2019年グランドスラムデュッセルドルフが2月22日~24日でドイツのデュッセルドルフ ISS Doomにて開催されます。

2019gsdusseldorf01

Photo by 全日本柔道連盟



大会詳細

5 Things To Get Excited About At #JudoDüsseldorf2019

日本からは男子10名、女子7名の合計17名がエントリーです。

大会は初日の22日に男子60キロ級、66キロ級、女子48キロ級、52キロ級、57キロ級、2日目の23日に男子73キロ級、81キロ級、女子63キロ級、70キロ級、最終日24日に男子90キロ級、100キロ級、100キロ超級、女子78キロ級、78キロ超級が行なわれます。

22日 8時20分 試合開始(準決勝まで) 17時 決勝、3位決定戦
   男子60キロ級、66キロ級、女子48キロ級、52キロ級、57キロ級
23日 8時50分 試合開始(準決勝まで) 17時 決勝、3位決定戦
   男子73キロ級、81キロ級、女子63キロ級、70キロ級
24日 8時20分 試合開始(準決勝まで) 17時 決勝、3位決定戦
   男子90キロ級、100キロ級、100キロ超級、女子78キロ級、78キロ超級

組み合わせは、21日14時から行われます。

Düsseldorf Grand Slam Draw: Men’s -90kg Biggest Category

出場選手
男子
60キロ級

永山竜樹(東海大学)
第1シード世界ランク1位SHVIDOBADZE,Robert選手(RUS)、第2シード4位永山選手、第3シード8位GARRIGOS,Francisco選手(ESP)、第4シード9位TAKABATAKE,Eric選手(BRA)、第5シード13位CHKHVIMIANI,Lukhumi選手(GEO)、第6シード14位MCKENZIE,Ashley選手(GBR)、第7シード17位PRECIADO,Lenin選手(ECU)、第8シード18位TSJAKADOEA,Tornike選手(NED)

永山選手はプールCに配され、2回戦でSITHISANE,Soukphaxay選手(LAO)と対戦し、小外刈り技ありからそのまま横四方固めに抑え込み、2分7秒合わせ技で一本勝ち。
3回戦は、PELIM,Phelipe選手(BRA)と対戦し、ゴールデンスコアに縺れ5分7秒、内股から大内刈りに変化して技ありを奪い優勢勝ち。
プール決勝は、2018年世界選手権5位のLEE,Harim選手(KOR)と対戦し、ゴールデンスコアまで縺れましたが、4分28秒背負投げで一本勝ち。


準決勝
MSHVIDOBADZE,Robert(RUS)〇(優勢勝ち)△CHKHVIMIANI,Lukhumi(GEO)

永山竜樹〇(内股)△GARRIGOS,Francisco(ESP)
GARRIGOS,Francisco選手左、永山選手右のケンカ四つ。GARRIGOS,Francisco選手は奥襟を引き付け、攻めたいのですが永山選手はそれを許しません。2分55秒左の高い一本背負いで技あり。次いで3分13秒内股で一本勝ち。

決勝
MSHVIDOBADZE,Robert(RUS)△(内股)〇永山竜樹
お互いに右の相四つ。奥襟を取りたいMSHVIDOBADZE,Robert選手に対し、取らせたくない永山選手の攻防。永山選手は相手の引き手で釣手を押さえられますが、前に出てくるところを背負いで合わせ大きく浮かします。相手が肩越しに帯を持つと、永山選手は後ろに回りこんで後腰で投げるのノーポイント。直後の1分49秒、引き手を持った瞬間に得意の回りこみながらの内股を仕掛けると見事に決まって一本勝ち。


優 勝 永山竜樹
準優勝 MSHVIDOBADZE,Robert(RUS)
第三位 CHKHVIMIANI,Lukhumi(GEO)
第三位 TSJAKADOEA,Tornike(NED)
第五位 GARRIGOS,Francisco(ESP)
第五位 LEE,Harim(KOR)
第七位 MKHEIDZE,Luka(FRA)
第七位 UROZBOEV,Diyorbek(UZB)


66キロ級
丸山城志郎(ミキハウス)
第1シード4位丸山選手、第2シード5位FLICKER,Tal選手(ISR)、第3シード7位CARGNIN,Daniel選手(BRA)、第4シード8位GOMBOC,Adrian選手(SLO)、第5シード10位VIERU,Denis(MDA)、第6シード15位PULIAEV,Mikhail選手(RUS)、第7シード16位SHAMILOV,Yakub選手(RUS)、第8シード18位CHIBANA,Charles選手(BRA)

丸山選手はプールAに配され、2回戦でELIDRISSI,Ayoub選手(QAT)と対戦し、2分28秒指導3による反則勝ち。
3回戦は、 HAM,Young Jin選手(KOR)と対戦し、開始30秒ほどで韓国背負いで横倒しにない、動画の確認により技ありを奪われます。2分頃、引き手をしっかり持って内股に入ると大きく飛んで技ありを取り返し、振り出しに戻ります。最後は2本持って内股に飛び込むと大きく弧を描き背中から落ちて、3分13秒一本勝ち。ポイントを先行されるも、落ち着いて逆転に成功しました。
プール決勝では、2019年グランドスラムパリ5位で阿部選手に一本勝ちしたLOMBARDO,Manuel選手(ITA)と対戦です。LOMBARDO,Manuel選手右、丸山選手左のケンカ四つ。お互いに指導1となり、徐々にペースアップ。LOMBARDO,Manuel選手は奥を叩いて内股、肩車を狙い攻勢を強めます。なかなか組めない丸山選手に2枚目の指導が与えられ、後が無くなります。丸山選手が引き手を取り、内股に入るが、これは何とか交わされてしまいますが、手応えがあった感じです。残り40秒ほどで再び引き手を持ち、内股に入ると耐え切れず横倒しになり技あり。逆転を狙うLOMBARDO,Manuel選手ですが、寝技に持ち込み、時間を消費しタイムアップ。辛うじて丸山選手が逃げ切りましたが、全体的な流れはLOMBARDO,Manuel選手でした。際どい試合を拾い、準決勝進出です。


準決勝
丸山城志郎〇(片手絞め)△VIERU,Denis(MDA)
VIERU,Denis選手右、丸山選手左のケンカ四つ。VIERU,Denis選手は奥襟を持って攻めたいのですが、丸山選手の組手が厳しく思い通りにいきません。それでも隅返し、巴投げと繰り出しますが、全て対処されます。丸山選手が足払いから内股に連絡すると、VIERU,Denis選手は崩れ膝を着き、その瞬間を逃さず1分29秒片手絞めで一本勝ち。

SHAMILOV,Yakub(RUS)△(優勢勝ち)〇KIM,Limhwan(KOR)

決勝
丸山城志郎〇(優勢勝ち)△KIM,Limhwan(KOR)
KIM,Limhwan選手右、丸山選手左のケンカ四つ。内股を狙う丸山選手に対し、KIM,Limhwan選手は股の中で透かそうとして対応。1分20秒過ぎ、組み合わないKIM,Limhwan選手なので、引き手を襟で持ち腰車で大きく回すもうつ伏せに落ちてノーポイント。2枚目の指導がKIM,Limhwan選手に与えられ、後がなくなります。直後の1分59秒、2本持った丸山選手が追い込んでの内股に入ると大きく飛んで技あり。その後は組手でしっかりとコントロールして優勢勝ち。
準々決勝の接戦を物にしたのが大きかったです。代表争いは混沌としてきました。


優 勝 丸山城志郎
準優勝 KIM,Limhwan(KOR)
第三位 SHAMILOV,Yakub(RUS)
第三位 YONDONPERENLEI,Baskhuu(NGL)
第五位 LOMBARDO,Manuel(ITA)
第五位 VIERU,Denis(MDA)
第七位 GOMBOC,Adrian(SLO)
第七位 KUANOV,Yesset(KAZ)

丸山選手の優勝インタビュー


女子
48キロ級
渡名喜風南(パーク24)
第1シード世界ランク3位2018年世界選手権2位の渡名喜選手、第2シード8位NIKOLIC,Milica選手(SRB)、第3シード9位2018年世界選手権3位のGALBADRAKH,Otgontsetseg選手(KAZ)、第4シード10位CSERNOVICZKI,Eva選手(HUN)、第5シード11位RISHONY,Shira選手(ISR)、第6シード14位CHERNIAK,Maryna選手(UKR)、第7シード15位 KANG,Yujeong選手(KOR)、第8シード16位COSTA,Catarina選手(POR)

渡名喜選手はプールAに配され、2回戦でSUZUKI,Anne選手(USA)と対戦、28秒大外刈りで一本勝ち。
3回戦は、BALLHAUS, Mascha選手(GER)と対戦し、寝技に持ち込み抑え込みを狙いつつ十字固めにに変化して1分46秒一本勝ち。
プール決勝は、第8シード世界ランク16位COSTA,Catarina選手(POR)と対戦し、小外刈りで崩し、SRTから崩れ袈裟固めに抑え込み、2分18秒一本勝ち。


準決勝
渡名喜風南〇(崩袈裟固)△BRIGIDA,Nathalia(BRA)
BRIGIDA,Nathalia選手右、渡名喜選手左のケンカ四つ。渡名喜選手が先手で足技、体落としで攻めますが何とか凌ぎます。帯取り返しから寝技に持ち込み、崩れ袈裟固めに抑え込み2分38秒一本勝ち。

KANG,Yujeong(KOR)〇(優勢勝ち)△MARTINEZ ABELENDA,Laura(ESP)

決勝
渡名喜風南〇(帯取返し)△KANG,Yujeong(KOR)
KANG,Yujeong選手右、渡名喜選手左のケンカ四つ。両者指導の後、渡名喜選手が2分54秒に技ありを先制。最後は3分34秒帯取返しで一本勝ち。

優 勝 渡名喜風南
準優勝 KANG,Yujeong(KOR)
第三位 BRIGIDA,Nathalia(BRA)
第三位 COSTA,Catarina(POR)
第五位 MARTINEZ ABELENDA,Laura(ESP) 
第五位 MENZ,Katharina(GER)
第七位 LI,Yanan(CHN)
第七位 RISHONY,Shira(ISR)


52キロ級
前田千島(三井住友海上火災保険)
第1シード8位TSCHOPP,Evelyne選手(SUI)、第2シード10位COHEN,Gili選手(ISR)、第3シード12位リオのオリンピック優勝のKELMENDI,Majlinda選手(KOS)、第4シード13位DELGADO,Angelica選手(USA)、第5シード15位PERENC,Agata選手(POL)、第6シード17位PRIMO,Gefen選手(ISR)、第7シード18位GIUFFRIDA,Odette選手(ITA)、第8シード19位PEREZ BOX,Ana選手(ESP)
前田選手はシード漏れ。

前田選手はプールAに配され、2回戦で第1シード世界ランク8位TSCHOPP,Evelyne選手(SUI)と対戦し、相手が下がるタイミングに合わせて隅落としで技ありを奪い、そのまま横四方固めに抑え込み、2分24秒合わせ技で一本勝ち。
3回戦は、ROUVIERE,Nathalie選手(GER)と対戦し、体落としで技ありを先制。最後は小内刈りで崩し、片手絞めで2分23秒一本勝ち。
プール決勝は、KAZARINA,Yulia選手(RUS)と対戦、開始から20秒過ぎに袖釣り込み腰で豪快に投げるも一旦は一本を宣するも技あり。最後は体落としから大内刈りに繋ぎ技ありを奪い、2分23秒合わせ技で一本勝ち。


準決勝
前田千島△(合わせ技)〇LKHAGVASUREN,Sosorbaram(MGL)
LKHAGVASUREN,Sosorbaram選手左、前田選手右のケンカ四つ。前田選手が大外刈りに入ったところを浮き落としで返され技ありを奪われます。逆転を狙い、大外、袖釣りで攻め、惜しい場面もありますがノーポイント。最後は韓国背負いで回されてしまい技あり。2分12秒合わせ技で一本負け。


GIUFFRIDA,Odette(ITA)△(払い腰)〇KELMENDI,Majlinda(KOS)

3位決定戦
前田千島〇(優勢勝ち)△JEONG,Bokyeong(KOR)
JEONG,Bokyeong左、前田選手右のケンカ四つ。2分33秒隅落しで技ありを奪い優勢勝ち。

決勝
LKHAGVASUREN,Sosorbaram(MGL)△(反則勝ち)〇KELMENDI,Majlinda(KOS)


優 勝 KELMENDI,Majlinda(KOS)
準優勝 LKHAGVASUREN,Sosorbaram(MGL)
第三位 GIUFFRIDA,Odette(ITA)
第三位 前田千島 
第五位 JEONG,Bokyeong(KOR) 
第五位 KAZARINA,Yulia(RUS)
第七位 CHITU,Andreea(ROU)
第七位 GNETO,Astride(FRA)


57キロ級
芳田司(コマツ)
第1シード世界ランク1位2018年世界選手権、2018年ワールドマスターズ優勝の芳田選手、第2シード3位2018年世界選手権3位のDORJSUREN,Sumiya選手(MGL)、第3シード4位2018年世界選手権2位のSMYTHE-DAVIS,Nekoda選手(GBR)、第4シード7位STOLL,Theresa選手(GER)、第5シード9位NELSON LEVY,Timna選手(ISR)、第6シード10位リオのオリンピック優勝のSILVA,Rafaela選手(BRA)、第7シード13位KWON,Youjeong選手(KOR)、第8シード14位RECEVEAUX,Helene選手(FRA)

芳田選手はプールAに配され、2回戦でELALMI,Hadeel選手(JOR)と対戦し、開始早々に小外刈りで技ありを奪い、そのまま崩れ袈裟固めに抑え込み、28秒合わせ技で一本勝ち。
3回戦は、ILIEVA,Ivelina選手(BUL)と対戦し、相手の隅返しを潰し寝技の攻防となり、腕固めを極められかけますが上手く逃げ、足を捌いて袈裟固めに抑えるも鉄砲で逃げられ技あり止まり。なかなか良い組手になれないため、組際に袖釣り込み腰(橋本スペシャル)で技ありを奪い、2分43秒合わせ技で一本勝ち。
プール決勝は、KIM,Jisu選手(KOR)と対戦し、3分53秒指導3による反則勝ち。



準決勝
芳田司〇(優勢勝ち)△STOLL,Theresa(GER)
STOLL,Theresa選手右、芳田選手左のケンカ四つ。背中を持って密着したいSTOLL,Theresa選手と、ある程度距離を取りたい芳田選手。STOLL,Theresa選手が組際に抱きつきながらの小外掛けを仕掛けますがうつ伏せでノーポイント。1分28秒背中を持たれた瞬間に芳田選手が脇を差し、そのまま内股に入り技ありを奪います。そのまま逃げ切り優勢勝ち。
芳田司〇(優勢勝ち)△SILVA,Rafaela(BRA)
SILVA,Rafaela選手右、芳田選手左のケンカ四つ。芳田選手が1分34秒帯取返しで技ありを奪い優勢勝ち。


優 勝 芳田司
準優勝 SILVA,Rafaela(BRA)
第三位 CYSIQUE,Sarah Leonie(FRA)
第三位 DORJSUREN,Sumiya(MGL)
第五位 BOROWSKA,Anna(POL)
第五位 STOLL,Theresa(GER)
第七位 COBAN,Sappho(GER)
第七位 KIM,Jisu(KOR)

Japan 4: 1 Rest Of The World

試合動画(準決勝まで)

ベスト一本