中国の英雄ゾウ・シミン選手からWBO世界フライ級チャンピオンのタイトルを奪った木村翔選手に、世界最速タイとなる12戦目での3階級制覇を狙う同級1位の田中恒成選手が挑戦するWBO世界フライ級タイトルマッチ。

凄い試合になりそうです。

初回は五分五分でした。
スピードで田中選手、しつこさでチャンピオン木村選手といった感じです。

2回に田中選手のカウンターの左フックが当たり、チャンピオン木村選手がグラつきますが、何とか耐えきります。

3回には回復し、木村選手も反撃します。
お互いに左のボディ打ちが上手いですね。

5回辺りからチャンピオン木村選手の手数が増えてきます。
お互いに引かずによく手が出ます。

7回はダウンを木村選手が取ったようにも見えましたが、スリップの判定。

8回はチャンピオン木村選手が、やや疲れたか、田中選手の攻勢が目立ちます。
木村選手の右目は大分腫れてきています。

10回はチャンピオン木村選手が強引に前に出て、手を出します。その勢いに田中選手は押され気味。
田中選手の右目も大分腫れてきました。


最終回も死力を尽くした打ち合いは続き、右のストレートの打ち合いは見応えがありました。そして、ゴング。
最終回は木村選手のラウンドと思いますが、ジャッジは田中選手のラウンドとした方がいたそうです。

ゴング後、思わず田中選手はリングに座り込みました。

判定は2対0で田中選手の判定勝ち。
試合を通じて、クリンチの少ない好試合でした。

木村選手も惜しかったですね。
お互いに魂の篭った素晴らしい試合でした。