さて、神奈川県の新人戦です。

神奈川県の柔道新人戦は、体重別の団体戦で行われます。
先鋒53キロ以下、次鋒58キロ以下、中堅64キロ以下、副将71キロ以下、大将71キロ以上の5人戦です。
同点の場合、代表戦は先鋒が行うルールです。
軽量級に選手が多い、うちの学校に有利なルールですね。

前年、見事に優勝し2連覇が掛かった試合です。


うちのメンバーは
先鋒 53キロ以下 松澤焦市
次鋒 58キロ以下 戸沢仁
中堅 64キロ以下 桜井信二
副将 71キロ以下 私
大将 71キロ以上 柏木伸一郎

オール同級生です。

Bチームもエントリーしましたよ。
2チームとも順調に勝ち上がりベスト8に進出。

Bチームはここで残念ながら負けてしまいましたが、私のいるAチームは準決勝に進出。


準決勝の相手は武相。

私の相手は、同じ階級で神奈川最強と言われた松崎順二選手。

先鋒の松澤が1本勝ちし、私が引き分ければ勝ちという状況で出番となりました。


松崎選手とは同じ左組の合い四つ。
松崎選手の得意技は、体落とし。

これを防ぐには徹底的に釣り手を絞り、自由にさせない戦法でいきました。

そして、先に足技を出し、崩すということを繰り返し、無理をしないで引き分けましたよ。
団体戦は引き分けることも大切な戦術ですからね。
これで、決勝進出です。

決勝は昨年同様桐蔭学園。

先鋒の松澤が準決勝に続き1本勝ち。

次鋒引き分け、中堅引き分けと、1-0で私の出番。
私が引き分ければ、大将が1本負けしても、代表戦は先鋒同士というルールのため、ほぼうちの勝ちが決まる状況でした。

相手は、中学2年の時の神奈川県チャンピオンの濱田選手。

濱田選手は右組みで背負い投げが得意な選手です。
ケンカ四つですので、シビアな組み手争いが続きます。

濱田選手は、背負い投げで攻めてきますが、懐に入れないように注意しているので、危ない場面はありません。

無理に攻めませんでしたが、引き分けで終了。

大将戦では、柏木が相手のエース上村選手に有効を取られるものの、優勢負けで終わり、日大藤沢高校2連覇達成です。

新人戦は翌年、翌々年も勝ち、4連覇を達成し、先生が表彰されましたね。

前日、勝てなかったこともあり、優勝することに飢えていただけに嬉しい結果でした。

団体戦は個人戦の積み重ねではありますが、チームのためにということで普段以上の力が出たりもします。
駅伝に似た部分があり、日本人向きなのかもしれませんね。
この大会は体重別の団体戦ですから、体重調整も重要な問題です。
特に、前の3人は過酷な減量がありましたから、大変だったと思います。
計量失敗=チームの敗戦に近づきますからね。

他人のために頑張ることを覚えるにも、団体戦はいいですね。


さあ、次は秋田で行われる古田杯です。