柔道を題材として取り上げた話はいくつかありますが、私の中にはこの3つのお話が非常に強く印象に残っています。


柔道部物語(小林まこと作)
柔道を30年位前にやっていた人で、柔道部物語(1985年~1991年)を読んだことが無かった人は少なかったのではないでしょうか。

特に勉強よりも部活動というように力を入れていた人にとっては、まさに自分たちのことを書いてくれているような代弁者的な漫画であり、非常にリアリティがあった作品でした。


女子柔道部物語(小林まこと作)
そして時を経て2016年からは、恵本裕子さんをモデルにした女子柔道部物語が始まりました。
こちらも、現実のの話がふんだんに盛り込まれ、リアリティの高い作品になっています。

これら2つの作品は、どちらも講道館柔道に則った試合(国際ルール含む)で、一般的に柔道というと、これらの講道館柔道を意味していることが大半です。

しかし、柔道の歴史を紐解くと講道館柔道以外にも様々な柔道(柔術)があったそうです。
そのひとつが、高専柔道と呼ばれる寝技に重心をおいた柔道です。


七帝柔道記(増田俊也作)
この高専柔道は、帝国大学で行なわれ、現在も続いています。
これを舞台にして書かれたのが七帝柔道記で、高専柔道版の柔道部物語といったところです。

こちらのお話も、かなりリアルな内容で、七帝柔道の関係者には人気があるそうです。
私も読んでみましたが、その理由が良く分かりました。


女子柔道部物語、柔道部物語、七帝柔道記、見た目は全く違うように見えますが、その本質は同じですね。