全日本柔道選手権が29日、日本武道館で開催されます

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高校生の頃は、会場に見にいったのですが、最近は見てもテレビ観戦です。



今年はオリンピック明けの大会で、ハンガリーのブタペストで開催される世界選手権の代表を決める大会でもあり、東京オリンピックに向けた大事な試合でもあります。


今大会はIJFの試合審判規定に準じて行うことから、従来の試合とはいささか趣が変わってくると思います。

投げてポイントを取る柔道をやらないといけませんから、見る方としては分かりやすい結果になりやすいですね。

しかし、基本的に国際ルールは、体重別の試合を想定して作られていますから、全日本のような体重無差別の場合は体の小さい選手がちょっと不利なことは否めません。

そんな大会ながら、73キロ級のオリンピックチャンピオンの大野選手が挑戦するそうですから、戦いぶりが楽しみですね。


優勝候補は、全日本選抜体重別も制した、東海大相模-東海大学出身の王子谷選手。

自身3度目の優勝を目指しています。

神奈川の高校出身ですから、頑張って欲しいですね。


対抗はオリンピック銀メダリストの原沢選手。

このところ、グランプリシリーズ、全日本選抜体重別と負けが続き、オリンピックの負けから立ち直っていないような感じです。

オリンピックでは、リネール選手の上手い柔道に封印されましたが、あの試合がきっかけでルール改正が進みました。

2回目の優勝目指して気合が入っていると思います。


世界選手権銀メダリストの七戸選手も虎視眈々と頂点を狙っていますし、元世界チャンピオンでリネール選手に勝っている上川選手も悲願の日本一を目指しています。


上川選手は大型選手ながら、足技が上手いです。

大野選手とも当たる可能性がありますが、大野選手はウルフ選手という大きな壁を越えなければなりません。
その前にも試合がありますから、なかなか一筋縄ではいかないはずです。
大野選手の1本を狙う柔道は、誰が見ても面白いと思いますので、要注目ですね。


小川選手も一気に掛け上げる可能性がありますし、加藤選手の寝技は凄いし、どの試合も面白そうですね。



柔道をやっている者として、全日本選手権は出場するだけで名誉な大会です。

どの選手も悔いのない戦いをして欲しいですね。

ということで、29日はテレビで観戦です。



そんな全日本柔道選手権の前日、春日の講道館では、全国高段者大会が開催されます。
先輩、後輩、友人、知人が参加すると思いますが、私も五段に昇段したら参加したいものです。


全国からたった1試合のために、時間とお金と労力を掛けて集まってきます。
本当に柔道が大好きな選手の集まりです。

私は今まであまりこの感覚を理解できていませんでしたが、一昨年に日本マスターズの試合に出場してから、その感覚を徐々に理解できるようになってきました。

出場される選手の皆さん、ケガに気をつけて頑張ってください。