マカオで行なわれるボクシングのトリプル世界戦。
井岡選手の4階級制覇が期待されます。




WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
スーパー王者・ヘッキー・ブドラー△ VS 〇同級1位 京口紘人

TKO 10回終了

ブドラー選手は、スーパー王者だった田口良一選手を判定で下し、(IBF王座は返上)今回が初防衛戦です。京口選手はIBF世界ミニマム級に続く2階級制覇を目指します。
初回よりお互いに手を良く出します。京口選手は左ボディ、右ストレートを的確に当て、優位に試合を運びます。ブドラー選手も手数で対抗し、京口選手の右目が腫れてきます。
9回にはダウン寸前にまで追い込み、10回終了でブドラー選手が棄権しTKO勝ち。
12戦全勝で2階級制覇達成です。
京口選手は、左ボディ、アッパー、右ストレートが有効でした。田口選手が奪われたベルトを見事に取り返しました。



IBF世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン モルティ・ムザラネ〇 VS △同級14位 坂本真宏


大阪市大大学院生という異色の経歴を持つ坂本選手が世界タイトルに挑みます。チャンピオンのムザラネ選手は、ゾラニ・テテ選手にTKO勝ちした実力者です。
さすがにムザラネ選手は強かった。全てにおいて坂本選手を圧倒し、10ラウンドTKOで下しました。


WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
同級1位 ドニー・ニエテス〇 VS △同級3位 井岡一翔

どちらが勝っても4階級制覇となる戦いです。お互いに実績十分なチャンピオンです。
1ラウンドから両者とも激しい打ち合いうぃ続けます。攻撃もそうですが、ディフェンスも良い二人です。井岡選手はジャブ、ボディ、ストレートと多彩なパンチで攻め、ニエテス選手はストレート、フック、アッパーで打ち返します。
終盤3ラウンドはやや井岡選手が押していたと感じます。
判定は2対1(118-110、112-116、116-112)でニエテス選手の判定勝ち。
惜しくも井岡選手は4階級制覇ならず。
どちらに上がってもおかしくない接戦だったと思います。
ここで諦めず、再度4階級制覇を目指して欲しいですね。