2019年世界ジュニア柔道選手権は10月16日~20日にモロッコのマラケシュで開催されます。


WORLD CHAMPIONSHIPS JUNIORS 2019

日本代表
男子
60キロ級 末松賢(明治大)、市川龍之介(東海大)
66キロ級 武岡毅(國學院大)、桂嵐斗(日本大)
73キロ級 塚本綾(日本体育大)※昨年準優勝
81キロ級 竹市大祐(大牟田高)
90キロ級 増山香補(明治大)※昨年3位
100キロ級 神垣和他(明治大)
100キロ超級 松村颯祐(東海大)


女子
48キロ級 渡邉愛子(東海大)、古賀若菜(南筑高)
52キロ級 川田歩実(修徳高)
57キロ級 袴田佳名瑚(藤枝順心高)
63キロ級 浦明澄(日本体育大)
70キロ級 朝飛真実(桐蔭学園高)
78キロ級 黒田亜紀(富士学苑高)、和田梨乃子(三井住友海上)※昨年優勝
78キロ超級 髙橋瑠璃(山梨学院大)

大会スケジュール(日本との時差は8時間)
10月16日
男子60キロ級、66キロ級、女子48キロ級、52キロ級
予選ラウンド 9時開始
決勝ラウンド 16時開始

10月17日
男子73キロ級、女子57キロ級、63キロ級
予選ラウンド 9時30分開始
決勝ラウンド 16時開始

10月18日
男子81キロ級、90キロ級、女子70キロ級
予選ラウンド 10時30分開始
決勝ラウンド 16時開始

10月19日
男子100キロ級、100キロ超級、女子78キロ級、78キロ超級
予選ラウンド 10時30分開始
決勝ラウンド 16時開始

10月20日
男女混合団体戦
予選ラウンド 12時30分開始
決勝ラウンド 16時開始


男子
60キロ級 
末松賢(明治大)、市川龍之介(東海大)

末松選手はプールBに配され、1回戦でVADJIEV,Bobur(UZB)選手と対戦し、ゴールデンスコア8分41秒指導3による反則勝ち。
2回戦はLEUTGEB,Daniel(AUS)選手と対戦し、26秒右大外刈りで一本勝ち。
3回戦は2019年グランプリアンタルヤ3位のAKKUS,Mihrac(TUR)選手と対戦し、谷落としで技ありを先制されるも右の一本背負いで技ありを奪い返し、最後は相手の左大外刈りを右小外掛けで切り返し技ありを奪い、3分51秒合せ技で逆転の一本勝ち。
プール決勝はJUMAYEV,Hakberdi(TKM)選手と対戦し、袖釣り込み腰で技ありを先制され、最後は浮き落としで技ありを追加され、3分16秒合せ技で一本負け。
敗者復活戦はBYAMBASUREN,Sukhbat(MGL)と対戦し、37秒右背負投げで一本勝ち。

市川選手はプールDに配され、1回戦でFECZKO,Csanad(HUN)選手と対戦し、ゴールデンスコア4分53秒肩車で一本勝ち。
2回戦はELHAGAR,karim(EGY)選手と対戦し、2分26秒横車で一本勝ち。
3回戦は2019年ヨーロッパジュニア優勝のYILDIZ,Salih(TUR)選手と対戦し、肩車で技ありを奪われ、その際手を衝き、肘を痛め1分41秒棄権負け。


準決勝
SIMEONIDIS,Konstantin(RUS)〇(合せ技 3:48)△JUMAYEV,Hakberdi(TKM)
AIBEK UULU,Kubanychbek(KGZ)△(優勢勝ち)〇YUSIFOV,Ahmad(AZE)

3位決定戦
末松賢(明治大)〇(優勢勝ち)△AIBEK UULU,Kubanychbek(KGZ)

決勝
SIMEONIDIS,Konstantin(RUS)〇(GS優勢勝ち 4:32)△YUSIFOV,Ahmad(AZE)

末松選手は、ポイントを失っても冷静に反撃し、厳しい組み合わせが続くもしぶとく勝ち上がり、3位を確保しました。特に3回戦や3位決定戦ではシニアクラスの強豪を立て続けに破り、将来が楽しみです。
市川選手は好調なスタートを切るものの、アクシデントで敗退と残念な結果でした。このところもう一息の結果が続いていますが、スケールの大きい柔道で巻き返しを図って欲しいですね。


優 勝 SIMEONIDIS,Konstantin(RUS)
準優勝 YUSIFOV,Ahmad(AZE)
第三位 末松賢(明治大)
第三位 YILDIZ,Salih(TUR)
第五位 AIBEK UULU,Kubanychbek(KGZ)
第五位 JUMAYEV,Hakberdi(TKM)
第七位 BYAMBASUREN,Sukhbat(MGL)
第七位 MALDONADO,Carlos(ARG)


66キロ級 
武岡毅(國學院大)、桂嵐斗(日本大)

武岡選手はプールDに配され、1回戦で2019年ヨーロッパジュニア3位のGOMES,Benjamin(FRA)選手と対戦し、小外掛けで技ありを奪い、最後は背負投げで1分57秒一本勝ち。
2回戦はZALLOUM,Jeffrey(LBN)選手と対戦し、隅返しで技ありを奪い、SRTから横四方固めに抑え込み、1分2秒合せ技で一本勝ち。
3回戦は2019年ヨーロッパジュニア5位のABASLI,Davud(AZE)選手と対戦し、右背負投げで技ありを奪い優勢勝ち。
プール決勝はAMANGELDI,Yermek(KAZ)選手と対戦し、相手の内股を隅落としで捲くり返し技ありを奪い優勢勝ち。

桂選手はプールAに配され、1回戦で2019年アジアオセアニアジュニア3位のRI,Kum Song(PRK)選手と対戦し、2分41秒指導3による反則勝ち。
2回戦はLOUKAS,Louka(CYP)選手と対戦し、1分41秒縦四方固めで一本勝ち。
3回戦は2018年世界ジュニア2位のMARCELINO,Michael(BRA)と対戦し、伏したところを持ち上げられ、帯取り返しで投げられ、1分18秒一本負け。


準決勝
MARCELINO,Michael(BRA)△(優勢勝ち)〇LIMA,Willian(BRA)
BORS DUMITRESCU,Lucian(ROU)△(合せ技 1:32)〇武岡毅(國學院大)

決勝
LIMA,Willian(BRA)〇(優勢勝ち)△武岡毅(國學院大)

武岡選手は小外、背負いを中心に、上手い試合運びで決勝に勝ち上がりました。決勝も流れは掴んでいたと思いますが、ちょっとした隙を衝かれましたね。このようなところが今後の課題でしょうか。
桂選手は消化不良な試合だったと思います。負けた試合も決して勝てない相手ではなかったと思いますが、ちょっと想定外の技だったかもしれませんね。大学進学後、やや伸び悩んでいる感が拭えませんが、ポテンシャルはこんなものではないと思いますので奮起して欲しいと思います。


優 勝 LIMA,Willian(BRA)
準優勝 武岡毅(國學院大)
第三位 ALIYEV,Ibrahim(AZE)
第三位 MARCELINO,Michael(BRA)
第五位 BORS DUMITRESCU,Lucian(ROU)
第五位 YULDOSHEV,Dilahodbek(UZB)
第七位 AMANGELDI,Yermek(KAZ)
第七位 MISIROV,Ismail(RUS)






女子
48キロ級 
渡邉愛子(東海大)、古賀若菜(南筑高)

渡邉選手はプールDに配され、1回戦で2018年世界ジュニア5位のLAPUERTA COMAS,Mireia(ESP)選手と対戦し、相手のパワーに手を焼くも2分53秒ベアハグによるダイレクト反則勝ち。
2回戦はBHATTA,Soniya(NEP)選手と対戦し、谷落としで技ありを奪い、最後は内股で技ありを奪い、46秒合せ技で一本勝ち。
プール決勝は2019年ヨーロッパジュニア2位のBOUKLI,Shirine(FRA)選手と対戦し、29秒内股透かしで一本負け。
敗者復活戦はKIM,Jong Hung(PRK)選手と対戦し、3分35秒指導3による反則勝ち。

古賀選手はプールAに配され、1回戦でSERGEEVA,Alina(RUS)選手と対戦し、1分20秒左一本背負いで一本勝ち。
2回戦は2018年世界ジュニア3位のPETIT,Lois(BEL)選手と対戦し、SRTから横四方固めに抑え込み、2分00秒一本勝ち。
プール決勝は2019年アジアオセアニアジュニア2位のTYNBAYEVA,Galiya(KAZ)選手と対戦し、崩れ袈裟固めで技ありを奪い、そのまま優勢勝ち。


準決勝
古賀若菜(南筑高)〇(片手絞め 0:49)△STOJADINOV,Andrea(SRB)
BEDER,Tugce(TUR)△(反則勝ち 3:48)〇BOUKLI,Shirine(FRA)

3位決定戦
渡邉愛子(東海大)△(抱別 1:10)〇STOJADINOV,Andrea(SRB)

決勝
古賀若菜(南筑高)〇(合せ技 2:36)△BOUKLI,Shirine(FRA)

古賀選手はポイントを失う場面もありましたが、全体的には試合をコントロールし優勝しました。決勝の相手のパワーはかなりのものでしたが、素根選手と同じような大内刈りの入り方で2つの技ありをを奪ったのは見事でした。
渡邉選手は、攻撃の鋭さは素晴らしかったですが、やや攻めが単調だった気がします。攻めのリズムが一定で、強弱をつけるとあのスピードがさらに生きるのではないかと思います。神奈川出身の選手ということで、個人的に注目している選手ですから、頑張って欲しいですね。


優 勝 古賀若菜(南筑高)
準優勝 BOUKLI,Shirine(FRA)
第三位 JON,Su Song(PRK)
第三位 STOJADINOV,Andrea(SRB)
第五位 BEDER,Tugce(TUR)
第五位 渡邉愛子(東海大)
第七位 KIM,Jong Hung(PRK)
第七位 TYNBAYEVA,Galiya(KAZ)


52キロ級 
川田歩実(修徳高)

川田選手はプールAに配され、1回戦で2019年世界カデ5位のTORRO,Marisol(USA)選手と対戦し、背負投げで技ありを奪い優勢勝ち。
2回戦は2019年パンアメリカンジュニア優勝のMARTINEZ,Paulina(MEX)選手と対戦し、ラスト20秒ほどで小内刈りで技ありを奪い優勢勝ち。
3回戦は2019年ヨーロッパジュニア2位のPETROVIC,Nadezda(SRB)選手と対戦し、3分20秒指導3による反則勝ち。
プール決勝は2019年パンアメリカンジュニア2位のTABA,Maria(BRA)選手と対戦し、小内刈りで技ありを奪い、取り返そうと前に出てきたタイミングに合わせた右背負投げで3分39秒一本勝ち。


準決勝
川田歩実(修徳高)△(小外掛け 2:57)〇HSU,Lin Hsuan(TPE)
LKHAGVASUREN,Sosorbaram(MGL)〇(GS優勢勝ち 7:35)△PIMENTA,Larissa(BRA)

3位決定戦
VAN KREVEL,Naomi(NED)△(背負投げ 1:29)〇川田歩実(修徳高)

決勝
HSU,Lin Hsuan(TPE)△(合せ技 3:24)〇LKHAGVASUREN,Sosorbaram(MGL)

川田選手は厳しい組み合わせをしぶとく勝ち上がり、3位を確保しました。課題は組手で、相四つ、ケンカ四つともに頭が下がる場面が目立ちました。この辺りが改善すれば、投げる力があるだけに、もっと楽に勝てるのではないでしょうか。準決勝も勝てる試合を落としたイメージで勿体なかったですね。


優 勝 LKHAGVASUREN,Sosorbaram(MGL)
準優勝 HSU,Lin Hsuan(TPE)
第三位 川田歩実(修徳高)
第三位 PIMENTA,Larissa(BRA)
第五位 TABA,Maria(BRA)
第五位 VAN KREVEL,Naomi(NED)
第七位 CASTAGNOLA,Martina(ITA)
第七位 KAIYPKAN,Akhzhol(KAZ)


Four by Four in Marrakech



予選ラウンド



決勝ラウンド




ブログランキングに参加しました。

柔道ランキング
にほんブログ村 格闘技ブログへ
にほんブログ村