4月7日、8日に福岡県福岡国際センターで行われる、全日本選抜柔道体重別選手権の男女各7階級の組み合わせが発表となりました。

世界選手権への代表選考となる試合ですので、白熱した試合が期待されます。


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4月7日は男子60キロ級、66キロ級、73キロ級、女子63キロ級、70キロ級、78キロ級、78キロ超級が行われます。

男子
60キロ級
世界選手権を優勝し、グランドスラム東京を制した高藤選手(パーク24)が世界選手権の代表に内定しており、もう一つの切符を狙って8選手が争います。
グランドスラムデュッセルドルフを制した永山選手(東海大)が頭ひとつリードしています。
永山選手の初戦は米村選手(日体大)とです。
追いかけるグランドスラムパリの覇者志々目選手(了徳寺学園)とは、決勝まで対戦しません。初戦はグランドスラムエカテリンブルグで3位に入賞した大島選手(国士舘大)とです。


66キロ級
この階級も世界チャンピオンの阿部選手(日体大)が代表を内定しています。
グランドスラムパリ2位の丸山選手(ミキハウス)、同じく3位の磯田選手(国士舘大)、グランドスラムデュッセルドルフ優勝の田川選手(筑波大)の3人が追いかける展開です。
丸山選手の初戦は高上選手(旭化成)と、磯田選手は牧野選手(天理大)、田川選手は橋口選手(パーク24)と対戦です。
田川選手は、初戦から厳しい相手となり、準決勝は磯田選手、決勝は丸山選手との対戦が予想されます。


73キロ級
世界チャンピオンの橋本選手(パーク24)、オリンピックチャンピオンの大野選手(旭化成)、66キロ級で世界選手権3度優勝の海老沼選手(パーク24)が出場します。
橋本選手の初戦は竹内選手(新日鉄住金)、大野選手は吉田選手(東海大)、海老沼選手は立川選手(東海大)と対戦です。
海老沼選手と立川選手の1回戦は、屈指の好カードです。
組手の強い立川選手を海老沼選手が攻略できるか?この試合の勝者と大野選手が準決勝で対戦することになりそうです。
大野選手はグランドスラムデュッセルドルフで圧勝しており、好調を維持しています。


女子
63キロ級
優勝候補は田代選手(コマツ)です。グランドスラムパリで2位に入り、世界でもトップクラスの力を持ち、好調を維持しています。
土井選手(環太平洋大)、能智選手(筑波大)、津金選手(筑波大)の筑波大勢、鍋倉選手(三井住友海上火災)とはやや地力の差があるように感じます。


70キロ級
世界チャンピオンの新井選手(三井住友海上火災)が本命です。初戦でインターハイチャンピオンの朝飛選手(桐蔭学園高)の挑戦を受けますが、やや力に差があると思います。
対抗はグランドスラムデュッセルドルフで優勝した大野選手(コマツ)、新添選手(山梨学院大)でしょうか。両者は新井選手への挑戦権を賭け、準決勝での対戦が予想されます。


78キロ級
本命は濱田選手(自衛隊体育学校)ですが、梅木選手(ALSOK)、グランドスラムエカテリンブルグ優勝の高山選手(三井住友海上火災)、グランドスラムデュッセルドルフ優勝の佐藤選手(コマツ)も侮れません。
梅木選手と高山選手は1回戦で対戦し、勝者が佐藤選手と準決勝になりそうです。


78キロ超級
本命は世界無差別級チャンピオンの朝比奈選手です。
初戦は児玉選手(三井住友海上火災)と対戦です。
高校生の素根選手(南筑高)は冨田選手(コマツ)と1回戦になります。


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8日は男子81キロ級、90キロ級、100キロ級、100キロ超級、女子48キロ級、52キロ級、57キロ級が行われます。


男子
81キロ級
グランドスラムパリ、グランドスラムエカテリンブルグの2大会を制した藤原選手(日体大)が本命です。初戦は渡邉選手(了徳寺学園)と対戦です。
対抗は佐々木選手(筑波大)、小原選手(パーク24)です。佐々木選手は長島選手(日本中央競馬会)と1回戦です。


90キロ級
グランドスラムパリを制した向選手、オリンピックチャンピオンで怪我から復帰したベイカー選手(日本中央競馬会)、世界選手権の団体メンバーの長澤選手(パーク24)が優勝候補です。
向選手は長井選手(日体大)と初戦で対戦し、ベイカー選手は釘丸選手(センコー)と対戦し、勝ち上がると準決勝で対戦となります。
長澤選手は加藤選手(千葉県警)と初戦になります。


100キロ級
ウルフ選手、羽賀選手の世界チャンピオン2人が怪我で欠場していますので、飯田選手(国士舘大)が内容を伴って優勝したいところです。このところやや伸び悩んでいますので、ここはしっかりと勝たなければなりません。


100キロ超級
全日本チャンピオンの王子谷選手(旭化成)、原沢選手(日本中央競馬会)が本命です。
これにグランドスラム東京のチャンピオン小川選手(明治大)、影浦選手(東海大)、上川選手(京葉ガス)が追いかけます。
影浦選手と上川選手が初戦で対戦し、準決勝で原沢選手と対戦です。
小川選手は王子谷選手と準決勝で対戦となる組み合わせです。王子谷選手は左組みを苦手としているので、小川選手にもチャンスがありますね。


女子
48キロ級
世界チャンピオンの渡名喜選手(帝京大)と近藤選手(三井住友海上火災)が本命です。
近藤選手はグランドスラムエカテリンブルグで優勝した遠藤選手(ALSOK)と準決勝で対戦となる組み合わせです。
渡名喜選手は坂上選手(三井住友海上火災)と1回戦です。


52キロ級
世界チャンピオンの志々目選手は1回戦で前田選手(三井住友海上火災)と対戦し、準決勝は立川選手(福岡大)との対戦になりそうです。
このところ絶好調の阿部選手(夙川学院高)は1回戦で古瀬選手(帝京大)、準決勝で角田選手(了徳寺学園)と対戦する組み合わせです。
阿部選手の勢いを止められるかに注目です。


57キロ級
世界選手権2位の芳田選手(コマツ)は、富沢選手(埼玉栄高)と1回戦です。勢いのある若手選手ですので、楽しみな1戦です。
準決勝は舟久保選手(三井住友海上火災)との対戦になりそうです。
反対側は、グランドスラムエカテリンブルグで世界チャンピオンのドルジスレン・スミヤ選手に勝った玉置選手が高沢選手(淑徳大)との初戦に挑みます。
準決勝はベテラン宇高選手(コマツ)との対戦が予想されます。


どの階級も好カードが目白押しですね。
楽しみです。