インターハイ団体戦に続き、個人戦の展望です。
男子の7階級を組み合わせから読んでみます。


60キロ級
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この階級は混戦模様です。
春の選手権個人戦優勝の市川選手(習志野)、準優勝の福田選手(比叡山)、ベスト4の中内選手(高知追手前)、顕徳選手(神港学園)、昨年のインターハイチャンピオンの武岡選手(足立学園)などが注目です。
武岡選手は、春の選手権の予選で負け、出場できていません。代表だった上領選手(足立学園)は、優勝した市川選手とゴールデンスコア7分17秒で指導1差で敗れる熱戦でした。
選手権のベスト4も指導1差による決着と、上位は紙一重です。

組み合わせ的には、市川選手は1回戦から登場し、太田選手(作陽)と対戦です。太田選手は全日本カデの準優勝者で、屈指の好カードです。このブロックには、神奈川代表の中山選手(桐蔭学園)もいます。順当に行けば、ベスト16で選手権ベスト8の末松選手(大成)と当たる組み合わせです。

その下側のブロックには武岡選手が2回戦から登場し、連覇を目指します。日吉選手(宇部西)と野嶋選手(開志国際)との勝者と対戦です。
ベスト16では選手権ベスト8の三木選手(初芝橋本)と武田選手(鹿児島情報)の勝者との対戦が予想されます。そしてベスト8ではこの勝者が顕徳選手と選手権ベスト8の佐野選手(延岡学園)の勝者と対戦するのではないでしょうか。

反対側に移ると、選手権準優勝の福田選手は2回戦から登場ですが、選手権ベスト4の中内選手と池崎選手(長崎日大)との勝者と対戦という過酷な組み合わせです。
中内選手はリベンジを果たしたいところですね。これに勝った選手が川上選手(越谷西)と対戦することになりそうです。ベスト8では踊場選手(牛久)と山口選手(西日本短大付属)の勝者との対戦でしょうか?

その下側のブロックには、横田選手(阿波)出口選手(崇徳)の勝者がベスト8には進出しそうです。

いずれにしても、非常に僅差の戦いになると思います。
市川選手と武岡選手がベスト4で対戦し、この勝者が頂点に一番近いのではないでしょうか。
反対側では、福田選手と中内選手の勝者が決勝に上がりそうですが、勝ち上がるのにスタミナを相当使いそうです。
その状況次第だとは思いますが、いずれにしてもかなり厳しい戦いを強いられそうです。


66キロ級
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この階級は、全日本カデチャンピオンの桂選手(長崎日大)が、世界カデ出場のためインターハイを見送っているのが残念です。
優勝候補は、選手権チャンピオンの西願寺選手(埼玉栄)、全日本カデ準優勝の若狭選手(鶴来)、選手権団体優勝メンバーの湯本選手(桐蔭学園)あたり。
選手権の準優勝の片山選手(大成)、3位の古川選手(佐賀北)は出場できていません。

西願寺選手は1回戦から登場し、柴竹選手(豊栄)と対戦します。ベスト8まではすんなりと進出しそうです。
ベスト8では、岡澤選手(盛岡中央)と対戦でしょうか。

次のブロックには、若狭選手と井上選手(四日市中央工)がいます。
若狭選手は、佐野選手(身延)と成松選手(鎮西)の勝者と2回戦で対戦します。ベスト8までは順当に進出しそうです。
井上選手は、新居選手(阿波)と岩崎選手(つくば秀英)の勝者と2回戦で対戦します。こちらも順当にベスト8には進出しそうです。
この両者は選手権の準々決勝で対戦し、ゴールデンスコアで若狭選手が有効を奪取して勝利しました。井上選手はリベンジしたいところです。

次のブロックには、選手権ベスト8の矢野選手(天理)、湯本選手がいます。
矢野選手は、關選手(習志野)と矢萩選手(東海大静岡翔洋)の勝者と対戦します。矢野選手もベスト8までは進出しそうです。
湯本選手は、水戸選手(比叡山)と1回戦から対戦です。ここは慎重に戦い、確実に勝利したいところです。
勝てば、そのままベスト8までは行きそうです。

次のブロックには、小野里選手(日体荏原)、三宅選手(作陽)、林選手(大成)、湯山選手(新田)などの選手がおり、混戦模様です。
誰が抜け出してもおかしくないので、消耗戦になるのではないでしょうか。

比較的組み合わせに恵まれた西願寺選手がベスト4には上がると思います。
準決勝では若狭選手と選手権の準決勝に続き再び戦うことになりそうです。
反対側は、湯本選手が抜け出しそうです。

決勝は、西願寺選手と湯本選手でしょうか。
西願寺選手は左、湯本選手は右とケンカ四つです。
両者ともに攻撃力の高い選手なので、目の離せない攻防になると思います。
どちらが勝ってもおかしくないですね。

次は73キロ級、81キロ級を予想します。