


男女混合団体戦





日本からは、男子11名、女子12名の23名が派遣されています。

男子
60キロ級 髙藤直寿(パーク24)
66キロ級 阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)
73キロ級 橋本壮市(パーク24)
81キロ級 永瀬貴規(旭化成)
90キロ級 村尾三四郎(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)
100キロ級 飯田健太郎(旭化成)
100キロ超級 斉藤立(国士舘大)、影浦心(日本中央競馬会)

団体戦
73キロ級 古賀颯人(慶応義塾高教)
90キロ級 田嶋剛希(パーク24)

女子
48キロ級 角田夏実(SBC湘南美容クリニック)、古賀若菜(山梨学院大)
52キロ級 阿部詩(パーク24)
57キロ級 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)
63キロ級 堀川恵(パーク24)、髙市未来(コマツ)
70キロ級 新添左季(自衛隊体育学校)
78キロ級 濵田尚里(自衛隊体育学校)
78キロ超級 素根輝(パーク24)

団体戦
57キロ級 玉置桃(三井住友海上火災保険)
70キロ級 桑形萌花(三井住友海上火災保険)
70キロ超級 瀨川麻優(ALSOK)

予選ラウンドは11時(日本時間17時)から、決勝ラウンドは18時(日本時間0時)開始のようです。

5月7日 男子60キロ級、女子48キロ級
5月7日 男子66キロ級、女子52キロ級
5月7日 男子73キロ級、女子57キロ級
5月7日 男子81キロ級、女子63キロ級
5月7日 男子90キロ級、女子70キロ級
5月7日 男子100キロ級、女子78キロ級
5月7日 男子100キロ超級、女子78キロ超級
5月7日 男女混合団体戦

男子
60キロ級 髙藤直寿(パーク24)

第1シード YANG,Yung Wei(TPE)
第2シード AGHAYEV,Balabay(AZE)
第3シード LEE,Harim(KOR)
第4シード GARRIGOS,Francisco(ESP)
第5シード SARDALASHVILI,Giorgi(GEO)
第6シード VERSTRAETEN,Jorre(BEL)
第7シード ENKHTAIVAN,Ariunbold(MGL)
第8シード 髙藤直寿(パーク24)

準決勝
髙藤直寿(パーク24)△(GS6:34 大腰)〇GARRIGOS,Francisco(ESP)
BARATOV,Dilshodbek(UZB)〇(4:00 優勢勝ち)△VERSTRAETEN,Jorre(BEL)

3位決定戦
LEE,Harim(KOR)〇(GS5:24 反則勝ち)△髙藤直寿(パーク24)

決勝
GARRIGOS,Francisco(ESP)〇(GS4:39 優勢勝ち)△BARATOV,Dilshodbek(UZB)

優 勝 GARRIGOS,Francisco(ESP)
準優勝 BARATOV,Dilshodbek(UZB)
第三位 SARDALASHVILI,Giorgi(GEO)
第三位 LEE,Harim(KOR)
第五位 VERSTRAETEN,Jorre(BEL)
第五位 髙藤直寿(パーク24)
第七位 SERIKBAYEV,Nurkanat(KAZ)
第七位 SADDIKI,Younes(MAR)

誰もが高藤選手の優勝を疑わなかったと思います。
私もその一人でした。
しかし結果は既報の通り5位。
圧勝した東京オリンピックと何が違ったのか?
敗れた準決勝では、圧倒して勝とうとしていたように感じます。最近の高藤選手はち密なロジカルな柔道に徹していましたが、本来は打って、打たれての乱打戦が持ち味でした。
勝つときは豪快に圧勝、負ける時も豪快な負けっぷりでした。
ところが、ここ数年はそれが見られず、安心した試合展開でしたが、今大会は勝負に徹するというよりも、豪快な勝ちっぷりを見せようとしていたように感じます。
準決勝で技ありを奪われた場面は、東京オリンピックの高藤選手なら決して行かなかった技だと思います。
今回は、勝ち負けよりも、自分が納得する柔道で戦いたかったように思います。
試合には負けましたが、代表争いで不利になることはないと思います。最強の矛と盾を持つ高藤選手。
安定感では未だに階級随一だと思います。


優勝したGARRIGOS,Francisco(ESP)選手も非常に良かったですね。
今までは肝心な勝負所で競り負けるケースが多かったですが、良い内容で初優勝を飾りました。


66キロ級 阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)
第1シード VIERU,Denis(MDA)
第2シード YONDONPERENLEI,Baskhuu(MGL)
第3シード SHMAILOV,Baruch(ISR)
第4シード MARGVELASHVILI,Vazha(GEO)
第5シード 阿部一二三(パーク24)
第6シード 丸山城志郎(ミキハウス)
第7シード SAFAROV,Orkhan(AZE)
第8シード KHYAR,Walide(FRA)


準決勝
KHYAR,Walide(FRA)△(0:31 袖釣込腰)〇阿部一二三(パーク24)
YONDONPERENLEI,Baskhuu(MGL)△(GS6:23 優勢勝ち)〇丸山城志郎(ミキハウス)

決勝
阿部一二三(パーク24)〇(GS10:14 反則勝ち)△丸山城志郎(ミキハウス)


優 勝 阿部一二三(パーク24)
準優勝 丸山城志郎(ミキハウス)
第三位 YONDONPERENLEI,Baskhuu(MGL)
第三位 KHYAR,Walide(FRA)
第五位 MARGVELASHVILI,Vazha(GEO)
第五位 AN,Baul(KOR)
第七位 ABULADZE,Yago(AIN)
第七位 MANZI,Elios(ITA)

決勝を争った阿部選手と丸山選手は、2人ともこの階級で飛び抜けた存在だったと思います。
決勝は指導3決着でしたが、そもそもこの2人が目指す柔道は噛み合わないので、ある意味致し方ない結果だと思います。
組み際に徹する阿部選手に対し、2本持って勝負する丸山選手。
相性的に丸山選手が不利だったのは否めません。
想像ですが、丸山選手は2本持てば投げられると考え、持ってから投げることを考えて準備をしていたのではないでしょうか?
それに対し、阿部選手は持たれる前に攻める(投げるではなく攻める)ことを第一に考えていたのではと思います。
柔道は対人競技ですので、自分の思惑だけではどうにもならない時がありますが、丸山選手にとっては正にその状況だったのでは。
阿部選手が釣り手(右手)で、丸山選手の釣り手(左手)の袖を抑えにくるのは分かっていたはずですが、これを防ぐことが出来なかったのが一番の敗因のような気がします。
阿部選手が釣り手で袖を抑える=攻めのスイッチが入るということですから、どうしても先手を取られる。今の柔道のルールでは、不十分でも技数を積んだ選手が有利になりますので、どうしても丸山選手は一歩で遅れてしまいます。

私も丸山選手と同じ左組、内股、巴投げ、出足払いが得意ということで、丸山選手の気持ちは何となく理解できます。
釣り手を抑えられないようにする手段は、先に自分が抑えるか、抑えられる前に釣り手を持つしかありません。当然、阿部選手も分かっていますから、簡単にはやらせません。
引手(右手)で阿部選手の右手の袖を取り(クロスグリップ)、前に引き出しながら襟に釣り手をアプローチすることが出来れば違う展開になりますが、そうは簡単に行かないでしょう。しかし、このような展開をチラつかせることで、違った展開になったかもしれません。
また、引手(右手)で襟を取るアプローチも効果的だったかも知れません。引手で襟を掴むことで体が回転しにくくなりますので(その反面呼び込むことにもなるので、大内、小内の危険性は高くなりますが)、背負い系の技の出だしを遅らすことが出来たかも知れません。
まあ、私なんかが考えるアプローチはたかが知れておりますので、この辺りにして。

何れにしても丸山選手が勝つには、組み合わない状況でも効果的な技を出すことか、どうしても組み合わなければならない状況を作り出すかの2点だったと思いますが、それをさせなかった阿部選手が上手かったということですね。

どちらの選手も世界一に相応しい選手であったと思います。
同時代に存在したことで、その存在が煌めきましたが、同時に敗者も出来てしまいます。
前述したように、私は丸山選手の柔道と似ていることもあり、丸山選手が負けたのは残念に思います。しかし、あの技のキレ味は素晴らしいことに変わりはありません。
オリンピックの出場はかなり難しいと思いますが、出来ることならば現役生活を終わらないで欲しいですね。

そして阿部選手の強烈な投げ技。準決勝のKHYAR,Walide(FRA)選手が、投げられた際に理解できないような素振りを見せていましたが、それだけ強烈だったのでしょう。しかも、投げられた勢いで足が攣っていました。追いつきようのない感覚だったのではないでしょうか。
現状、阿部選手を止める存在はいない状況です。今のフィジカル、戦術が続き、ルール変更がなければ、負けることはないのではと思わせる強さでした。



73キロ級 橋本壮市(パーク24)
第1シード SHAVDATUASHVILI,Lasha(GEO)
第2シード HEYDAROV,Hidayat(AZE)
第3シード TSEND-OCHIR,Tsogtbaatar(MGL)
第4シード YULDOSHEV,Murodjon(UZB)
第5シード NOMONOV,Obidkhon(UZB)
第6シード LOMBARDO,Manuel(ITA)
第7シード MARGELIDON,Arthur(CAN)
第8シード STUMP,Nils(SUI)

準決勝
STUMP,Nils(SUI)〇(3:16 合わせ技)△YULDOSHEV,Murodjon(UZB)
HEYDAROV,Hidayat(AZE)△(2:17 反則勝ち)〇LOMBARDO,Manuel(ITA)

3位決定戦
橋本壮市(パーク24)〇(2:44 合わせ技)△HEYDAROV,Hidayat(AZE)

決勝
STUMP,Nils(SUI)〇(GS7:09 反則勝ち)△LOMBARDO,Manuel(ITA)

優 勝 STUMP,Nils(SUI)
準優勝 LOMBARDO,Manuel(ITA)
第三位 橋本壮市(パーク24
第三位 YULDOSHEV,Murodjon(UZB)
第五位 HEYDAROV,Hidayat(AZE)
第五位 MARGELIDON,Arthur(CAN)
第七位 NOMONOV,Obidkhon(UZB)
第七位 DRIS,Messaoud Redouane(ALG)

良くも悪くも橋本選手らしい試合の連続でした。
強豪選手と序盤から対戦する苦しい大会だったと思いますが、それらを全てしっかりとした結果で勝ち切ったのですから素晴らしい。
惜しくも敗れた準決勝は、リズムの変化について行けなかったですね。
それでも、未だに階級トップクラスの実力があるところを見せられたのですから。
3位決定戦でHEYDAROV,Hidayat(AZE)選手を合わせ技で破るのは、簡単なことではありません。
オリンピック代表に一歩近づいたと思いますので、パリ五輪での活躍を期待しています。

73キロ級は上位勢が固まりつつあるようです。
新戦力の上積みもあまり見られませんでしたが、今後もこの傾向が続くのか、注目されます。



女子
48キロ級 
角田夏実(SBC湘南美容クリニック)、古賀若菜(山梨学院大)
第1シード BOUKLI,Shirine(FRA)
第2シード 角田夏実(SBC湘南美容クリニック)
第3シード PONT,Blandine(FRA)
第4シード NIKOLIC,Milica(SRB)
第5シード ABUZHAKYNOVA,Abiba(KAZ)
第6シード COSTA,Catarina(POR)
第7シード SCUTTO,Assunta(ITA)
第8シード 古賀若菜(山梨学院大)


準決勝
BOUKLI,Shirine(FRA)〇(1:52 合わせ技)△ABUZHAKYNOVA,Abiba(KAZ)
角田夏実(SBC湘南美容クリニック)〇(3:52 片羽絞め)△PONT,Blandine(FRA)

3位決定戦
古賀若菜(山梨学院大)〇(3:02 大外刈り)△PONT,Blandine(FRA)

決勝
BOUKLI,Shirine(FRA)△(2:36 巴投)〇角田夏実(SBC湘南美容クリニック)

優 勝 角田夏実(SBC湘南美容クリニック)
準優勝 BOUKLI,Shirine(FRA)
第三位 古賀若菜(山梨学院大)
第三位 SCUTTO,Assunta(ITA)
第五位 PONT,Blandine(FRA)
第五位 ABUZHAKYNOVA,Abiba(KAZ)
第七位 NIKOLIC,Milica(SRB)
第七位 LIMA,Amanda(BRA)

角田選手の強さが際立った48キロ級でした。
古賀選手の試合ぶりも悪くなく、むしろ強さが際立っていましたが、地元オリンピック代表を狙うBOUKLI,Shirine(FRA)選手の執念に飲み込まれました。
そそ絶好調なBOUKLI,Shirine(FRA)選手を角田選手は簡単に投げてしまう。
負けるイメージを作るのが難しいです。国内では、立川莉奈(福岡県警察)選手をやや苦手としていますが、対外国勢には負ける気配がありません。
今回は巴投げ、十字固めの他、足技や背負い、内股などの技も見せており、ますます隙が無くなってきましたね。
皆が警戒しているはずの巴投げと十字固め。分かっていても掛かってしまう必殺技。凄い選手です。



52キロ級 阿部詩(パーク24)
第1シード KRASNIQI,Distria(KOS)
第2シード PUPP,Reka(HUN)
第3シード KELDIYOROVA,Diyora(UZB)
第4シード BUCHARD,Amandine(FRA)
第5シード 阿部詩(パーク24)
第6シード PRIMO,Gefen(ISR)
第7シード GIUFFRIDA,Odette(ITA)
第8シード PEREZ BOX,Ana(ESP)


準決勝
KRASNIQI,Distria(KOS)△(2:47 合わせ技)〇阿部詩(パーク24)
PUPP,Reka(HUN)△(2:54 背負投げ)〇KELDIYOROVA,Diyora(UZB)

決勝
阿部詩(パーク24)〇(2:35 崩袈裟固)△KELDIYOROVA,Diyora(UZB)

優 勝 阿部詩(パーク24)
準優勝 KELDIYOROVA,Diyora(UZB)
第三位 BUCHARD,Amandine(FRA)
第三位 GIUFFRIDA,Odette(ITA)
第五位 PUPP,Reka(HUN)
第五位 KRASNIQI,Distria(KOS)
第七位 JANG,Seyun(KOR)
第七位 PRIMO,Gefen(ISR)

東京オリンピック終了後、両肩を手術して絶好調になったと言っていましたが、正にその強さは周囲を圧倒していました。
特に準々決勝のBUCHARD,Amandine(FRA)選手との試合では、オリンピックの決勝を争い、唯一負けたライバルに、何もさせなかったといっていいほどの完勝。BUCHARD,Amandine(FRA)選手のコンディション、戦術も悪いどころか良かったにも関わらず、それw遥かに上回る組手、技出し、技のキレでした。
KRASNIQI,Distria(KOS)選手との準決勝の立ち背負いも驚かされました。
力の差があるのであればともかく、KRASNIQI,Distria(KOS)選手相手にあの技を決めるとは。
古賀稔彦選手を彷彿させる背負投げでした。
KOCHER,Fabienne(SUI)選手を投げた腰車も見事としか言いようのない素晴らし技でした。

スピード、パワー、技のキレ、何れも階級随一どころか遥か上を行っていましたね。
世界選手権で、ゴールデンスコアを1試合も行わず、指導も一つも貰わないで全試合一本勝ちですから。これが現行ルールでどれだけ凄いことかは、なかなか伝わらないかも知れませんが、ひょっとすると初めての出来ことではないでしょうか。



57キロ級 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)
第1シード SILVA,Rafaela(BRA)
第2シード DEGUCHI,Christa(CAN)
第3シード KLIMKAIT,Jessica(CAN)
第4シード 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)
第5シード HUH,Mimi(KOR)
第6シード NELSON LEVY,Timna(ISR)
第7シード LIPARTELIANI,Eteri(GEO)
第8シード GJAKOVA,Nora(KOS)


準決勝
BOZKURT,Hasret(TUR)△(0:55 横四方固)〇舟久保遥香(三井住友海上火災保険)
DEGUCHI,Christa(CAN)〇(2:34 合わせ技)△LKHAGVATOGOO,Enkhriilen(MGL)

決勝
舟久保遥香(三井住友海上火災保険)△(1:40 体落とし)〇DEGUCHI,Christa(CAN)

優 勝 DEGUCHI,Christa(CAN)
準優勝 舟久保遥香(三井住友海上火災保険)
第三位 LKHAGVATOGOO,Enkhriilen(MGL)
第三位 KLIMKAIT,Jessica(CAN)
第五位 HUH,Mimi(KOR)
第五位 BOZKURT,Hasret(TUR)
第七位 GJAKOVA,Nora(KOS)
第七位 CYSIQUE,Sarah Leonie(FRA)

舟久保選手の出来栄えは、本当に素晴らしいものでした。
世界チャンピオンになっておかしくない仕上がりでしたが、それを出口選手が遥かに上回っていました。
舟久保選手は危惧されたGALITSKAIA,Kseniia(AIN)選手との初戦を組手の力強さで圧勝し、その後も安定した試合展開で勝ち進み、世界チャンピオンを2人破って息の上がるBOZKURT,Hasret(TUR)選手の奇襲技といってもよい谷落としを見事に透かして2本取って勝つなど、弱点がないように見えました。
出口選手も、SMYTHE-DAVIS,Nekoda(GBR)選手を投げつけた大外刈りに変化する反応の速さ、CYSIQUE,Sarah Leonie(FRA)選手を簡単に投げてしまうなど、この日の出来は異次元の出来。
恐らく、東京オリンピック出場を逃した悔しさが表れてのことだと思いますが、本当に素晴らしかった。

この両者の決勝は、予想外の一方的展開でした。これは組手の差でした。相四つと言うこともあり、引手を先に抑えた出口選手が舟久保選手に何もさせずにやりたいようにやって試合を終わらせてしまいました。
繰り返しますが、この日の舟久保選手も素晴らしい仕上がりだったにも関わらずです。
ちょっとこの日の出口選手に隙はありませんでしたね。
組手で後手に回った舟久保選手は、相当力の差を感じたのではないでしょうか。

阿部選手と丸山選手の試合やこの試合を見て、改めて組手の重要性を感じましたね。



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