第68回全国七大学柔道優勝大会が7月6日~7日に福岡県の福岡武道館で開催されます。

第68回全国七大学柔道優勝大会HP

いわゆる寝技に特化した七帝ルールで行なわれる今大会は、七帝戦と呼ばれ各大学が仲間のために死力を尽くして戦う大会です。

稽古量が全てを決めると言われる七帝柔道は、従来の講道館ルール、IJF国際ルールとも一線を画し、引き込みあり、寝技の攻防に待て、場外はなし、立ち技も一本勝ちのみ(技ありはあるものの優勢勝ちはなし)という過酷なルールです。

立ち技は選手のセンスに拠るところも多いですが、寝技については反復したものが強くなります。
私が主に稽古している鎌倉柔道協会錬成会でも、参加している選手に七帝出身の方がおり、肌で実感しています。

仲間のためならどんなに苦しいことでも我慢できるという、今の日常ではちょっと忘れられた関係が見られる大会です。
卒業したOBの熱の入れようもかなりのものです。


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このお三方は鎌倉が誇る北大柔道部OB


男子は15人の団体戦で抜き勝負で行われます。
試合時間は6分で、副将、大将戦は8分で行われる長期戦です。
トーナメント戦ですが、敗者復活戦から決勝進出も可能なルールです。

女子は3人の団体戦で点取り試合です。


北海道大学では、七帝戦で優勝すると、選手、OB共々一緒に寮歌の
「柔道部東征歌」「都ぞ弥生」を歌うそうです。


「柔道部東征歌」


「都ぞ弥生」

今年は聞けるでしょうか。



昨年は男子が京都大学、女子が大阪大学(3連覇)が優勝しました。
今年はどうなるでしょうか。
大学生のもうひとつの優勝大会。
機会があれば、ぜひご覧ください。



「柔道部東征歌」作歌:河合九州男先輩(S4卒)  作曲:小峰三千男先輩(S14卒)
1 蓬風吼ゆる北海の 岸辺に狂う波の花 雲煙遠く流れ入る 石狩河岸に根城して
  桜花の旗ひるがえし 立てる我が部ぞ力あり

2 桜花咲く日の国の 猛き心の益荒男が おのこさびする高潮に 不断の力養いて
  究め尽せし先人の 教えぞ励め柔の道

3 号笛一声高鳴りて 集い来りし豼豺軍 熱砂吹き捲く夏の日も
  鈴の音凍る冬の夜も 瘡痍に悩みし肉よ 思えばここに幾年ぞ

4 今東海に雲湧きて 雷鼓とどろき風すさぶ 覇者の偉業を果たさんと
  蛟竜一度鉾とれば あわれ声なき影もなき かの狂乱の牛羊ら

5 輪影高く空澄みて 朔風膚を裂く夕べ 楡樹の下に円居して 祝う首途の若武者よ
  交す栄ある酒盃に 月下の誓なさんかな



1 蓬風吼ゆる北海の 岸辺に狂う波の花 雲煙遠く流れ入る 石狩河岸に根城して
  桜花の旗ひるがえし 立てる我が部ぞ力あり

2 桜花咲く日の国の 猛き心の益荒男が おのこさびする高潮に 不断の力養いて
  究め尽せし先人の 教えぞ励め柔の道

3 号笛一声高鳴りて 集い来りし豼豺軍 熱砂吹き捲く夏の日も
  鈴の音凍る冬の夜も 瘡痍に悩みし肉よ 思えばここに幾年ぞ

4 今東海に雲湧きて 雷鼓とどろき風すさぶ 覇者の偉業を果たさんと
  蛟竜一度鉾とれば あわれ声なき影もなき かの狂乱の牛羊ら

5 輪影高く空澄みて 朔風膚を裂く夕べ 楡樹の下に円居して 祝う首途の若武者よ
  交す栄ある酒盃に 月下の誓なさんかな



「都ぞ弥生」(明治45年度寮歌) 作歌:横山芳介君  作曲:赤木顕次君
前口上
吾等が三年を契る絢爛のその饗宴はげに過ぎ易し。然れども見ずや穹北に瞬く星斗永久に曇りなく、雲とまがふ万朶の桜花久遠に萎えざるを。寮友よ徒らに明日の運命を嘆かんよりは 楡林に篝火を焚きて、去りては再び帰らざる若き日の感激を謳歌はん。

明治45年度寮歌、横山芳介君作歌・赤木顕次君作曲、都ぞ弥生、アインス、ツバイ、ドライ

1 都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊のむしろ 尽きせぬ奢に濃き紅や
  その春暮れては移らふ色の 夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想いを載せて
  星影さやかに光れる北を 人の世の 清き国ぞとあこがれぬ 

2 豊かに稔れる石狩の野に 雁遥遥沈みてゆけば 羊群声なく牧舎に帰り
  手稲の嶺黄昏こめぬ 雄々しくそびゆる楡の梢 打ち振る野分きに破壊の葉音の
  さやめく甍に久遠の光り おごそかに 北極星を仰ぐ哉

3 寒月懸かれる針葉樹林 そりの音凍りて物皆寒く 野もせに乱るる清白の雪
  沈黙の暁ひひとして舞う ああそのそう風飄々として 荒ぶる吹雪の逆巻くを見よ
  ああそのそうくう梢つらねて 樹氷咲く 壮麗の地をここに見よ

4 牧場の若草陽炎燃えて 森には桂の新緑萌し 雲ゆく雲雀に延齢草の
  真白の花影さゆらぎて立つ 今こそ溢れぬ清和の陽光
  小河のほとりをさまよひゆけば うつくしからずや咲く水芭蕉 春の日の
  この北の国幸多し

5 朝雲流れて金色に照り 平原果てなき東の際 連なる山脈玲瓏として
  今しも輝く紫紺の雪に 自然の芸術を懐かしみつつ 高鳴る血潮のほとばしりもて
  貴とき野心の訓へ培い 栄え行く 我等が寮を誇らずや 
前口上
吾等が三年を契る絢爛のその饗宴はげに過ぎ易し。然れども見ずや穹北に瞬く星斗永久に曇りなく、雲とまがふ万朶の桜花久遠に萎えざるを。寮友よ徒らに明日の運命を嘆かんよりは 楡林に篝火を焚きて、去りては再び帰らざる若き日の感激を謳歌はん。

明治45年度寮歌、横山芳介君作歌・赤木顕次君作曲、都ぞ弥生、アインス、ツバイ、ドライ

1 都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊のむしろ 尽きせぬ奢に濃き紅や
  その春暮れては移らふ色の 夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想いを載せて
  星影さやかに光れる北を 人の世の 清き国ぞとあこがれぬ 

2 豊かに稔れる石狩の野に 雁遥遥沈みてゆけば 羊群声なく牧舎に帰り
  手稲の嶺黄昏こめぬ 雄々しくそびゆる楡の梢 打ち振る野分きに破壊の葉音の
  さやめく甍に久遠の光り おごそかに 北極星を仰ぐ哉

3 寒月懸かれる針葉樹林 そりの音凍りて物皆寒く 野もせに乱るる清白の雪
  沈黙の暁ひひとして舞う ああそのそう風飄々として 荒ぶる吹雪の逆巻くを見よ
  ああそのそうくう梢つらねて 樹氷咲く 壮麗の地をここに見よ

4 牧場の若草陽炎燃えて 森には桂の新緑萌し 雲ゆく雲雀に延齢草の
  真白の花影さゆらぎて立つ 今こそ溢れぬ清和の陽光
  小河のほとりをさまよひゆけば うつくしからずや咲く水芭蕉 春の日の
  この北の国幸多し

5 朝雲流れて金色に照り 平原果てなき東の際 連なる山脈玲瓏として
  今しも輝く紫紺の雪に 自然の芸術を懐かしみつつ 高鳴る血潮のほとばしりもて
  貴とき野心の訓へ培い 栄え行く 我等が寮を誇らずや