背負投げというと、柔道を代表する技のひとつで、柔道をやったことのない人でも名前くらいは知っている技です。


背負投げの名手と言われる方はたくさんいますが、その中の一人が内村直也先生。

内村先生は、日本工学院八王子専門学校で行なわれる炎の乱取祭りで知り合い、背負投げの講習会に参加させてもらいました。
私はそもそも背負投げが苦手で(正確には両手背負いと言われるもの)、高校時代に習得を目指し背負投げのスペシャリストであり、指導者としても素晴らしい理論をお持ちであった高校の大先輩である高木俊作先生に指導していただいたのですが、まったく身に付かなかったという苦い経験があります。

そんな私ですが、自分で出来なくても教えることは出来るようになりたいと思い、この講習会に参加してきました。

内村先生は、「すべての局面を「投げ」で解決!背負投の入り方57」というDVDを作られており、そのバリエーションの豊富さに驚かされます。



「すべての局面を「投げ」で解決!背負投の入り方57」

このDVDには様々な技への入り方が書かれています。
この中のひとつに、両袖を絞られた状態から「後回りさばきのローリング一本背負投」というものがあります。

「後回りさばきの”ローリング一本背負投」


私は、両手背負いはほぼできませんが、一本背負いはまだできます。
ということで、これを研究しながら練習しています。
体の使い方が通常の背負投げと違い、払い腰のようなイメージで使うので、比較的違和感無く取り組めました。
鎌倉柔道協会錬成会で一緒に稽古している北海道大学柔道部OBの西岡さんと一緒に勉強中です(笑)

ちなみに、西岡さんが主将だったドキュメンタリーの七帝での伝説の試合を発見。

平成3年七帝戦準決勝 京大 有田 対 北大 西岡 

どうみても一本ですが、投げた西岡さんもびっくりしていたような(^^;


そんなある日、ひょんなことからYouTubeの動画で、「古賀稔彦」に一本勝ちした超二流と呼ばれた柔道家「堀越英範」というタイトルの動画を見て愕然としました。


「古賀稔彦」に一本勝ちした超二流と呼ばれた柔道家「堀越英範」


この2つの背負投げ、同じ理論のような気がします。

堀越英範先生は、78キロ級ながら全日本選手権にも出場しベスト16に輝くなどした柔道家です。
同年代の選手ということで現役時代の試合も見ていましたが、素晴らしい背負投げの名手でした。

堀越先生は三重県出身で1968年生まれ、内村先生は愛知県出身で1970年生まれ。
偶然なのか、それとも共通の入り方なのか分かりませんが、あまりにもこの2つの背負投げは似ていますね。

このローリング式の背負投げは、釣手の手掌で相手の手首の辺りを包むのですが、この動作も同じ、後ろ回りで入る入り方も同じ、横方向にローリングするのも同じです。
入る前には、古賀稔彦先生が右の釣手で堀越先生の左の釣手を押さえているのが分かると思います。

このような入り方は、私自身初めて聞いた(見た)ものでしたが、ここまで同じように入り、投げている映像があるとは。
これは1996年のアトランタオリンピックの国内予選(全日本選抜体重別柔道選手権)の時ですが、時代を超えたのか、内村先生がこの映像からヒントを得たのか、それとも同じ思考で考え付いたのか。
面白いものですね。

今度会う機会があったら、聞いてみたいと思います。